[アニメ感想] フラクタル - FRACTALE - 第5話 「旅路」

あらすじ
第5話のあらすじ、主要スタッフはアニメ公式サイトから引用しておきます。グラニッツ一家と共にダナンに乗る事になったクレインとフリュネ。
フリュネは人質としてだが、付録扱いのクレインにはイマイチ居場所がない。ただ乗りするわけにもいかず、艦の手伝いをするクレインだが初めての肉体労働に戸惑うばかり。
興味のあるヴィンテージの機械にも触らせてもらえないし、気配はあるものの姿を現さないネッサやはっきりしないフリュネにもやもやするクレイン。
そんな中ダナンに異常事態発生!?
脚本:大西信介 絵コンテ:吉岡忍 演出:吉岡忍 作画監督:松尾祐輔 美術監督:袈裟丸絵美
ストーリー&感想

箇条書き五つでわかるフラクタル第5話
- 思わぬ成り行きで、グラニッツ一家の飛行船・ダナンに乗ることになったクレイン。ところが、そのダンナではシステムに障害の兆候が出始めていた。
- フリュネは再び人質(僧院に対する重要なカード)として軟禁。招かれざる客のクレインは、ダナンで雑用係としてこき使われることに。クレインが白いフンドシをはいている件も発覚する。
- ネッサが出て来ない理由を「嫉妬」と言い切るフリュネ。クレインはネッサのことをフリュネに尋ねるが、例によってスルーされてしまう。そして、「あの子を好きになってはいけない」という意味深な発言をするだけ。
- そんな中、ダナンの空調システムに異常が発生。クレインがシステムをハッキングしたところ、ネッサの出現パターンを見いだす。システム障害の原因はネッサだったのだ。ネッサの影響は運行システムにも波及。トラブルを解消するため、ネッサの捜索を始めるグラニッツ一家とクレイン。しかし、ドッペルだけに神出鬼没で、なかなか捕まえることができない。
- 僧院が送り込んだスパイ(蜘蛛型ドッペル)が船内に出現。フリュネとネッサの姿を見つけた祭司長・モーランは、部下達に二人の確保を指示する。一方、ネッサが出て来ない理由は自分にあると考えたフリュネは、船を降りようとするが失敗し、倉庫に立て籠もる。するとそこにネッサが登場。お互いに打ち解けて、二人は仲良しに。そして、変化は人間関係だけに留まらず、クレインのフンドシも白から赤に変わるのであった。
洗濯物の中にパンツやブラが1枚も無かったでござるの巻

男の目があるので、自分の部屋で陰干ししてるのだろうか?それとも 「エンリやフリュネのパンツだったと思ったら、おばさんのパンツでござった!」という悲劇を回避するためなのか?(笑)。

本作と同じA-1 Pictures制作の「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」はパンツやブラ見せまくりだったぞ!テレ東なのに!(笑) 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」は舞台が女の園だからというツッコミを受けそうだけど、それを言ったら「フラクタル」だって、あの船に乗ってるのは家族みたいなものなんだけど・・・。
ストーリーとか伏線とか
- 乗組員たちの淡々とした日常、「かくれんぼ」というイベントを通して人間関係を構築・・・。個人的には割と好きな展開なんだけど、撮れ高確保のための話にも見えなくもない。生活臭を前面に押し出すのなら、もう少し丁寧に描いて欲しかった。少なくとも実際に、肉とか野菜を食べるシーンは入れてもいいんじゃない?フラクタルシステムに飼い慣らされた人間と対比するという意味でもね。
- 村での生活、船内でシステムとか機械(ビンテージものだけど)を使いこなしているのを見るに、ロスミレは反文明主義ではなく、反体制主義者の集まり。けっこう肝な設定だと思うんだけど、なんか分かりにくい。また、「働け働け」とクレインの尻を叩く割には、ほとんど指図ばかりで汗をかいていないスンダ。労働組合のリーダーみたいなものか(笑)。
- エッチネタをここまで引っぱるのは、最終回で本当にエッチをするためか?「オトナアニメVol.19」のスタッフ対談によると、クレインが生身の人間(フリュネ)かバーチャルな人間(ネッサ)かの選択を迫られるらしいので、最終的にはエッチが可能なフリュネを選ぶのかも(笑)。( ・o・)ハッ もしや「世界の鍵」とは、PSGのブリーフみたいに、クレインの・・・。← (ヾノ・∀・`)ナイナイ
- 飛行船・ダナンの中枢システムに侵入し、ウィルスのような挙動を示していたネッサ。古いシステム(≒フラクタルシステム)との親和性の高さを示した伏線なのだろう。モーランがフリュネとネッサの回収を命じていた点も気になる。フリュネ的にはネッサの方が重要アイテムであり、それは第3話で星祭りの会場に現れたことでも明らか(その後、僧院が村を襲撃した際に逃走しているのはイミフだけど)。モーランの発言を素直に解釈すれば、フリュネには彼女自身が知らない重要な秘密があるのだろう。実はミスリードでしたというオチもありそうだけど。
- フリュネの性格が少し穏やかになり、電波な言動もなりを潜めていた。いや、逆か。電波さんだからこそ、感情の起伏が激しいのかもしれない(笑)。一方、ネッサは本当にアホの子だったようで、クレインの所に戻ってきたのには特に意味が無く、好奇心の成せるワザ。どんだけ~。
- それにしても、1クールでは尺が足りないのでは?と思っていた頃が懐かしい。もう中盤の第5話終了ですよ!次回以降は、怒濤の展開が待ち受けているのだろうか?
エンディング

EDテーマ「Down By The Salley Gardens」の歌詞が英語から日本語に変更。日本語の作詞は歌を唄ってるAZUMA HITOMIさんが担当している。この第5話では人間関係の変化があったので、それに合わせて日本語バージョンにしたのかもしれない。たぶん。

原画スタッフは松尾祐輔さん一人だけ。作画@wikiを見たら、「ブラック★ロックシューター」OVAのキャラデザ&作監さんか!

第1話の作画と比べると、線が独特な感じ。前髪等のディテールが省略されているけど、全般的にやわらかい雰囲気で、クオリティの高い作画。
関連サイト
■ [アニメ感想] フラクタル - FRACTALE - 第4話 「出発」■ [アニメ感想] フラクタル - FRACTALE - 第6話 「最果ての街」
■ [レビュー] フラクタル 第1巻 (ガンガンコミックスONLINE)
■ 「オトナアニメ」Vol.19を買ってきた
関連サイト
■ フラクタル - FRACTALE - (アニメ公式)■ フラクタル (フジテレビ)
■ ノイタミナ (番組枠公式)
■ フラクタル - 漫画 - (ガンガンONLINE / SQUARE ENIX)
■ フラクタル (テレビアニメ) (Wikipedia)