[アニメ感想] はなまる幼稚園 第8話 「はなまるなさかなやさん」 「はなまるなライバル」
第8話 「はなまるなさかなやさん」 「はなまるなライバル」

あらすじ
第8話のあらすじ、主要スタッフはアニメ公式サイトから引用しておきます。
「はなまるなさかなやさん」
脚本:小黒祐一郎/絵コンテ・演出:角田一樹/作画監督:清丸悟/総作画監督:大塚舞
楽しい夏休みも終わり、その思い出話で、園児たちは大盛り上がり。
そこで土田先生は、さくら組のみんなに「なつやすみにあったこと」という題で絵を描かせることにしました。旅行や海水浴とみんな楽しかった思い出を絵に描いている中、家が魚屋さんの葵の絵だけ、お仕事をしている両親の絵で…?
「はなまるなライバル」
脚本:小黒祐一郎/絵コンテ・演出:角田一樹/作画監督:清丸悟/総作画監督:大塚舞
草履の鼻緒が切れて困っていた女の子。ちょうど通りかかった土田先生が、女の子を家まで送ることになりましたが、たどり着いた先はなんと「男気組」!
翌日、はなまる幼稚園に現れた土田先生が助けた女の子、雛菊。雛菊はなんと土田先生のお嫁さんになるために、幼稚園に編入してきたのです。
感想
一時はどうなることかと思った > 津波テロ
今週は粒ぞろいのいい話なので、これでもし日本地図が表示されたりしたら泣くに泣けんかった。他局に先駆け、日本地図の表示を解除したテレ東の英断に敬礼!(`・ω・´) ゝ
お話の方はというと、サブキャラ(葵)と新キャラ(雛菊)にスポットを当てた2本。さつき初登場回のような派手さは無いが、登場するキャラクターの心の機微(家族愛、友達を想う心)を丁寧に描いた良作。希薄でギスギスした人間関係が多い昨今、フィクションの世界とはいえ、こういった心温まる、ちょっといい話は大事だと思う。つか「はなまる幼稚園」を深夜枠で放送するのは惜しい。大きなお友達だけでなく、小さなお友達も見れる時間帯に放送すべき。
Aパート 「はなまるなさかなやさん」

第8話のAパートははなまる幼稚園 5 (ヤングガンガンコミックス)[AA]収録の第42話『はなまるなさかなやさん』を映像化したもの。杏の顔が日焼け(ガングロ化)しているのは原作どおりだが、ご多分に漏れずアニメオリジナル要素もある。
▊ 原作とアニメの主な相違点
- 原作の冒頭シーンには雛菊が登場し、つっちーにお土産(シーサー)を渡している。アニメでは時系列が入れ替えられているため、雛菊の描写は削除された。
- 柚菜(ツインテール)が花火大会の絵を、利明(メガネ君)が交通博物館の絵をそれぞれ披露。
- 杏が葵に夏休みの出来事を尋ねる描写が削除 → 葵が絵を披露する場面に吸収
- 葵パパが、葵を送り届けてくれたつっちーに大きな魚を進呈。原作では刺身。
- 桜が杏たちに協力して、葵パパ攻略作戦に参加。
- 杏たちの葵パパ褒めちぎり場面が時系列どおりに。原作では葵パパの回想描写になっている。
- さんまを差し出す小梅、さんまの栄養素を解説するひーちゃんの描写が追加。
- 良太が魚屋の店頭で杏たちを目撃し、葵が良太ママ(?)にサンマを売り込むシーンが追加。
- 葵パパの「子供には遊んでいてほしいと思って手伝わせなかった」というセリフが追加。親心がより具体的になっている。
▊ OP&過去回の葵登場シーン

葵は新キャラっぽく見えるけど、OP映像や今までの話にもしっかりと登場している。ざっと調べてみたところ、ほぼ毎回(第1話、第5話、第7話、各話EDを除く)、画面の片隅に映っていた。
Bパート 「はなまるなライバル」

Bパートははなまる幼稚園 3 (ヤングガンガンコミックス)[AA]に収録されている第25話『はなまるなライバル』をアニメ化したもので、ストーリーの流れは、ほぼ原作どおり。アニメ独自シーンが追加されたり、逆に原作に在る描写が削除されてはいたが、雛菊の魅力が画面からひしひしと伝わってきた。こういった改変は大歓迎だ!
▊ 原作とアニメの主な相違点
- 雛菊の家の門に“男気組”なる看板が掛かっている。原作では組の名称は明示されていない。
- つっちーが雛菊家の玄関で組長と再会。アニメ第5話/Aパート『はなまるな探偵団』で二人は顔見知りという設定。原作のつっちーは雛菊を駅まで送り、そこで別れている。雛菊の入浴シーンもアニメオリジナル。
- 雛菊の幼稚園転入~つっちーとの再会の過程が大幅変更。原作の雛菊は、つっちーの知らないうちに転入済みになっている。そして、つっちーに手紙を送り、年長※1ひまわり組の教室に呼び出すという展開。
- 雛菊や手下が、つっちーの素行を観察するシーン(エロ本立ち読み、etc...)が追加された。
- 原作の雛菊は山本先生にいきなり会いに行かず、事前に手紙(丁寧な果たし状)を送っている。雛菊が想像した悪女のイメージは原作どおり※2。
- 山本先生と雛菊、二人だけの会話の場所が異なる。原作では山本先生が気を利かせて屋上になっている。アニメで「二人だけのヒミツだよ~」※3が見れなかったのは残念orz
- 幼稚園の職員室で、山本先生を除く先生全員から、言葉のフルボッコ(園児だけにもてる)を受けるつっちー。
※1 アニメでは「年中」、原作では「年長」
※2 原作とアニメの悪女イメージ比較
※3 原作の一場面
▊ OP&過去回の雛菊登場シーン

雛菊のアニメ本編登場は今回が初めてだけど、OPと第4話EDには登場済みだ。
▊ 蛇足だけど・・・
“その筋の人”が登場するアニメ作品では、EDの後とかに「この作品はフィクションであり実在の人物・団体とは・・・」云々というテロップを表示することがある。テレ東で放映された作品では「瀬戸の花嫁」然り、「ファントム」然り。一方「はなまる幼稚園」には、そのような文言が表示されていない。これはおそらく、放送局・制作者が“男気組”なる団体が実在する筈は無いと踏んだのだろう(笑)。エンディング

ED曲は雛菊役・伊瀬茉莉也さんが歌う「撫子ロマンス」。EDアニメーションは曲に合わせた実に雅やかな映像で、スタッフは絵コンテ・サムシング吉松さん、演出・たかみゆきひささん、作画・小野田将人さん、がはく・のぐちたくみ(4ちゃい)さんとなっている。最後の「がはく」は「画伯」、「4ちゃい」は「4歳」と思われ、もしかしてスタッフのお子さんとか?
エンドカード

今回のエンドカードは漫画版「AYAKASHI」で作画を担当されているかのえゆうしさん。ガイナックスとは「グラップルガイア~女王の翼冠~」つながりのようです。(参考:グラップルガイアPV)
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関連サイト
■ はなまる幼稚園 (ヤングガンガン)■ はなまる幼稚園 (StarChild)
■ はなまる幼稚園 (GAINAX NET)
■ はなまる幼稚園 (TV東京 あにてれ)
■ はなまる幼稚園 (Wikipedia)