スケッチブックやさぐれた梶原空に関するまとめ PART2

2012年09月04日公開

2019年02月11日更新

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最近、スケッチブック（原作）で梶原空のやさぐれ場面が増えています。ということで前回調査の続きを実施しました。

はじめに

梶原空は「スケッチブック」の主人公で、美術部に所属している、ちょっと変わった高校１年生の女の子。言葉数が非常に少なく、人見知りも強く、いわゆる不思議ちゃん系のキャラです。原作未読でアニメ版「スケッチブック」だけを見た場合、「ほんわか」した癒し系のイメージが強い筈。でもね・・・原作では時々信じがたいやさぐれた言動を見せているのですよ！しかもここ最近、やさぐれ度がますますパワーアップしているという状況なんです。

ほんわかイメージのアニメ版の空（左）
やさぐれ顔を披露している原作・第64話の空（右）

今回の調査範囲は前回（PART1）の続きとなる第96話～2012年9月4日現在の最新話である第127話です。空が「やさぐれている」と判断した場面をピックアップしてあります。あくまで小生の個人的な基準なので、見る人によっては見解が異なるかもしれません。軽いノリでご覧くだされ。

梶原空のやさぐれシーンまとめ PART2

第97話「時」
	スーパーの店先で、みなもちゃんに遭遇した空。みなもちゃんに対して「・・・やあ」と声を掛けるが、その直後に「で　誰だっけ？」と独りごちている。空には「人の顔を覚えるのが苦手」という設定があるけど、それにしてもこの表情は実に不貞不貞しい。
収録されている単行本	第7巻
第97話「肉たたき」
	弟の青が、肉たたきを使い肉を柔らかくしていた。それを見た空が、例によって妄想を始める。しかし、その妄想に自分でツッコミを入れ、「なわけないか」などと呟き、不貞不貞しい表情となる。
収録されている単行本	第7巻
第98話「霊感」
	みなもちゃんが美術部にやって来た。心霊写真の話題となり、オバケが嫌いな木陰がビビりまくる。すると空が木陰を指さしながら「冷汗（れいかん）」というツッコミを入れちゃいます。先輩に対する態度が悪いぞ！わざとやってるんだろうけど、至近距離で他人を指さすのはマナー違反ですぞ。
収録されている単行本	第7巻
第98話「名前」
	みなもちゃんが帰ることになり、別れ際に「んじゃねみなもん」という空。「んじゃね」という言葉遣いが、今時の女子高生っぽい。つまり空のイメージとかけ離れている。
収録されている単行本	第7巻
第99話「ダイエット」
	居候猫のミルクが、エサの食べ過ぎで太ってしまった。あまりの変わりようを見て嘆く青。空も同意するが、その際に「うむ」と呟いている。アニメ版の空だったら「うんうん」と首を縦に振りそうだけど、原作の空は居丈高だ。
収録されている単行本	第7巻
第100話　扉絵
	ベンチに座り、両脚をやや広げ、よだれを垂らしながら居眠りする空。やさぐれも遂にここまで来たか！かつての寡黙で可憐なイメージが音を立てながら崩壊している！！
収録されている単行本	第7巻
第108話「アイスのスプーン」
	アイスを買うと付いてくる使い捨てのスプーン。どっちが持つ側で、どっちがアイスを掬う側なのか疑問に思う空。たまたま横にいた青に尋ねたところ、どっちでもいいという至極普通の答えが返ってきた。ありきたりな回答にむかついたのか「・・・これだ」とぼやき、やさぐれ顔になる。感じ悪いぞ！！
収録されている単行本	第8巻
第109話「くつした」
	丸まった靴下を手に持ち、手をばたばたさせて元の状態にしようと挑戦。しかし何度やっても上手くいかず、青に「普通に引っぱって伸ばせば？」と呆れ顔をされてしまう。その際、見せた顔がこれ。「はぁ？何言ってんだお前？」的なジト目で、青を凝視しちゃいます。
収録されている単行本	第8巻
第110話「ウスバカゲロウ」
	ウスバカゲロウの成虫を発見した空たち。渓が「すぐ死ぬやつ？」と言ったのを受け、「なむ～」と拝み始める空。ブラックすぎる。
収録されている単行本	第8巻
第112話「ひげ」
	"飯ごう"のヒゲを引っぱる空。猫好きにあるまじき行為！！
収録されている単行本	第8巻
第115話「アイスクリーム」
	レストランの食べ放題に来た空・夏海・葉月・ケイトの４人。空はデザートのアイスを皿に取る際、わざと大きなお皿を使い高級イメージを醸し出す。その態度が実に自慢気で不貞不貞しい。
収録されている単行本	第8巻
第117話「コラーゲン」
	コラーゲンを食べると肌に良いのがどうかという話題になり、「ワタシラはあまり難しい話はしない方が良い」という自虐的なツッコミを入れる空。夏海や葉月に対して、かなり強気の意見を言えるようになったようだ。
収録されている単行本	第9巻に収録予定
第118話「高嶺宅訪問」
	空と渓が高嶺の家を訪問。高嶺は猫を飼っているらしく、期待に胸を膨らませ「うおぅそれはたのしみだ」とつぶやく空。「うおぅ」というセリフが粗雑で、かつての空のイメージとはかけ離れている。
収録されている単行本	第9巻に収録予定
第118話「おまえが言うか」
	高嶺の飼い猫は長毛種なので、名前は見たまんまのモップだった。それを知った空は、自分のネーミングセンスを棚に上げ、「ひでぇ名だ・・・」と独りごちる。ひでぇモノローグだ（苦笑）。
収録されている単行本	第9巻に収録予定
第118話「M」
	モップと分かれる際の挨拶が「じゃあなモップ」。「じゃあね」ではなく、「じゃあな」と言うところに、空のやさぐれ感が見てとれる。
収録されている単行本	第9巻に収録予定
第119話「きょうだい」
	「姉弟」の読み方は「してい」であるという。空は「してい」を「師弟」と勘違いし、弟の青を弟子呼ばわりしやがります。
収録されている単行本	第9巻に収録予定
第122話「いりこ」
	居候猫の"飯ごう"を「こいつ」という空。普通、猫好きなら「この子」とか言うけど・・・。葉月の肩に手をかける態度も不貞不貞しい。
収録されている単行本	第9巻に収録予定
第122話「成長【？】」
	やさぐれた態度が板についてきた空。ついに自虐ネタにまで発展！腕組みしながら、飯ごうのことを「ふてぶてしくなったものだ」と言い切るさまが、実に不貞不貞しい。
収録されている単行本	第9巻に収録予定
第125話「クーポン」
	コンビニ店頭でクーポン券を見つけた空。「鳥飼さんのぶんも取ってきた」と言いつつ、葉月に差し出す。「ほらよ！わざわざ持ってきてやったんだ感謝しろよ」的な表情じゃないか。
収録されている単行本	第9巻に収録予定
第126話「ハート２」
	とうとう妄想までブラックに！ある日、葉月が「ふくだとくのすけキーホルダー」を入手した。"とくのすけ"がハートのオブジェを持っている可愛らしいデザインだ。それを見た空はハートを心臓にたとえ、「おまえの命はこのとくのすけが握っているということを忘れるな」と言い出す。葉月が大好きなマスコットキャラをディするなんてヒドイ！！
収録されている単行本	第9巻に収録予定

短評

第118話「おまえが言うか」では、とうとうやさぐれ自体がサブタイトルのネタになってしまった。スケブはサザエさん時空だけど、連載10年を超えているのでキャラも成長（？）するよね。キャラの変化といえば、ここ最近夏海もシニカルでブラックなキャラになりつつあるなぁ。主要キャラ３人の中で、昔から変わらないのは葉月だけか・・・。でも、やさぐれた鳥ちゃんも見てみたい気がする。

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