[マンガ感想] みなみけ 特別編 「どんな?」
月刊ヤングマガジン2010年8月号に掲載されている「みなみけ」 特別編 『どんな?』の感想です。
マンガの内容に触れています。未読の方はご注意ください。
「みなみけ」クリアファイル
月刊ヤングマガジン8月号で「みなみけ」クリアファイルの絵柄が公開されました。詳細は下記の記事をご覧ください。「みなみけ」特別編 ストーリー&感想
とある熱帯夜、小学生たちが南家にご一泊。真のお泊まり会ついにキタ━━゜+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゜━━ ッ !
(扉ページの柱文)深夜なのに目が爛爛 。眠れぬ次女 のくだらんひと言。おまけに三女 のプライドが邪魔しちゃって納涼怪談。開催決定。
(2ページ目の柱文)
「みなみけ」で お泊まり会とかいうと第44話『フェスティバル』、第45話『心にくい』がありますが、参加者が(三姉妹を含めて)布団を敷いて寝ている描写は今回が初めてです。

で、その提案に対して チアキは「ばかばかしい」と一刀両断。そそくさと眠りにつこうとするんだけど、カナに「怖いんだろ」と煽られたことで、俄然やる気満々に。いかにも意地っ張りなチアキらしい行動だが、内心は怖さで一杯らしい。眠そうなハルカ姉さまを無理くり連れてきて、自分の横に座らせていることからも明らかだ。もっとも、そのハルカ姉さまは体育座りの姿勢で熟睡中ですが・・・。
怪談話の一番手は内田。しかし怪談と昔話を勘違いして、敢えなく玉砕。けっきょく内田の口から怖い話は語られず、チアキは一安心。「その程度の実力で私がビビるとでも思ったか!?」と強がりを見せる。一方、チアキが連れてきたハルカ姉さまは、いつの間にか体を横たえ 「すやすや」と気持ちのよさそうな寝息をたて始めていた。
☞ ※カナが現れたコマで、襖らしき引き戸を開けているため、チアキの部屋と思われます。もしリビングで寝ているなら、向かって右側の戸が片開きドアになっている必要があります。ちなみに、原作とアニメ1期では チアキの部屋はリビングの隣にあり、襖で仕切られています。アニメ2期とか3期みたいに、廊下側のドアから直接入ることはできません。

チアキの部屋の入口と間取り (左から第7話『やさしくしよう』、第32話『明かそうぜ』、
第80話『態度には』、アニメ第1期の設定/DVD第1巻のブックレットから)
☞ 第44話『フェスティバル』、第45話『心にくい』では5年1組の少女A・少女Bもお呼ばれしてたけど、今回 5年1組からの参加はトウマだけ。かなり前からトウマはチアキや内田たちと一緒に行動することが多くなっているので、仕方ないっちゃ仕方ないか・・・。でも、その当時とはコハル先生の絵柄が変化しているので、内田よりも不安なコ(少女A)、気弱な子(少女B)の近況も見てみたいっす。
☞ また、最近の話でパジャマを着るエピソードというと第139話 『だらだら』がありますが、あの回ではハルカ姉さまが第一ボタンを外していました。晩秋だというのに!しかるに今回は全てのボタンを留めている。夏なのに!!寝苦しい夜なのに!!!orz

ところが、いざトウマが掃除機の怪談を始めようとしたところ、内容を失念。怪談話が始まらないと知ったチアキは、「まったくコケおどしだな」と強気に出て、「すごいのはタイトルだけか?」とバッサリ。しかし この発言により、タイトルだけで縮み上がっていたことが発覚。早速、カナのツッコミを受けることになるが、チアキはそれを否定。そればかりか、カナの指摘を吹き飛ばそうとしてか、早く怪談話を始めるよう催促してしまう。墓穴を掘るとは知らずに(笑)。
チアキに促されたトウマは、それならばと「呪いの冷蔵庫」と「悪魔の冷蔵庫」の二択を提示。「恐怖の掃除機」は ど忘れしたけど、残りの二つの話は憶えていたらしい。そんな予期せぬ展開に対して、「掃除機がいい!」と抗うチアキ。だが、この主張が更なる自縄自縛を招いてしまう。「その話なら 私 知ってるよ」と、吉野がニコニコ顔で言い放ったのだ。ブラック吉野ちゃん久々の降臨!抗う術を失ったチアキは涙目に(笑)。
そんなこんなで、「恐怖の掃除機」を語り始める吉野。いつもの ほんわか口調なので、全然怖くないけど(笑)。一方、先刻は内容を失念していたトウマであったが、吉野の語り冒頭部を聞いたことで内容を思い出したらしい。吉野の話の一部に自分の記憶と異なる部分があり、それを指摘している。そしてカナもこの話を知っていたようだが、それを確認するために、話のオチまで口に出してしまう。こうして怪談話は、いつのまにか各自の記憶の確認大会と化していたが、チアキはそれすらも怖いらしい。寝ているハルカ姉さまのお腹に顔を埋めて(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル状態だ。
カナと愉快な仲間たちは、チアキを放置して「恐怖の掃除機」について論争を繰り広げていた。そんな中、部屋の中に「う うう ・・・・ う う」という唸るような音が聞こえ始める。その音は徐々に大きくなり、ついにはこの世のものとは思えない唸りへと変わる。「まさか掃除機が」と騒然となるカナたち。そして次の瞬間、「うわっ!?」という声が響き渡る!予期せぬ出来事に一同愕然となり、恐怖を感じた内田は涙目に。
実はこれ、掃除機とは関係なく、ハルカ姉さまが飛び起きた際の叫び声だったのだ。どうやら悪夢を見ていたらしく、それに怯えて目覚めもよう。眠りの浅い状態で悪夢を見たので、思わず体が反応してしまったようだ。チアキがお腹の上に頭を埋めていたので、それが原因で悪い夢を見たのかもしれない。・・・といった感じでハルカ姉さまの叫び&チアキ失神オチで特別編は終了。最終ページの柱文にも書かれているけど、やっと寝られて良かったね! > チアキ
☞ 。ヤングマガジンNo.29に掲載されたヤンマガ30周年記念 合作マンガ 『アゴなしゲンと30周年物語』では変質者(?)の出現を前に、カナに抱きついていたチアキ。しかし、今回ばかりは強がった手前、カナに抱きつくわけにもいかず、ハルカ姉さまに頼りっきり。つか、抱きつき要員としてハルカ姉さまを連れてきたもよう(笑)
☞ チアキが怖いモノ苦手っていうエピソードは意外と少なく、『アゴなしゲンと30周年物語』以外ではホラー顔のナツキに恐怖した第116話『お願いが』と、怖いモノとはちょっと違うけど、カナが帰ってこない夢を見てしおらしくなった第101話『たまには』ぐらいしかありません。正面切って取り上げ、それをメインに据えたのは、今回が初めてです。「怖がり」という新たな属性は、今後も カナがチアキいじりをする際のネタ等に使われそうですね。
☞ まだ気が早いけど、この特別編で単行本化ストックが14本たまりました。『アゴなしゲンと30周年物語』を加えると15本になります。単行本・第9巻の収録本数が19~21本と仮定すると、数字上は あと4~6話なので、今年の11月頃には単行本化できます。ただ、特典とか出版するタイミングとか色々あるので、実際に単行本化されるのは来年の7月頃でしょうけど・・・。
次回掲載号
ヤンマガNo.31に書かれていた次回告知は誤植だったもよう。
誤:次回登場は8/2発売号
正:次回登場は8/2号(7月17日[土]発売のNo.33)
No.33に第154話『よく焼いた』が掲載されてました。
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関連サイト
■ 月刊ヤングマガジン (講談社コミックプラス)■ みなみけ (講談社コミックプラス)
■ みなみけ (StarChild 公式)
■ みなみけ (Wikipedia)
Amazon.co.jp
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