「みなみけ」「今日の5の2」ほか、桜場コハル作品に登場する大人キャラ
「みなみけ」「今日の5の2」等の桜場コハル先生の作品には、大人のキャラが滅多に登場しません。そこで、どのくらい少ないのか把握するため、手もとにある作品をチェックしてみました。
※この画像は記事の内容とは関係ありません(笑)
はじめに
調査対象は次の作品です。連載中の作品に関しては、現時点で最新の話数まで含まれます。
- にんじんなんて大嫌い
- うそカゼ
- 今日の5の2 放課後の天使たち
- 今日の5の2
- みなみけ (現時点で最新の第142話 「鬼教官」まで)
- 好きって言え
- コワイオンナ
- みなみけも妹も思春期 (「みなみけ」キャラが登場する後編のみ)
- 今日のテニス部
- そんな未来はウソである (現時点で最新の第5話 「全部ウソでーす」まで)
- 今日のみなみけ
調査結果
にんじんなんて大嫌い
小学校の給食の時間を舞台にした読み切りショートコメディー。ニンジンが大嫌いな秋山(男子)は、カレーに含まれるニンジンと格闘中。それを見た給食係の大森(女子)は、ある手段を使い、秋山にニンジンを食べさせるが・・・というお話。教師等の大人キャラは登場しません。
作品データ | |
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区分 | 読み切り |
初出 | ヤングマガジン2002年No.9 |
単行本 | ![]() ![]() |
うそカゼ
「にんじんなんて大嫌い」に続き、小学生の日常を描いたショートコメディー。主人公のヨシカズは「病欠」に憧れていて、ある日、学校をずる休み。そうとは知らないクラスメイトたちがお見舞いに訪れるが、その中にはヨシカズに気のある本宮と倉田がいた・・・というお話。オチは「にんじんなんて大嫌い」を彷彿させる。
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ヨシカズの母親。風邪(実は仮病)で休んだ息子に、クラスメイトの女子二人(本宮、倉田)がお見舞いにきたことを告げる。その際、本宮と倉田の可愛らしさについて触れ、ちょっと嬉しそう。コハル先生の作品で主人公の親が登場するのは、この「うそカゼ」ぐらいなので、かなり貴重な存在。パッと見、「今日の5の2 放課後の天使たち」に登場するユージの彼女に見えるので、ユージと結婚して生まれた子供がヨシカズとか?(笑) |
作品データ | |
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区分 | 読み切り |
初出 | 別冊ヤングマガジン2002年No.29 |
単行本 | ![]() ![]() |
今日の5の2 放課後の天使たち
「今日の5の2」のプロトタイプ作品。「放課後の天使たち」というのは“サブタイトル”、より正確にいうと“本日のお題”です。桜場先生の読み切り作品の中では唯一、単行本等に収録されていません。
お話はこんな感じ。授業で「一日一善」について教わったサキちゃんとミキちゃん。ミキちゃんはテキトーに聞き流していましたが、サキちゃんはやる気満々なようす。そんな二人が、たまたま立ち寄ったスーパーで、インスタント食品を買い物かご一杯に放り込んでいる青年・ユージを発見。「一日一善」に燃えるサキちゃんは、ユージに「晩ごはん作らせてください」と声をかける。ユージはサキちゃんの言葉に気圧され、一人住まいのアパートに二人を入れるが、そこに彼女がやって来て大変なことに・・・。
登場する大人キャラは、ユージとその彼女、そして5年2組の担任教師の3人です。
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サキちゃんとミキちゃんが所属する5年2組の担任教師。冒頭の1コマに登場し、「一日一善」の大切さを生徒たちに説く。 |
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名前はユージ。スーパーでインスタントラーメンを買い漁っている姿を、サキちゃんとミキちゃんに目撃されたのが運の尽き。初対面の女子小学生二人に押しかけられ、手料理をふるまわれることになったが、そこに彼女がやって来て・・・。顔の造型といい、巻き込まれ型のキャラといい、「今日の5の2」のリョータを彷彿させる(笑)。 |
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ユージの彼女さん。名前は不明。桜場作品の大人の女性キャラにしては珍しく、胸は控えめ。仕事帰りにユージのアパートに立ち寄るが、押し入れの中から女子小学生が出て来て愕然となる。(ネタバレ反転) |
作品データ | |
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区分 | 読み切り |
初出 | ヤングマガジン2002年No.18 |
単行本 | 未収録 |
今日の5の2
桜場先生の初単行本作品。主人公の佐藤リョータを中心に、5年2組で起きるちょっとエッチな出来事を爽やかに描いたショートストーリー。大人キャラの登場は少なめ。
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田村先生。5年2組の担任教師で、3時間目「マケナシ」に登場。体育倉庫に閉じ込められていたリョータとナツミの姿を見て勘違い。指導と称してリョータに鉄槌を下す。 |
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リョータたちが通う小学校の養護教諭(保健室の先生)。13時間目「ヌキウチ」に登場チカたちは保健室で遊んでいても特に注意せず、かなりサバサバした性格のようだ。原作では後ろ姿のみだが、TVA版「今日の5の2」第11話では顔が描かれている。また、OAD「今日の5の2」のオリジナルシーンに再登場。巨乳っぷりを披露している。(*´Д`*) |
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2時間目「サコツ」の冒頭で、5年2組の男子が見ていたグラビア雑誌のアイドル。リョータの名言「女ってのは鎖骨じゃないかな」を生むキッカケとなる。実際は年齢不詳だけど、小学生男子から見れば立派な胸を持つ大人の女性だ(笑)。 |
作品データ | |
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区分 | 連載 |
初出 | 別冊ヤングマガジン2002年No.31~No.38 ヤングマガジン2002年No.34 別冊ヤングマガジン2003年No.39~No.49 ヤングマガジン2003年No.1,No.16 ヤングマガジン2008年No.44,No.46,No.48 |
単行本 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
みなみけ
言わずと知れた、南家三姉妹の平凡な日常をたんたんと描いた物語。主要キャラの親は描かれていないものの、学校の教師を中心に、意外と多くの大人キャラが登場しています。
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時々、南家マンションにやって来るタケル。三姉妹の母親の姉の息子で、いわゆる従兄妹どうしの関係。第7話「やさしくしよう」で初登場して、その後は半年に1回程度の割合で現れる。 |
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熊田先生。チアキが通う小学校の養護教諭(保健室の先生)。アダ名は「腹黒シロクマ」(第13話「天才だもん」より)。第77話「白いですが」で初めて描かれ、その後第88話「見せてやれ」、第110話「あついね」に登場している。 |
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田中先生。チアキが所属している5年2組の担任教師。第77話「白いですが」に、後ろ姿だけ登場。彼氏募集中の熊田先生のターゲットになっているらしい。ニックネームは「台風14号」(第13話「天才だもん」より)。 |
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悪魔チアキ。天使チアキと一緒にチアキの脳内に住みついている。第95話「オレも」、第96話「これくらい」と第130話「忘れてた」に登場。悪魔なので年齢自体に意味がありませんが、見た目が大人なのでとりあげました。天使チアキは容姿が子供なのでスルー(笑)。 |
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ハルカ姉さまが通う高校の教師。第79話「何者かを」に登場。3年生の授業中、保坂に質問されるが、それには答えず「ネクタイをしめなさい」と注意する。 |
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第12話「教えてやろう」で、三姉妹が視聴していたTVドラマ「先生と二宮くん」に出演していた男性教諭役の俳優。二宮くん役の女優も大人である可能性がある。ちなみに、「先生と二宮くん」はアニメ1期でシリーズ化された。 |
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同じく第12話「教えてやろう」のTV番組に登場したニュースキャスター。「先生と二宮くん」でキスシーンが流れ、気まずくなったハルカ姉さまがチャンネルを切り替え、たまたまニュース番組が映し出された。「先生と二宮くん」同様、原作ではこの1回しか登場していないが、アニメ1期では「ふんどしニュース」を頻繁に報道していた。 |
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第25話「はい おみやげ」の中で、TV中継に登場した格闘技の選手(2名)。年末の話なのでK-1と思われる。カナと速水が白熱して観戦していたが、イチゴの高級ジュース「唯我独尊」を飲んで怒り上戸になったハルカ姉さまに怒られる。 |
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第48話「出すヤツ」のTV番組に登場した手品師。箱に剣を刺すマジックを演じていて、コタツの中に隠れていたマコトの状況と酷似していた。 |
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第58話「待ってみたら」のTV番組中に映っていた女性タレント。チアキがたまたま路上で指輪を拾い、その時の回想シーンに登場。 |
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第73話「うわっ」で、雪山へ行く途中、道に迷ったタケルが道順を尋ねた男性。タケルに、近くにいい温泉があることを教える。 |
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第113話「妖精」の冒頭で、ハルカ姉さまが観ていたTVの料理番組の先生&アシスタント。「おうちで作る本格カレー」のレシピを伝え、ハルカ姉さまがメモ。そして、ハルカ姉さまが間違ってそのメモをチアキに渡し、巡り巡って保坂の「カレーの歌」が完成するのであった(笑)。 |
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タケルが三姉妹を連れて行った居酒屋の店員。第138話「ますか?」に登場。タケルに「牛すじ以外はなんでもあるね!」と皮肉られる。 |
これより下は、姿は描かれていないものの、名前等が出て来た大人キャラです。
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三姉妹の父親。第14話「たくらんでいる」の中で、藤岡を見たハルカ姉さまが「お父さんに雰囲気がそっくりなのよね―」と語っている。それに対して、チアキが「お父さんはあんな感じですか」と尋ねているので、物心ついてから一度も会っていないもよう。現在の状況や三姉妹と一緒に暮らしていない理由は不明。 |
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三姉妹の母親。第36話「どんな関係?」のハルカ姉さまのセリフの中に、「お母さん」という言葉が出て来る。現在の状況や三姉妹と一緒に暮らしていない理由は不明。 |
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三姉妹の叔母(タケルの母)。第36話「どんな関係?」で存在が確認されているが、電話の通話先のため、姿は描かれていない。セリフも無し。 |
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レイコさん。タケルの彼女らしいが、タケルの口ぶりからすると最近うまくいってないらしい。第7話「やさしくしよう」と第104話「別のもの」に名前だけ登場。桜場先生の作風からして、今後も姿を見せないものと思われ。 |

チアキの小学校の教師。第13話「天才だもん」の中で、名前だけ出て来る。ちなみにチアキが先生全員にアダ名をつけていて、川内先生は「局地的豪雨」、加藤先生は「開かないビニール傘」。名前は不明だが「フタのない急須」と呼ばれている先生もいるらしい。
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ハルカ姉さまの中学時代の数学教師。第37話「おもしろい本」の中で名前があげられている。南ハルカ伝説によると「セクハラしてきた数学教師に花びんの水をかけた」とのこと。アニメ1期・第7話のオリジナル話で、そのいきさつが描かれている。 |
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内田の父親。第132話「それ いきましょう」1コマ目の内田のセリフの中に登場。チアキの前で「お父さん」は禁句だぞ!> 内田 |
作品データ | |
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区分 | 連載 |
初出 | ヤングマガジン2004年No.14~現在連載中 単行本1巻の巻頭マンガは描きおろし |
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好きって言え
とある小学校が舞台のお話。もうすぐ3月ということで、6年生は卒業間近。5年生のミホちゃんは、好きな6年男子(山本君)に告白しようかどうか迷っていた。ユキちゃんは、そんなミホちゃんをじれったく思い、無理矢理手を引いて6年生の教室まで連れ出すことに。覚悟を決めたミホちゃんは、山本君に勇気を出して告白するが・・・。
読み切り作品ですが、登場人物や舞台は後述する「コワイオンナ」と一緒です。教師等の大人キャラは一人も登場していません。
作品データ | |
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区分 | 読み切り |
初出 | 少年マガジン増刊 マガジンワンダー2005年No.2 |
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コワイオンナ
「好きって言え」の続編的な作品で、舞台と登場人物は同じ。スカートめくりを画策する男子、昨夜見た恋愛ドラマを話題にする女子。小学5年生になると、男子よりも女子の方が圧倒的に大人っぽくなるが、ケンタやミホが通う小学校もそんな感じだった・・・。
前作同様、大人のキャラは描かれていません。ただ、セリフの中に2人だけ登場します。
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中村先生。姿は描かれていないが、ケンタたちのクラス担任教諭と思われる。ケンタの友達のセリフの中に登場。 |
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ミホの母親。セリフの中に登場。TVドラマのキスシーンを見ていたミホを叱ったらしい。 |
作品データ | |
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区分 | 読み切り |
初出 | 少年マガジン2005年No.16 |
単行本 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
みなみけも妹も思春期
桜場先生と氏家ト全先生のコラボレーション作品。4コマ漫画を共同制作したもので、前編と後編から成る。前編は「妹は思春期」のキャラ、後編は「みなみけ」のキャラが登場。前編のネタフリは氏家先生、オチは桜場先生が担当され、後編はその逆のパターン。4コマ漫画以外にも、描きおろしの解説漫画(?)が各1ページあります。
後編は全部で5本あり、サブタイトルは「雨」「マッハ」「次の時間」「そうめん」「水着えらび」です。登場キャラは三姉妹、ケイコ、藤岡だけで、大人は一人も出て来ません。
作品データ | |
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区分 | 読み切り |
初出 | ヤングマガジン2005年No.30 |
単行本 | ![]() ![]() |
今日のテニス部
中学校のテニス部を舞台にした、ちょっとエッチなショートコメディー。登場人物は女子テニス部に所属する1年生・クミ、その先輩の松永(中二)、男子テニス部の渡辺(中三)だけで、大人キャラは登場せず。
作品データ | |
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区分 | 読み切り |
初出 | ヤングマガジン増刊 2003年 スポ増 |
単行本 | ![]() ![]() |
そんな未来はウソである
入学した高校で偶然出会った二人の超能力少女。一人は、人と目を合わせると、その人の未来が見えてしまうミツキ。そしてもう一人は、他人がウソをつくと、それがウソだとわかってしまうアカネ。この二人を主軸に展開する、ファンタジーで新感覚なショートコメディです。物語の大部分が高校の校舎内で進行していますが、第5話「全部ウソでーす」までの範囲では一人だけ登場しています。
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第1話 「ひょっとして」のラストに登場した通行人の男性。江口とすれ違いざまにぶつかり、江口がソフトクリームを落としてしまう。いわゆるモブキャラだが、ミツキの超能力を証明する役割を担わされている。 |
作品データ | |
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区分 | 連載 |
初出 | 別冊少年マガジン2009年10月号~現在連載中 |
単行本 | 連載ストックがまだ少ないため未発売 |
今日のみなみけ
漫画文庫版の「今日の5の2」に収録されている8ページ描きおろし作品。「みなみけ」と「今日の5の2」のキャラが夢のコラボレーション!TVアニメの声優陣でボイスドラマ化もされています。南家三姉妹と「5の2」の主要キャラが公園で遭遇するお話で、大人キャラは一人も登場しません。
作品データ | |
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区分 | 読み切り(漫画文庫 描きおろし) |
初出 | ![]() ![]() |
単行本 | 同上 |
まとめ
- 桜場先生の作品は、どれも学校を舞台にした作品なので、登場する大人は教師が多い。
- 基本的に小中高生キャラの親は登場しない。唯一の例外は、「うそカゼ」のヨシカズの母親。
- 背景画が少ないこともあり、単なる背景キャラは滅多に出て来ない。たとえモブキャラであっても、ストーリーに何らかの影響を与えている。
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関連サイト
■ 桜場コハル (Wikipedia)■ みなみけ (Wikipedia)
■ 今日の5の2 (Wikipedia)
■ そんな未来はウソである (Wikipedia)
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