[マンガ感想] そんな未来はウソである 第17話
別冊少年マガジン2011年2月号(通巻17号)に掲載されている「そんな未来はウソである」 Vol.17 『やりたいこと』の感想です。
マンガの内容に触れていますので、未読の方はご注意ください。
「そんな未来はウソである」 Vol.17 『やりたいこと』
"宴 "という名の甘い果実の味を知り、
少女の欲求は膨らみはじめる・・・・!?
(扉ページ[P.509]のアオリ文)
将来、クラスメイトの高山と結婚する自分の未来を見てしまった大橋ミツキ。そのきっかけを作ってしまった佐藤アカネは、意識することで未来が変わってしまわぬよう、高山とミツキをくっつけるべく奮闘する。そんな中、2人の仲を取り持つためにアカネ主催のパーティーを開くが、結局はスネたアカネの機嫌を直すことに終始したまま宴は終了。
(2ページ目[P.510]の柱文/前号までのあらすじ)
今月の掲載位置は後ろから2番目。掲載順に意味は無い(入稿した順?)と思われるが、後ろの方に載ってると色々な意味でドキドキしてしまう。^_^;
高山家の食卓
前回のパーティーから しばらく経った日の朝。高山家の食卓では、ほのぼのとした父と子の会話が交わされていた。「お前 嫁さんにしたくなるような女の子を連れ込んだろう」と言う高山父(左図参照)。虚を突かれ少し動揺した高山が理由を尋ねたところ、「台所がキレイになっていた」ので気付いたらしい。ちなみに、二人が食べているのは玉子かけご飯とインスタント味噌汁の二品のみ。その玉子は お隣の千葉さんからの貰い物だ。もし玉子が無かったとしたら、このメニューでは栄養バランス的にいかがなものかと。昼もパンばっかりだし(最近はアカネの弁当があるけど)。
コハル先生作品で親が姿を見せるのは非常に珍しく、激レアと言ってもいい。「うそカゼ」に出て来たヨシカズの母親以来、これが2回目となる。男親としては初めてじゃなイカ(参考:「みなみけ」「今日の5の2」ほか、桜場コハル作品に登場する大人キャラ)。
アカネは探偵?
休み時間の学校の廊下。先日のパーティーの感想をミツキに訊くアカネ。ミツキは喜びに満ちた顔で「楽しかった!」と答えるが、片やアカネは溜息混じりで「正直つかれた」とボソリ。パーティーを主催したのはいいが、パーティー大好きっ子の烙印を押されたり、当初の目的(ミツキと高山の親睦を深める)は空回りするはで、精神的に堪えたらしい。そんなアカネの本音を聞いたミツキは しゅんとなり、一気にトーンダウンしてしまう。いかにもアカネちゃん大好きっ子のミツキらしい反応だ。
教室に戻ったアカネはマドカと江口に声を掛け、再び高山家を訪れることがあったら、どんなお土産を持っていきべきかを相談。その際、高山が父親と二人暮らしであるという推理を披露し、マドカから「アカネは探偵だったのか」とツッコミを受ける。父子二人であると判断した理由は、①日常的に使う食器類が二組ずつあったこと、②台所自体がほとんど使われていない状態であったこと、③第5話で母親がいないことが判明していることから導き出したそうだ。てか、そこまで洞察力があるなら、もう超能力いらないじゃん!(笑)。
閑話休題。名探偵アカネは ここで更に持論を展開。「台所にこだわりが無い家庭で助かった」と言い漏らす。母親の存在が強い台所を勝手に後片づけをすることは、暗に「汚かったですよ」と言ってるみたいで嫌味になるというのだ。いわゆる「台所は女の城」ってやつですな。で、そんな気を遣いすぎるアカネに向かって、マドカのツッコミが再び炸裂!「アカネはいい姑になりそうだなー」とボソリ。おいおい、いい嫁じゃなくて、いい姑かよ!!(笑)
次のパーティー
そんな感じのアカネの独演会が終わった後、食いしん坊の江口は、早速 次のパーティーの予定を尋ねやがります。ところがアカネの独断で、江口はパーティー実行委員に任命されてしまう(右図参照)。俗に言う「言い出しっぺの法則」だ。食い意地を張ったばかりに、思わぬ大役を仰せつかってしまった江口。何をすればいいのかさえ分からないようす。とりあえずマドカの助言を得て、パーティーでやりたいことをミツキに尋ねるが・・・。
一方その頃、アカネは高山とツーショットに。高山は父親がアカネのことを褒めていた件を伝えるが、当のアカネは「ミツキが掃除したってお父さんに言っといて」とつれない態度だ。一般的なラブコメ作品では、このような場面で「べ、別にあんたのお父さんに褒められたくてやったんじゃないんだからねっ!」というツンデレ描写になるのがオチだけど、そうならないのがコハル先生作品の面白さ。「そんみら」が新感覚学園ショートコメディたる所以か。
けっきょくアカネは「私をおだてても得しないよ」と終始ツンツン(デレは一切無し!)。高山は高山で、アカネの言葉には反応せず、「大橋に冷たくしないでくれ」とミツキのことを気にかける。二人の話は噛み合わず膠着状態に落ちかけるが、そんな中 パーティー実行委員の江口が登場。パーティーでやることが だいたい決まってきたという。その内容は、海でパーティー、海でパーティー、夏祭りパーティー、冬は雪合戦パーティー等で、そのどれもがミツキの発案。イベントは一年分くらいあるようだ。ただ その中には意味不明な希望が一つ含まれていて、それは「アカネちゃんが疲れないことをしたい」というもの。先刻、アカネがミツキに語った「正直つかれた」発言に起因するのは明らかだが、アカネ自身はそこまで思い及ばないらしい。完全に「??」状態である。他人のことにはビンカンだけど、自分のことには気付かない女。それが佐藤アカネである。
しかしマドカは違った。さすが「そんみら」きっての素直クールアホの子。ミツキの謎に満ちた希望を額面どおり受け取り、「なんだアカネ疲れてるのか?だったらみんなでマッサージパーティーだ!」と言い放つ。そして善は急げということで、アカネ揉み揉みパーティーは急遽その場で開催されることが決定!まさかの、女同士のキャッキャウフフなオチに大興奮でござる。「そんみら」アニメ化の際には、TVアニメ版「今日の5の2」第5話のような演出でお願いします。むふー( ̄・・ ̄)
別マガ2月号 特大アンケートプレゼント
今月の特大アンケートプレゼントも、別マガ特製クオカ3枚セット。「そんみら」 「マルドゥック・スクランブル」 「進撃の巨人」のセットで、抽選で20名様に当たる。応募するには携帯サイトにアクセスして無料会員登録し、アンケートおよびキーコードを入力する必要がある。応募締切は2月8日(火)の午後9時。詳細は今月号のP.572で ご確認くださいな。
次号発売日
次号「別冊少年マガジン3月号」は2月9日(水)発売!!
なお、次号予告ページ等に「そんな未来はウソである」の単行本情報は載ってませんでした。現在判明している、3月以降の別マガ単行本のラインナップは次のとおり。
- 3月9日(水)発売
- 「XXXHOLIC」第19巻
- 4月8日(金)発売
- 「浪漫三重奏」第2巻
仮に「そんみら」第1巻が3月に発売されるのなら、今月号で告知されててもいい筈。3月4日には「みなみけ」第8巻の発売も決まってることだし。それが無いってことは、最速でも4月かな?
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関連サイト
■ そんな未来はウソである (Wikipedia)■ 桜場コハル (Wikipedia)