[アニメ感想] フラクタル - FRACTALE - 第8話 「地下の秘密」

あらすじ
第8話のあらすじ、主要スタッフはアニメ公式サイトから引用しておきます。バローに捕らわれてしまったクレインとフリュネ。重傷を負ったクレインを人質に取られ、フリュネはバローの仕打ちに耐えるしかない状況に。一方クレインはネッサと同じ容姿の女の子に出会う。フリュネの居場所を尋ねるが、彼女は自分の名前もフリュネだと言いなんだか会話がかみ合わない。そんな中クレインは自分が捕らわれた施設の全貌を知ることになる。
脚本:大西信介 絵コンテ:神戸守 演出:神戸守 作画監督:浅賀和行・河合拓也 美術監督:袈裟丸絵美
ストーリー&感想
クレイン&フリュネwithネッサ「エヴァ」の綾波、禁書のシスターズを彷彿させるクローン設定、「ダンスインザヴァンパイアバンド」のミナ姫殿下を思い出させる処○検査等に目が行きがちだけど、「下半身に鍵の資格」云々という設定にも注目すべき(キリッ。「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」までリスペクトするとは、まじパネェっす!

箇条書き五つでわかるフラクタル第8話
- コリンのスタンドアロン・ロボに撃たれ重症を負ったクレインは、フリュネ共々、僧院(バロー)に拉致られてしまう。ところが、フリュネには万一に備えて発信器が持たせてあった。(以上アバン)
- バロー飛行船が向かったのは、天空にある僧院ではなく地下施設の一つ。バローはクレインの治療と引き替えに、娘であるフリュネに「鍵の資格があるのか?」と言い、肉体的な検査を迫る。一方その頃、グラニッツ一家の飛行船では、ネッサがクレインの救出を訴えて駄々をこ、突然姿を消してしまう。スンダはロスミレ運動のリーダーに連絡をとり、反攻作戦への協力を呼びかけるが、参加を表明したのはディアスだけだった。
- クレインが目覚めると、ベッドの脇にはネッサと同じ容姿をした少女が立っていた。しかも、その少女は自分のことを「フリュネ」だと言う。クレインと少女は次第に打ち解け、少女はとある場所にクレインを案内。そこには数多くの水槽が並び、ネッサそっくりな女の子が培養されていた。少女は彼女たちを「みんなフリュネ」だと言う・・・。(以上Aパート)
- バローがフリュネの局部検査を始めようとしたところ、ネッサが出現。地下施設は大混乱に陥る。その混乱に乗じ、クレインとフリュネ、ネッサは再開を果たす。三人は追っ手を避け、大規模な空間に逃げ込む。その場所は不良品のクローンを廃棄処分する施設。クローンはフリュネの幼い頃の姿を模したものであることが判明する。
- そんな中、クレインと親しくなった少女が廃棄施設に送られてくる。クレインは必至に止めようとするが、そこにバローが登場。少女の救出はかなったものの、フリュネが再び捕えられてしまう。その直後、独断先行したディアスが地下施設を強襲。地下は火の海と化す。クレインとフリュネは必死に脱出ルートを探すが、なかなか見つからない。そんな二人の前に、先程助けた少女が現れ、ある方向を指さす。そこはシェルターの入口だった。しかし、それを伝えた少女は炎に飲み込まれてしまった・・・。
伏線とか謎の回収
▊ ネッサそっくり少女とフリュネの関係
第3話 「グラニッツの村」と[アニメ感想] フラクタル - FRACTALE - 第4話 「出発」に登場したネッサに瓜二つの少女は、フリュネ(幼少期)の生体クローンというベタな設定だった。
アニメではスルーされていたけど、マンガ版「フラクタル」第1巻(第1話)では伏線として描かれていたので、最初からバレバレ(左図参照)。
▊ 「だって私には・・・誰かに好かれる資格など無い」の意味
前回(第7話「虚飾の街」) 、エンリからクレインとの関係を尋ねられた際、フリュネが「誰かに好かれる資格など無い」と語った件。ゲイルに襲われた時に、フリュネがほとんど抵抗することなくレ○プ目になった件、父親(バロー)のねっとりしたセリフ等も、父親による性的虐待というお約束の設定。ここまで予定調和だと、却ってすがすがしいですねー(棒読み)。
雑感
- 今回の脚本は第5話 「旅路」を担当した大西信介氏、絵コンテ・演出は第2話 「ネッサ」の神戸守氏でした。テンプレート的な設定やストーリーは兎も角として、このお二人は「フラクタル」という作品に於いてはベストマッチな組み合わせだったと思う。こういう話を見ると、シリーズ構成は日常系が得意な岡田氏よりも、SF系に強い大西氏に任せた方が良かったと思うぞ。
- ロスミレのリーダーによるモニター越しのTV会議。スンダの中の人が浅沼晋太郎氏なので「ゼーガペイン」を思い出した。人類の存亡をかけた戦いをしているゼーガのセレブラムに対して、ロスミレはテロリストの緩い連合体みたいなものなので、各グループが好き勝手な主張に終始。けっきょく、目的の為には手段を選ばないディアスが作戦に乗ってきて、スンダがまんまと騙されるというオチ。どうせなら「ありえねぇぇぇえええええ!!」と叫んで欲しかった(笑)。

モニターによるリモート会議
- 前回描かれていたフリュネとのガールズトークといい、今回の猪突猛進といい、いつエンリのクレイン・フラグが立ったんだ?クレインのことを「エッチ、エッチ」と呼んでいるうちに、自らの言葉によって、刷り込まれてしまったのだろうか?
- ところで、スンダの「玉だけじゃなく頭も付いてる」発言は○頭のことですな。わかります。そして、兄の発言にツッコミを入れなかったエンリは、「エッチ」の知識はあっても、具体的な部分に関する知識が無かったもよう(笑)
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関連サイト
■ フラクタル - FRACTALE - (アニメ公式)■ フラクタル (フジテレビ)
■ ノイタミナ (番組枠公式)
■ フラクタル - 漫画 - (ガンガンONLINE / SQUARE ENIX)
■ フラクタル (テレビアニメ) (Wikipedia)