[マンガ感想] みなみけ 第145話 「考えて」
ヤングマガジン2010年No.12に掲載されている「みなみけ」第145話『考えて』の感想です。
マンガの内容に触れています。未読の方はご注意ください。
ストーリー&感想
女子高生の爽やかな登校風景!!編集さんが書いた柱文や扉絵を見ればわかるとおり、今回はアツコにスポットが当てられている。ちなみに、アツコの扉絵登場は第105話「扱い」以来で、今回ので累計6回目(単独では3回目)だ。
(扉ページ[P.359]の柱文)
本日の主役はハルカでもカナでもなくアツコ。真面目で控えめな女の子。だが今回、その長所が仇に!
(2ページ目[P.360]の柱文)
▊ そもそもの始まりはマキの新しいコート

マキ「アツコのマフラー モコモコして暖かそうだだね?ね?」
おニューのコートについて気付いて欲しいマキは、それとなくアツコに話題をふる。「ね?」を2回言ってるのが、いかにもマキらしい(笑)。一方、話を振られたアツコは、たった今気付きましたとばかりに新しいコートについて触れ、『マキは質問の意図がわかりやすいなぁ』と笑顔になりながら、心の中でつぶやく。しかしその直後、マキの口から予期せぬ言葉が・・・
マキ「アツコは質問の意図をちゃんと汲んでくれて助かるなぁ」
アツコの性格を把握しているマキは、アツコの反応をあらかじめ予測し、質問を投げかけたもよう。マキの洞察力恐るべし。カナ同様、“バカを演じる天才”なのかもしれない(笑)。
▊ 速水と保坂から謎の二択

速水「味の薄いミルクココアと クリームを入れ過ぎたコーヒー どっちがいいと思う?」
速水の意図が皆目読めないアツコは、ココアとコーヒーは何かのたとえであると判断。味が薄いのは足せばいいが、入れ過ぎたものをちょうど良くするのは難しい・・・という結論に達し、ココアを選択する。ところがその直後、速水の口から出たのは・・・
速水「マキの新しいコートは『味の薄いミルクココア色』で決まり!」
ここでもアツコにとって予期せぬ展開が待ち受けていたのだ(笑)。『どっちを選んでもダメだったのか・・・・・・・・』―真面目なアツコは、速水のバカバカしい二択にショックを受け意気消沈。そして、そんな彼女の前に今度は保坂が登場。またしても意味不明の二択問題が提示される。
保坂「果たしてあれは かぶってるのか?かぶってないのか?」
それに対して、アツコは速水の質問の轍を踏まないよう、ダメもとで「ひょっとして どちらでもないのでは・・・・?」と返答。すると保坂からは「ある意味正解だ」とのお言葉が!どうやら、マキの新しいコートの色がハルカのコートの色(保坂曰く『甘いカフェラテの色』)とかぶっているように見えて、それが気になって仕方ないらしい。それにしても、今回の保坂のセリフはやたらと長いなぁ。
なお、保坂と速水の登場は、第136話「ゆかいな」以来となり、約4ヶ月半ぶりだ。それと、速水と保坂の二人が揃って登場する回は過去10回(下記参照)あるんだけど、同一コマの中に二人が描かれていないのは今回が初めて。第21話では二人の直接的な絡みが無いが、それでも同じコマの中に二人が一緒に描かれている。
- 第8話「バレー部に入ろう」
- 第21話「守らなくては」
- 第30話「全開ですよ」
- 第42話「こんな日のために」
- 第79話「何者かを」
- 第82話「生まれかわる」
- 第102話「オレと仲良く」
- 第113話「妖精」
- 第119話「いただこう」
- 第136話「ゆかいな」
▊ アツコがモテる理由

ようやくその時点で、二人から何か尋ねられていることに気付いたアツコ。「何も考えてなかった」と謝るが、この咄嗟に出た言葉が却ってカナに誤解を与えてしまう。
カナ「おい 内田 何も考えてなくてもモテるらしいぞ!?」
内田「いやいや 絶対何かモテる秘訣があるんだよ!」
この後、カナと内田は意気投合し、「そのへんどうですか!?」とアツコ先生に迫るが、状況を把握できないアツコはしどろもどろ。「 ロイヤルミルクティー色 のコートとか・・・・?」と答えるのが精一杯だった。ミルクココアでもカフェラテでもなく、ロイヤルミルクティが出て来たってことは、アツコは紅茶派ってことなのかな?まあそんな感じで、控えめで真面目、周囲の状況に翻弄されやすいというアツコに、物事を深く考えすぎるという属性が追加された第145話でした。
月間新人漫画賞募集のお知らせ

ヤングマガジン2009年No.30、2009年No.51でも「みなみけ」の1コマが使われていたが、どちらも吹き出し内のセリフが募集告知向けに変更されていた。それに対して、今回はセリフの変更が一切無く、そのまま流用されている。
告知の中に「『いつか漫画家になれますように・・・・』って?」というアオリ文があり、それに対するアンサー的な意味合いなのでしょう。でもカナに「甘ったれるな!」と言われてもなぁ(笑)。
次回掲載号
次回登場は3/8発売号。春はもうすぐそこですね。ということで次回の「みなみけ」はヤンマガ3月8日発売号(No.14)に掲載されます。
(最終ページの柱文[地]より)
そしてその翌日(3月9日)には、「そんな未来はウソである」第7話が掲載される別冊少年マガジン4月号が発売!3月の暦の並びは2月と同じなので、コハル先生の新作がまたまた2日連続で読めますね!
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関連サイト
■ みなみけ (StarChild 公式)■ みなみけ おかえり (テレビ東京 公式)
■ みなみけ (Wikipedia)
Amazon.co.jp
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