みなみけ(原作) キャラクターの本編登場回数を調べてみた
扉絵登場回数に引き続き、「みなみけ」(原作)のキャラクター別の本編登場回数を調べてみました。
はじめに
調査の範囲、集計方法等は以下のとおりです。
- 調査範囲は第1話『ホットケーキにしましょう』~現時点で最新の第139話『だらだら』の全139話分。
みなみけ 1 (ヤングマガジンコミックス)[AA]の巻頭に掲載されている描きおろしマンガは除外しました。ちなみに、描きおろしの登場キャラは南家三姉妹だけです。
みなみけ 2 限定版 (ヤングマガジンコミックス)[AA]の特典「桜場コハルSpecial Booklet」に収録されている氏家ト全先生とのコラボ漫画『みなみけも妹も思春期』(前後編)も除外しました。この作品の前編は「妹は思春期」のキャラのみで、後編には南家三姉妹、藤岡、ケイコの5名が登場します。
- 同様に
受注限定生産 DVD付き漫画文庫 「今日の5の2」宝箱[AA]に掲載されている「今日の5の2」とのコラボ漫画『今日のみなみけ』も調査対象外としました。登場キャラは南家三姉妹、リョータ、チカ、カズミ、ユウキ、メグミ、ナツミの9名。
- 女装キャラ(マコちゃん、アキちゃん)は、オリジナルのキャラとは別に集計してあります。
- 人間以外のキャラ(天使&悪魔チアキ、ふじおか等)も調査対象です。
調査結果
集計データをもとにまとめたキャラクター別登場ランキング、登場回数の推移を以下に示します。
本編登場回数ランキング
登場回数の多い順で、キャラクターをランク付けしてみました。キャラクター別に登場回数、登場率、最初に登場した回および直近の回の任意の1コマを掲載してあります。
順位 | キャラクター | 登場 回数 |
登場 率(%) |
本編の任意の1コマ | |
初登場の回 | 直近の回 | ||||
1 | 南夏奈 (カナ) |
122 | 87.8 | ![]() 1話 『ホットケーキにしましょう』 |
![]() 139話 『だらだら』 |
2 | 南千秋 (チアキ) |
118 | 84.9 | ![]() 1話 『ホットケーキにしましょう』 |
![]() 139話 『だらだら』 |
3 | 南春香 (ハルカ) |
102 | 73.4 | ![]() 1話 『ホットケーキにしましょう』 |
![]() 139話 『だらだら』 |
4 | 南冬馬 (トウマ) |
46 | 33.1 | ![]() 40話 『意地をはってる』 |
![]() 137話 『一番えらい』 |
5 | 内田ユカ | 43 | 30.9 | ![]() 13話 『天才だもん』 |
![]() 134話 『自己PR』 |
藤岡 | 43 | 30.9 | ![]() 2話 『お手紙』 |
![]() 134話 『自己PR』 |
|
7 | マキ | 31 | 22.3 | ![]() 4話 『不満だらけ』 |
![]() 139話 『だらだら』 |
8 | 吉野 | 30 | 21.6 | ![]() 3話 『おかしな事』 |
![]() 134話 『自己PR』 |
9 | マコちゃん | 23 | 16.5 | ![]() 29話 『似合─う』 |
![]() 139話 『だらだら』 |
10 | ケイコ | 21 | 15.1 | ![]() 6話 『点で勝負』 |
![]() 131話 『絶対計画』 |
アツコ | 21 | 15.1 | ![]() 4話 『不満だらけ』 |
![]() 139話 『だらだら』 |
|
12 | 南ナツキ | 20 | 14.4 | ![]() 49話 『向こうの南さん家』 |
![]() 137話 『一番えらい』 |
13 | ふじおか | 19 | 13.7 | ![]() 26話 『ふじおかの意志』 |
![]() 131話 『絶対計画』 |
マコト | 19 | 13.7 | ![]() 3話 『おかしな事』 |
![]() 126話 『たまご』 |
|
15 | 南アキラ | 17 | 12.2 | ![]() 49話 『向こうの南さん家』 |
![]() 132話 『それ いきましょう』 |
リコ | 17 | 12.2 | ![]() 23話 『仲良くしましょう』 |
![]() 131話 『絶対計画』 |
|
17 | 保坂 | 14 | 10.1 | ![]() 8話 『バレー部に入ろう』 |
![]() 136話 『ゆかいな』 |
速水 | 14 | 10.1 | ![]() 8話 『バレー部に入ろう』 |
![]() 136話 『ゆかいな』 |
|
19 | タケル | 10 | 7.2 | ![]() 7話 『やさしくしよう』 |
![]() 138話 『ますか?』 |
20 | 南ハルオ | 7 | 5.0 | ![]() 49話 『向こうの南さん家』 |
![]() 129話 『慣れるな』 |
21 | シュウイチ | 6 | 4.3 | ![]() 3話 『おかしな事』 |
![]() 84話 『楽しくなる』 |
22 | 5年1組の少女A | 4 | 2.9 | ![]() 36話 『どんな関係?』 |
![]() 52話 『どうしたいんだよ』 |
5年1組の少女B | 4 | 2.9 | ![]() 36話 『どんな関係?』 |
![]() 52話 『どうしたいんだよ』 |
|
ヒロコ | 4 | 2.9 | ![]() 37話 『おもしろい本』 |
![]() 103話 『その目』 |
|
ユウ | 4 | 2.9 | ![]() 37話 『おもしろい本』 |
![]() 103話 『その目』 |
|
ヒトミ | 4 | 2.9 | ![]() 103話 『その目』 |
![]() 135話 『マジな』 |
|
27 | 天使チアキ | 3 | 2.2 | ![]() 95話 『オレも』 |
![]() 130話 『忘れてた』 |
悪魔チアキ | 3 | 2.2 | ![]() 95話 『オレも』 |
![]() 130話 『忘れてた』 |
|
柔道部エース | 3 | 2.2 | ![]() 65話 『マジメだよ』 |
![]() 120話 『ほんの少し』 |
|
剣道部エース | 3 | 2.2 | ![]() 65話 『マジメだよ』 |
![]() 120話 『ほんの少し』 |
|
熊田先生 | 3 | 2.2 | ![]() 77話 『白いですが』 |
![]() 110話 『あついね』 |
|
32 | アキちゃん | 1 | 0.7 | ![]() 117話 『与える側』 |
|
田中先生 | 1 | 0.7 | ![]() 77話 『白いですが』 |
||
黒猫 | 1 | 0.7 | ![]() 69話 『思いがけない』 |
||
先生 | 1 | 0.7 | ![]() 12話 『教えてやろう』 |
||
二宮くん | 1 | 0.7 | ![]() 12話 『教えてやろう』 |
||
ニュースキャスター | 1 | 0.7 | ![]() 12話 『教えてやろう』 |
※ | 第131話 『絶対計画』の“ふじおか”は、正確には計画表に描かれた絵です。 |
※ | 第3話『おかしな事』の背景にもTVのニュース番組が流れていますが、ニュースキャスターが描かれていないので除外しました。 |
上記の結果のうち、登場率をグラフ化しておきます。(図1)

図1.キャラクター別の本編登場率
南家三姉妹のうちカナとチアキが1位、2位を争うのは目に見えていましたが、結果は1位・カナ、2位・チアキとなりました。カナが僅差で勝利したのは、やはりキャラの立ち位置が「ボケ」だからでしょう。一般的にコメディー作品で物語を作り出すのはボケキャラの役割ですから(笑)。
意外だったのは、ハルカ姉さまの登場率が7割を超えている点です。もっと少ないかと予想していたのですが、話の最後の方に少しだけ出るというパターン(例:買い物から帰ってくる)が多く、それがこの結果に表れているもよう。
マコトとマコちゃんは別キャラとして集計しましたが、単純に両者を併せると登場回数42回、登場率30.2%となり、第5位の内田や藤岡に肉薄します。両方出ている回もあるので、ダブリを除去すると登場回数33回、登場率23.7%。この場合でも、マキよりは上となります。
トウマと内田、藤岡は3割を超えています。トウマは南家マンションに入り浸っているし、内田と藤岡は古参キャラなので順当なところでしょう。
登場率が2割を超えているのはマキと吉野ちゃんの二人。数字上では5回に1回出てくることになりますが、そんなに出てたっけ?って印象を受けますね。
2割未満かつ1割超えのキャラはマコちゃん~速水の10名。保坂や速水は第1巻から登場している古参キャラですが、新参組のナツキやアキラに抜かれております(笑)。保坂を頻繁に登場させると、ありがたみに欠けるというか、読者に飽きられる可能性があるので、10回に1回くらいのペースが適切かもしれません。
それにしても、ハルオやシュウイチの影の薄さっていったい・・・。新参のハルオはとりあえず置いといて、シュウイチは5年1組の少女A&少女Bとほとんど変わりません。プレーンヨーグルトとはよく言ったものです(笑)。
本編登場回数の変動
単行本の巻数毎に登場回数を集計し、その推移を折れ線グラフ化してみました。一つのグラフにまとめるとゴチャゴチャして見にくくなるので、グループ毎に分けてあります。(図2-1~図2-11)
「7巻(予定)」のデータは第123話「しまった」~第139話 「だらだら」の17話分を集計したものなので、「1巻」~「6巻」に比べて話数が少なくなっています。なので、参考程度にしてください。
南家三姉妹

図2-1.南家三姉妹の登場回数の推移
カナとチアキは第3巻をピークに、登場回数がやや減少傾向にあるようです。ハルカ姉さまは第2巻がピークで、こちらも減少傾向にありましたが、最近はやや持ち直したもよう。
もうひとつの南家

図2-2.もうひとつの南家の登場回数の推移
トウマは第40話『意地をはってる』に初登場して以降、第3巻はほぼ出ずっぱり。その後、右肩下がりで減少しています。それと逆なのがナツキとアキラの二人。ここ最近は微増傾向にあります。特にアキラの場合、キャラの立ち位置(藤岡の恋愛アドバイザー)を確立しつつあることと関係がありそう。
チアキのクラスメイト(5年2組)

図2-3.チアキのクラスメイト(5年2組)の登場回数の推移
チアキのクラスメイトでは、やはりバカ野郎系(ボケ担当)の内田、マコちゃんの出番が多くなっています。そんなバカ野郎天国の中で、ドSでブラックな吉野ちゃんは意外と健闘している方かな。シュウイチはもう少し頑張りましょう(笑)。
トウマのクラスメイト(5年1組)

図2-4.トウマのクラスメイト(5年1組)の登場回数の推移
少女Aと少女Bは、5年1組に在籍しているトウマの友達。少女Aは短髪の方で、「内田よりも不安なコ」(第36話・カナ談)。少女Bは黒髪ロングの方で、第45話ではチアキと内田の争いに巻き込まれておりました。そんな美少女二人組ですが、第4巻以降は出番無しの状況が続いております。小学校を舞台にしたエピソードが少なくなったことや、トウマがチアキや内田たちと遊ぶことが多くなったことが原因でしょうか。
カナのクラスメイト(中学2年)

図2-5.カナのクラスメイト(中学2年)の登場回数の推移
カナのクラスメイトでは藤岡が突出。リコは意外と頑張ってますね。柔道部エース、剣道部エースは、ここ最近、単行本1冊あたり1回の割合で登場しています。単なるモブキャラではなく、毎回セリフがあるキャラなので、今後も見かけることがあるかもしれません。
カナの先輩(中学3年)

図2-6.カナの先輩(中学3年)の登場回数の推移
傍観者ヒロコと三代目番長ユウ。出番こそ少ないものの、この二人の登場は完全にシンクロしていることが分かります。
ハルカのクラスメイト(高校2年)

図2-7.カナのクラスメイト(高校2年)の登場回数の推移
マキとアツコは第1巻~第5巻では、ほぼ同じ。ところが、第6巻ではマキが圧勝。しかもダブルスコアです。やはり、おとなしいアツコよりも、バカ野郎のマキの方が使い勝手がいいんでしょうね(笑)。
ハルカの先輩(高校3年)&後輩(高校1年)

図2-8.ハルカの先輩(高校3年)&後輩(高校1年)の登場回数の推移
前述したとおり、保坂の出番は多くありません。第1巻~第5巻では単行本1冊あたり1回~2回のペースです。しかし、第6巻で急上昇。「カレーの妖精」のエピソード等で、活躍の場が校外(スーパー等)に広がったことが要因と思われます。
その他(人物)

図2-9.その他(人物)の登場回数の推移
タケルは第2巻こそ登場回数が多いものの、その後は単行本1冊につき1回のペース。熊田先生も、ここしばらくは1冊あたり1回のペースなので、そろそろ登場か?
その他(人物以外)

図2-10.その他(人物以外)の登場回数の推移
ぬいぐるみの“ふじおか”は、第39話『流してほしい』の海水浴、計画表に描かれていた第131話『絶対計画』を除き、南家マンションに内に登場。天使チアキと悪魔チアキは、チアキが迷うほどの難題が発生すると登場するようです。しかし、チアキは自称「天下無敵のお利口さん」なので、そういった場面は少ないんですよね(笑)。
その他(TV番組の人物)

図2-11.その他(TV番組の人物)の登場回数の推移
アニメ1期では、スタッフに大人気だった先生と二宮くん、そして「ふんどしニュース」のキャスター。ご覧のとおり、第1巻に1回だけ登場しているだけです。たったこれだけしか出て来ないのに、あそこまで話を膨らませた無印スタッフは凄いとしか言いようがない。
まとめ
- 登場回数はカナとチアキが断トツ。しかし初期の頃と比べると、この二人の登場率は減少傾向にある。
- ハルカ姉さまは意外と登場していた。空気化しているように感じたのは、ストーリーの本筋に絡むことが少ないためか?
- バカ野郎系のキャラ(内田やマキ等)の方が、優等生系のキャラ(吉野、アツコ等)よりも出番が多い。物語を動かす原動力は、バカ野郎キャラの方が上ということかもしれない。
- ここ最近、ナツキとアキラの出番は増加傾向にある。特にアキラの場合は、キャラとしての立ち位置を得たことが大きい。
- 保坂の出番は第6巻が突出。第6巻では、高校の外(スーパー等)にも出没するようになった。
- 名無しキャラでは、トウマの友達(5年1組の少女A、少女B)の出番がバッタリ途絶えているのに対して、カナのクラスメイト(柔道部エース、剣道部エース)は忘れかけていた頃にちゃっかり登場している。
- タケルや熊田先生は、ほぼ単行本1冊あたり1回のペースで登場。
- アニメ1期(無印)では頻繁に登場していた「先生と二宮くん」や「ふんどしニュースキャスター」であるが、原作では第12話『教えてやろう』だけに描かれている。それ以降、最新話・第139話 『だらだら』に至るまで1度も再登場していない。
今回の記事では登場回数にスポットを当ててみましたが、これ以外にも興味深いデータが集まりました。今後、何回かに分けて、それをご紹介していく予定です。
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