スケッチブック やさぐれた梶原空に関するまとめ
2010年01月23日 公開
スケッチブック(原作)で梶原空がやさぐれているシーンをまとめてみました。

梶原空について
「スケッチブック パーフェクトワークブック」に掲載されている空のプロフィールは次のとおり。
本作の主人公。もともと絵を描くのが好きで、深く考えずに美術部の見学へ行ったところ、半ば強引に入部させられる。考え方や好みが非常に独特なため、よく周囲にいる人々を戸惑わせている。無口なうえに人見知りも激しいことから大人しそうに思われがちだが、意外に頑固なところもある。
(スケッチブックパーフェクトワークブック (BLADE COMICS)[AA]から引用)
端的に言うと、無口な不思議ちゃん系キャラですが、「意外に頑固なところもある」と書かれているとおり、けっこう意地っ張りな側面もあります。そして、更に意外なのは、時折見せる我が目を疑うようなやさぐれた言動の数々。アニメしか見てない人には信じられないかもしれませんが、原作では美術部員や弟に対して、ときたま上から目線な態度をとることがあるのです。以下、その証拠をお見せしましょう(笑)。
梶原空のやさぐれシーンまとめ
第1話~第95話の中で、空がやさぐれいてる場面を抽出しました。中には、空特有の「ボケ(妄想)」なのか「やさぐれ」なのか判断に迷う話もありましたが、とりあえず迷った話は掲載していません。また、ピックアップした話は、個人的な主観に基づき選択したものなので、人によっては見解が分かれるかも。
第28話 「セミ」 | |
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夏のある日。自宅でくつろいでいた空の耳に、どこか遠くのセミの鳴き声が聞こえてきた。夏の風物詩として、しみじみと聞き入っていたが、部屋の網戸にアブラゼミがとまり「ジリジリ」と鳴き始めた。遠くから聞こえてくる分には風情があるセミの声も、こんなに近くで鳴かれると騒音以外の何者でもない。プッツンとなった空は網戸をグーで叩き、セミを追い払うのであった。 原作で空のワイルドな一面が初めて描かれたエピソード。ちなみに、このエピソードはアニメ化されていない。アニメのスタッフが意図的にスルーしたのかもね。 |
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「梶原さんと雨の山」 | |
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美術部の課外活動で山にやって来た空と渚。ところが、山の天気は変わりやすいもの。急に雨が降り出してきたのだ。渚は空に「車に戻ってなよ」と勧めたが、空が断ると「物好きだね」とつぶやき、大はしゃぎで昆虫観察へ行ってしまった。そして、そんな渚に対して、「物好きはクリハラ先輩の方だ―でもそれは言わないのだ私はオトナなのだ」と密かにツッコミを入れる空であった。 厳密に言うと「やさぐれ」とは違うかもしれないけど、この名モノローグは外せない(笑)。 |
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第64話 「かつおぶし」 | |
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梶原家に夏海と葉月が遊びにやって来た。空は二人をもてなすため、客迎えのお菓子として「かつおぶし」と「いりこ」を用意する。そのようすを見ていた青はポテチを差し出し、やんわりと空を牽制したが、頑固な空には聞き入れてもらえず。逆に「はぁ?何言ってんだおまえ」的な顔をされ、返す言葉を失う。 空が左図のようなやさぐれ顔を見せたのはこれが初めて。記念碑的なエピソードと言える。 |
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第84話 「シロとクロ」 | |
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近所にいる白と黒のネコ2匹の話題を出す葉月。その2匹はよく似ているため、最初はわからなかったけど、今では区別できるようになったという。ところが、それを聞いた空は「そのくらいは最初からわかるだろう」と上から目線でバッサリ。 葉月的には「白と黒の模様(はち割れ)のネコ×2匹」と伝えたつもりだったが、空には「真っ白なネコ1匹、真っ黒なネコ1匹」と受けとめられたことが原因。お互いのコミュニケーション不足が生んだやさぐれ顔だ。 |
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「みけねこ」 | |
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ネコさんたちが主役のスペシャルショートコミック。三毛猫キャラが増えたことで、古参の三毛猫・ミケは面白くないらしい。この由々しき事態を打破するため、クマやハーさんの意見を聞いてあれこれ模索するが、行き着いたのは新三毛猫に分かりやすい名前を付けることだった。ところが、新三毛猫の一匹がそれに異論を唱える。自分には空が付けてくれた「ミケ4世」という名前があるというのだ。そしてその直後、噂をすれば何とやらで空が登場。ミケ4世に声をかけようとするが、3世だったのか4世だったのか思い出せず、「・・・まあ どっちでもいいか」とボソリ。美談が悲劇になった瞬間であった(笑)。 |
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第88話 「放課後」 | |
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放課後、1年2組の教室に残った空。今日は宿題がたくさん出されたため、部活に行く前に少しかたづけるつもりだ。しかし、しばらく問題と格闘したものの、数学が苦手な空は完全にお手上げ状態。「わかんね・・・」とつぶやき、お茶を啜る。 第84話「シロとクロ」が転機となったのか、言葉遣いが益々やさぐれてまいりました(笑)。 |
収録されている単行本 | 第7巻に収録予定 |
第88話 「部活へ」 | |
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クラスメイトの高嶺と渓の協力で、なんとか宿題を終わらせた空。二人に「んじゃ」と挨拶して、部活(美術室)へと向かう。 ほんわかイメージな空の口から「んじゃ」という言葉が出ようとは!これまで同級生との交流が描かれていなかったが、この態度から、クラスでの立ち位置が想像できる(笑)。 |
収録されている単行本 | 第7巻に収録予定 |
第89話 「スルー」 | |
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放課後の部活の時間。空は外にスケッチに行っていたが、美術室に戻ったところ、高嶺と渓を発見。「おー」と挨拶をして、室内に入る。その際、ドアの陰でいじけていた春日野先生に気付くも、さげすみの眼差しを向けて華麗にスルー。 |
収録されている単行本 | 第7巻に収録予定 |
第94話 「猫よけ」 | |
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青と一緒に訪れたお店の棚で、「スーパーねこよけ灰」を発見した空。信じられない商品を発見。「お金を払ってまで ねこをよけるなんて・・・」というセリフと、あきれた表情から「おいおいまじですか」的なニュアンスが伝わってくる。 |
収録されている単行本 | 第7巻に収録予定 |
第94話 「タマ」 | |
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タマ(ミケ3世)を見つけた空。「おいでー」と呼びかけたところ、タマは空に向かい歩を進めるも、途中でごろんごろん状態に。ネコ好きの空は自分からタマに近寄り、Let'sもふもふ。その際のモノローグ「ま 行くけど」の「ま」が、やさぐれ感を醸し出している。 |
収録されている単行本 | 第7巻に収録予定 |
第94話 「ニセ」 | |
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道ばたでニセ(ミケ2世)を発見。空がネコジャラシを使い呼び寄せたところ、隠れる場所もないのに物陰に潜むような姿勢をとるニセ。それを見た空の「バレバレだってのに」という言い草が、やさぐれっぽい。 |
収録されている単行本 | 第7巻に収録予定 |
第95話 「ぶちネコ」 | |
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近所に新しいぶち猫が現れたので、空と青は名前を考えることになった。青が「ぶち」を提案したところ、空は左図のようなやさぐれ顔に。空にとって、ぶち=ペルシャ猫(ケイトの飼い猫)なので、青の提案は看過できなかったのだろう。この後のコマで「ペルシャネコじゃないんだから」とバッサリ。一方、青はケイトの猫のことを知らないので、もう何がなにやら・・・。 |
収録されている単行本 | 第7巻に収録予定 |
まとめ
ここ最近、空のやさぐれシーンが増えています。これは、今まで“萌え”とは無縁であったスケブの世界においても、ウサ耳ケイト、ツインテール祭りといった萌えを前面に押し出した描写が増えていることと関係がありそう。おそらく、無口、空想好き、マイペース、不思議ちゃんという既存の属性だけでは生き残れないと悟ったのでしょう。つまり、空のやさぐれは、萌え戦争を勝ち抜くための高度なツンデレ アピールなのです!!(笑)
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関連サイト
■ スケッチブック ~full color's~ (アニメ公式サイト)■ BLADE-ONLINE (コミックブレイド公式サイト)
■ スケッチブック (Wikipedia)
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