[レビュー] R.O.D オフィシャルアーカイブ
2010年06月24日 公開
6月11日に一迅社から発売された「R.O.D オフィシャルアーカイブ」のレビューです。

定価は2,200円(税別)で、ビジュアルファンブックとしては標準的な値段。判サイズはB5判、総頁数は128ページ(表1~表4を除く)です。カラーページに厚めのコート紙が使われているため、ページ数の割にはボリューム感があります。カバーイラストはキャラクターデザイン・石浜真史氏による描き下ろし。表側には読子・リードマン、裏側には三姉妹(マギー、ミシェール、アニタ)が描かれています。
イラストギャラリー(写真①)に掲載されているイラストは、DVDのジャケット(表・裏)やブックレットからの再録が中心。TVアニメ版DVDのスペシャルピンナップ、OVA版DVDの特典トレカの一部も収録されていますが、市販されていたトレカのイラストは含まれてなさそう。また、なぜかイラストの初出情報が記載されていません(「おねがい☆ツインズ」とのコラボレーションポスターを除く)。
キャラクター紹介(写真②)には、身体的特徴、性格的特徴、アビリティを解説したテキスト、各話のコスチューム設定等が掲載!特に三姉妹とねねねのページは、衣装カタログを見ているような印象(笑)。その他のキャラクターには平賀源内、菱石久美、岡原徹等の準レギュラークラスのキャラが含まれ、マギーの傀儡、アニタのカエル君コレクションもあり。各話のゲストキャラは後述するストリーガイドの方に載ってます。
OVAシリーズ全3話とTVシリーズ全26話のストーリーガイド(写真③)は 1話=1ページ構成になっていて、主要スタッフ、あらすじ、解説、見所などが記載されてます。サブタイトルの元ネタもありますよ。目次には載っていませんが、P.71には小説からOVA、そしてTVシリーズへ~『R.O.D』シリーズの歩み~というコラムがあり、それぞれの作品の関連性が簡潔にまとめられています。
オープニング&エンディングはOP/ED映像の主要カット(キャプチャ画像)が載っているだけですが、TVシリーズのOPに関しては原画が数点収録されています(写真④)。具体的には、アニタがビルから飛び出すシーン、マギーのドライビングテクニック、公園を歩くミシェールの3箇所です。
DVD&CD紹介にはOVAシリーズ、TVシリーズのDVDジャケット、CDジャケットが載ってます。全29話を収録したBlu-ray BOXもとりあげられています。
残念なことに、本書に掲載されている関連商品はソフト類のみです。フィギュア、テレカ、前述の市販トレカといったグッズ類は全てスルー。ページ数の都合と思われますが、アーカイブと銘打ってるだけに是非とりあげて欲しかった。参考のために主なグッズをピックアップしておきますね。
メインスタッフ座談会 (写真⑤)の出席者は、升成孝二監督、原作・脚本・シリーズ構成の倉田英之氏、キャラ原案の羽音たらく氏、キャラデザ・総作監の石浜真史氏の4名。ページ数は全部で6ページあります。興味深かったのはOVAを制作するに至った経緯で、SME・ビジュアルワークス(現アニプレックス)の依頼で倉田氏と黒田洋介氏が別々に企画を作成したそうです。で、一旦は黒田氏の企画が通っていたんだけど、後から倉田氏の企画に変更されたとか。黒田氏の企画は、その後の「MADLAX」のベースになったみたい。つまり、当初の予定通りに企画が進んでいた場合、ヤンマーニは日の目を見なかった可能性も・・・。
座談会ページには主要キャラの初期デザイン案も載っていて、読子はAIKaとかナジカみたいなクールビューティーなお姉さんキャラで、まったくの別人。羽音氏によると、決定稿の原型は黒田氏がちゃちゃっと描いた絵で、その話は倉田氏も初耳だったもよう。さすがアーカイブの座談会ですな!
設定資料は小物設定(三姉妹のアイテム)が2ページ、美術設定(読仙社・ねねねのマンション・西浜中学等)が6ページ、用語集(人名・作戦名・地名・その他)が3ページとなっています。美術設定には神保町の設定も載せて欲しかったぞ!

Blu-ray BOX[AA]の発売、「宇宙ショーへようこそ」公開との連動企画と思われますが、よくぞ出してくれましたって感じですね。「R.O.D」は、DVDに同梱されているブックレットが意外と充実していて、スタッフや声優のコメント、初期設定等が載っているのですが、ちゃんとした設定資料やストーリー解説をまとめた本が欲しかったので、実にありがたいことです。
その一方で、ただ一つ個人的に残念だったのは銃器の設定資料が皆無だった件。アニメの公式本で銃器関連の情報がスルーされることはよくありますが、「R.O.D」は銃ヲタ的な見所が多い作品なので、本当に残念でなりません。ドレイクの愛銃・SOCOMとか、ナンシー幕張のGLOCK 18&FP-45 Liberatorの資料とか、その銃にまつわる裏話とか聞きたかったorz
まあそんな感じで、銃の記事が無いことを除けば、普通によくまとまっている本だと思います。折り目のない美麗なイラストが欲しい人、メインスタッフ座談会を読みたい人、本書をコレクターズアイテムのラインナップに加えたい人には文句無しにオススメできます。
ところで、この時期に「R.O.D」の公式本を出したってことは、先日
Blu-ray BOX[AA]の発売された「かみちゅ!」の公式ガイドも、近いうちに出版されるのでしょうか?!
■ R.O.D オフィシャルアーカイブ 「OVA3話とTVシリーズ26話を徹底解説」 (アキバBlog さん)
■ 「オトナアニメ」Vol.16 を買ってきた (J.C.STAFF特集号)
■ かみちゅ! オリジナル・サウンドラックを購入
■ 「かみちゅ!」EDソング「アイスキャンディー」のC/W曲「あいコトバ」が名曲だ!
■ ユージン SRシリーズ かみちゅ! 一橋ゆりえ(セーラー服) レビュー
■ R.O.D オフィシャルアーカイブ (一迅社)
■ 僕ら、スタジオオルフェ (スタジオオルフェ公式サイト)
■ R.O.D (Wikipedia)
■ R.O.D -READ OR DIE- (Wikipedia)
■ R.O.D -THE TV- (Wikipedia)

概要
この本は「R.O.D」OVAシリーズおよびTVシリーズ初の公式ガイドブックです。要はカラーイラスト、設定資料等をメインに据えたビジュアルファンブックなのですが、「R.O.D」なので書庫を意味するアーカイブを書名にしたのでしょう。![]() カバー・表側(帯なし) |
![]() 同・裏側(帯なし) |
定価は2,200円(税別)で、ビジュアルファンブックとしては標準的な値段。判サイズはB5判、総頁数は128ページ(表1~表4を除く)です。カラーページに厚めのコート紙が使われているため、ページ数の割にはボリューム感があります。カバーイラストはキャラクターデザイン・石浜真史氏による描き下ろし。表側には読子・リードマン、裏側には三姉妹(マギー、ミシェール、アニタ)が描かれています。
内容
本書に掲載されているコンテンツは次のとおり。全体の8割がカラーページです。- イラストギャラリー
- OVAシリーズ
- TVシリーズ
- Chapter 1 キャラクター紹介
- 読子・リードマン
- アニタ・キング
- ミシェール ・チャン
- マギー・ムイ
- 菫川ねねね
- ナンシー・幕張
- ドレイク・アンダーソン
- ジョーカー
- ウェンディ・イアハート
- ジュニア
- リー・リンホー/ジェントルメン
- その他のキャラクター
- Chapter 2 ストーリーガイド
- OVAシリーズ
- TVシリーズ
- オープニング&エンディング
- DVD&CD紹介
- 舛成孝二×倉田英之×羽音たらく×石浜真史 トークセッション
- Chapter 3 設定資料
- 設定資料
- 用語集
- Staff List
![]() ①イラストギャラリー |
![]() ②キャラクター紹介 |
![]() ③ストーリーガイド |
イラストギャラリー(写真①)に掲載されているイラストは、DVDのジャケット(表・裏)やブックレットからの再録が中心。TVアニメ版DVDのスペシャルピンナップ、OVA版DVDの特典トレカの一部も収録されていますが、市販されていたトレカのイラストは含まれてなさそう。また、なぜかイラストの初出情報が記載されていません(「おねがい☆ツインズ」とのコラボレーションポスターを除く)。
キャラクター紹介(写真②)には、身体的特徴、性格的特徴、アビリティを解説したテキスト、各話のコスチューム設定等が掲載!特に三姉妹とねねねのページは、衣装カタログを見ているような印象(笑)。その他のキャラクターには平賀源内、菱石久美、岡原徹等の準レギュラークラスのキャラが含まれ、マギーの傀儡、アニタのカエル君コレクションもあり。各話のゲストキャラは後述するストリーガイドの方に載ってます。
OVAシリーズ全3話とTVシリーズ全26話のストーリーガイド(写真③)は 1話=1ページ構成になっていて、主要スタッフ、あらすじ、解説、見所などが記載されてます。サブタイトルの元ネタもありますよ。目次には載っていませんが、P.71には小説からOVA、そしてTVシリーズへ~『R.O.D』シリーズの歩み~というコラムがあり、それぞれの作品の関連性が簡潔にまとめられています。
![]() ④TVシリーズOP原画 |
![]() ⑤トークセッション |
オープニング&エンディングはOP/ED映像の主要カット(キャプチャ画像)が載っているだけですが、TVシリーズのOPに関しては原画が数点収録されています(写真④)。具体的には、アニタがビルから飛び出すシーン、マギーのドライビングテクニック、公園を歩くミシェールの3箇所です。
DVD&CD紹介にはOVAシリーズ、TVシリーズのDVDジャケット、CDジャケットが載ってます。全29話を収録したBlu-ray BOXもとりあげられています。
残念なことに、本書に掲載されている関連商品はソフト類のみです。フィギュア、テレカ、前述の市販トレカといったグッズ類は全てスルー。ページ数の都合と思われますが、アーカイブと銘打ってるだけに是非とりあげて欲しかった。参考のために主なグッズをピックアップしておきますね。
メインスタッフ
座談会ページには主要キャラの初期デザイン案も載っていて、読子はAIKaとかナジカみたいなクールビューティーなお姉さんキャラで、まったくの別人。羽音氏によると、決定稿の原型は黒田氏がちゃちゃっと描いた絵で、その話は倉田氏も初耳だったもよう。さすがアーカイブの座談会ですな!
設定資料は小物設定(三姉妹のアイテム)が2ページ、美術設定(読仙社・ねねねのマンション・西浜中学等)が6ページ、用語集(人名・作戦名・地名・その他)が3ページとなっています。美術設定には神保町の設定も載せて欲しかったぞ!
まとめ
TVシリーズの放送が終了してから約6年。突如として発売された、この「R.O.D オフィシャルアーカイブ」。おそらく

その一方で、ただ一つ個人的に残念だったのは銃器の設定資料が皆無だった件。アニメの公式本で銃器関連の情報がスルーされることはよくありますが、「R.O.D」は銃ヲタ的な見所が多い作品なので、本当に残念でなりません。ドレイクの愛銃・SOCOMとか、ナンシー幕張のGLOCK 18&FP-45 Liberatorの資料とか、その銃にまつわる裏話とか聞きたかったorz
まあそんな感じで、銃の記事が無いことを除けば、普通によくまとまっている本だと思います。折り目のない美麗なイラストが欲しい人、メインスタッフ座談会を読みたい人、本書をコレクターズアイテムのラインナップに加えたい人には文句無しにオススメできます。
ところで、この時期に「R.O.D」の公式本を出したってことは、先日


リンクお礼
この記事をご紹介いただき、ありがとうございます。m(_ _)m■ R.O.D オフィシャルアーカイブ 「OVA3話とTVシリーズ26話を徹底解説」 (アキバBlog さん)
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関連サイト
■ R.O.D (アニメ公式サイト)■ R.O.D オフィシャルアーカイブ (一迅社)
■ 僕ら、スタジオオルフェ (スタジオオルフェ公式サイト)
■ R.O.D (Wikipedia)
■ R.O.D -READ OR DIE- (Wikipedia)
■ R.O.D -THE TV- (Wikipedia)
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