[レビュー] かみせん。第3巻 (ドラゴンコミックスエイジ)
12月9日に発売された百瀬武昭先生の「かみせん。」第3巻のレビューです。

概要
神キャスト
孤葉役 寿美菜子×真琴役日笠陽子
ドラマCD発売!!(帯のキャッチコピー)
孤葉さま&杏狐さまに続き 泉実温泉に現れた第三の凶神(?) 黄泉神・狐鳥さま!
妙なライバル意識に燃える三姉妹は なぜかせくしぃ下着姿でバトルを展開!
激突する“貧・病・死”三姉妹のトリプル邪気で、温泉沈没・学園崩壊かっ!?
ちょっとエッチはハプニング満載の“らっきー★あんらっきー”ラブコメ、第3幕!
(カバー裏表紙から)
この第3巻には、月刊ドラゴンエイジ2010年4月号~2010年9月号に掲載された第10話~第15話が収録されています。表紙のキャラは三姉妹の一人、狐鳥さま。先に登場していた杏狐さまを差し置いて、いきなり表紙を飾っております。不思議ちゃんキャラの杏狐さまよりも、パンツの中身見せまくりの狐鳥さまの方がインパクトがあるので、致し方ないかもしれないorz
![]() エイジコミック インフォメーション(表紙) |
![]() 同(商品情報) |
絶好調の最新巻は「パンツはいてない!?」というか「パンツはいてない!!」(百瀬氏談)、キュ~トな狐鳥さまが目印。豪華声優陣出演のドラマCDも同月発売で、ますます盛り上がる『かみせん。』要チェックでう! [担当K](エイジコミック インフォメーションの商品ページから)
単行本の中に入っていたチラシ(エイジコミック インフォメーション)の表紙に孤葉さまが登場! どうやら、富士見書房の今月のイチオシ作品らしい。この第3巻とドラマCDが大ヒットすれば、「マイアミ☆ガンズ」「マジカノ」に続き、いよいよアニメ化か!?もしそれが実現すると、百瀬先生作品のアニメ化率は75%※じゃなイカ。
※コミカライズ担当の「ラーゼフォン」は除く。
各話感想
第十泊~第十五泊のストーリー(冒頭部)と感想です。
第十泊 ♨ 孤葉の逆襲!?

第九泊 ♨ 泉実家最後の日!?の続編。
☞ 狐鳥との対決は、意外とあっさりした形で収束しています。しばらくバトルが続いた「エンジェルフェイク 偽物天使」とは対照的でござるな。ただ、本作はラブコメがメインなので、ダラダラと戦いを続けるよりも、この位でちょうどいいかも。
☞ ビジュアル的な見所はいくつかあり、まずは冒頭のカラーページに描かれている真琴の入浴場面。相変わらずのロケット乳がすごい!むふー( ̄・・ ̄) ノーパンで大事なトコロ見せまくりの狐鳥(○○○○は見えません、念のため)とか、更に狐鳥のスカートの中に頭を突っ込む孝太郎といった、お約束の展開にもニヤニヤが止まらない。オチは意外や意外、杏狐さま。 狐鳥とのバトルこそ無かったけど、とりあえず神空気化せずに終わって良かった~。
第十一泊 ♨ 魅惑の純一郎コレクション&hearts

今日も今日とて、エロいコスチュームに身を包み、孝太郎にお披露目する孤葉。「宿が繁盛する」という、純一郎の口車に乗せられてのことだが、「このままじゃ変態温泉になってしまう」と危惧を抱く孝太郎。そんな事態を避けるためには、孤葉に常識を身に付けてもらうしかない!そう考えた孝太郎は、真琴を呼び、孤葉に女の子の服装の常識を教えて欲しいと依頼する。ところが、正しい服装講座は、いつの間にかセクシー下着対決になってしまう・・・。
☞ 杏狐さまのエロエロ下着姿キタ━━゜+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゜━━ ッ !
ストーリーは第十泊とは打って変わり、ドタバタ・エロエロ路線に復帰。これぞ百瀬先生作品!っていう展開だ。例によって、白姫の言葉に翻弄され、普通の服装を教える筈がエロ下着に身を包むことになった真琴。まさにミイラ取りがミイラ状態だ。ただ、あまりにもノリノリなので、せっかくのスジ入り食い込み下着姿も、却ってエロく感じない不思議(笑)。
第十二泊 ♨ 二人はライバル

とある日の高校。孤葉が登校したところ、下駄箱の中はラブレターでいっぱいだった。それを見たは紀理夏(弁財天)は、どうにも合点がいかない。「大きな胸に心をひかれてこそ男ですわ!」と叫び、貧乳の孤葉をこき下ろす。ところが、孤葉は紀理夏の言葉を逆手に取り、「超人気の孤葉=超巨乳」というメチャクチャな理論を展開。二人の女神は、こともあろうに乳のことで口論となってしまう。そしてそんな折りもおり、制服姿の狐鳥が登場。どちらが優れた神か競い合うことに・・・。
☞ 「乳の価値は大きさとカタチとバランスだ」 正にそのとおり!ただ、オッパイ星人の上級者なら、この文言を付け加えたことだろう。「更に感度も良ければ完璧だ」と。(*´Д`*)
第十三泊 ♨ 学問と女神さま

なぜか湯の中に英語の参考書を持ち込み、勉学に励む孤葉。第十二泊の勉強勝負で狐鳥に負けたことが悔しいらしい。そんな孤葉に、純一郎が勧めたのが「オフロ勉強法」。風呂に入れば血の巡りがよくなると言うが、それは孤葉を温泉に入れるための真っ赤な嘘。孤葉が温泉に浸かっていれば、第三泊♨『貧乏神で大勝負!』の時のようにダイエット温泉になり、商売繁盛が期待できるからだ。 一方、湯あたりして勉強にならないことに気付いた孤葉は、学問の神を呼ぶと言い出す・・・。
☞ 孤葉の学力をアップさせる筈の話が、真琴や紀理夏、更に狐鳥まで加わり、ドタバタ勝負に発展。しかも勝負の中身は、学問の神を悦ばせること。ベタでお約束で予定調和な展開なんだけど、読み終わった後の満足度は高い。 ノーパンの威力、恐るべし!!
第十四泊 ♨ 女神厄神サマー祭り!?

真琴の実家である姫ノ宮神社では、白姫を祀るための祭りが開催されていた。大勢の人が集まり、お賽銭アップも期待でき、白姫は大はしゃぎだ。一方、そんな羨ましい状況を目の当たりにした孤葉は、泉実温泉で孤葉祭りを挙行するよう主張する。しかし、純一郎はそれに異議を唱える。実は温泉で一番役に立っているのは、孤葉ではなく杏狐だからだ。 妹に負けたことを認めたくない孤葉は、どちらがより役に立つ神であるか、杏狐に勝負を挑む。更に、呼んでもいないのに狐鳥も現れ、かくして貧・病・死三姉妹の客引きバトルが始まった・・・。
☞ 初めての三姉妹オンリー・バトル回。バトルといってもキャットファイトではなく、各々が嗜好を凝らしたサービスを提供し、より多くの客を集めた者が勝ちというポン引き勝負だ。いかにも、この作品らしい展開。読者が求めているものを、よく分かってらっしゃる。結末は珍しく しっとり系なので、読後に爽やかさが残った。ビジュアル的には三姉妹のセクシー水着姿が見所。貧乳なのが残念だが、三人とも乳の先端ポッチ入り。杏狐さまに至ってはスジ入りだ。(-人-) アリガタヤ アリガタヤ♥
第十五泊 ♨ 泉実温泉漂流記

夏休みの前日。孤葉は真琴、紀理夏、白姫を招集し、夏休みの計画表を披露する。計画表は楽しいイベントで埋め尽くされ、宿にも無料で泊めてあげるというが、その代わり遊んだ後は温泉で働けとのこと。要は ていのいい夏休みのバイトってことで、クレームをつける紀理夏。しかし、「孤葉をほっておくと何をしでかすかわからん」という白姫の提言により、一同は孤葉の計画に従うことに・・・。そして、呼んでもいない狐鳥も加わり、夏休みの初日を迎えたが、温泉宿の外は見渡す限りの海と化していた!
☞ 真琴の髪の毛乳隠し&股間隠しが素敵♥ 隔離された世界で楽しく過ごしたり、孤葉の「楽しいのはきっと 皆がいつもそばにおるからかもしれん・・・」って台詞が「ビューティフル・ドリーマー」っぽいなと思ったら、やっぱり竜宮城ネタだった。そうなると、海に潜り周囲の調査をしている紀理夏は、さしずめサクラ先生といったところか。孤葉たちを島に封じ込めたのは、謎の巨乳美少女二人(ポニテ娘&ツインテ娘)で、狐鳥の主さまなる人物も関わっているらしい。ドラゴンエイジは定期購読していないので、続きが気になるでゲソ~。そういえば、杏狐さまはの出番は、たった2コマだけだった・・・(泣)。
まとめ
この第3巻は既巻(第1巻、第2巻)同様、最後の話には新キャラが登場し、次回への伏線を張っています。これは単行本化を見越してのシリーズ構成で、読者に対する一種の焦らしプレイですな。この先の展開が気になって、次巻も買わざるを得ないじゃなイカ(笑)。内容的にはシリアス系の話と、ちょっとエッチなドタバタ系の話が絶妙なバランスを保っていて、エンターテインメント作品として秀逸。この面白さを今後もキープできれば、百瀬先生作品の最高傑作になりそうな予感。
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関連サイト
■ ドラゴンエイジ (富士見書房)■ TAKEAKI MOMOSE WEB (百瀬武昭先生 公式サイト)
■ 百瀬武昭 (Wikipedia)