[マンガ感想] ファントム~Requiem for the Phantom~ 第9章 (コミックアライブ2009年12月号)
コミックアライブ2009年12月号に掲載されている「ファントム~Requiem for the Phantom~」 第9章の感想です。
コミックアライブ2009年12月号・表紙
マンガや原作ゲームの内容に触れていますのでご注意ください。
第9章 ストーリー&感想

タイトルページ(P.736)の部分拡大
今回はコミックアライブでの連載・第9回目となります。話数表記は「第9章」で、サブタイトルはありません。前回の感想やコミックス第2巻のレビューでも書きましたが、話数の表記はコミックアライブ掲載時と単行本ではズレが生じています。(下表参照)
連載 回数 |
コミックアライブ 掲載号 |
章/サブタイトル | ||||
コミックアライブ掲載時 | 単行本 | |||||
章 | サブタイトル | 巻数 | 章 | サブタイトル | ||
第7回 | 2009年10月号 | (なし) | (なし) | 2巻 | 第7章 | 分岐~別れ~ |
第8章 | 変化~キャル~ | |||||
第8回 | 2009年11月号 | 第8章 | (なし) | 3巻 (予定) |
第9章? (連載8回目と9回目を統合か?) |
(未定) |
第9回 | 2009年12月号 (今月号) |
第9章 | (なし) |
個人的な予想ですが、前回(連載・第8回)のページ数が全16ページであり、今回(連載・第9回)が全31ページであることを考慮すると、単行本・第3巻では、この二つをまとめて「第9章」(16+31=49ページ)とする可能性がありそうです。
今月号の「あらすじ」については、いつものように柱文から引用しておきます。
ワイズメルの配下から狙われる梧桐組の組員たちを、護衛することになった玲二。しかし、一瞬の隙を付かれ、組員の室戸が殺害される。殺しの手口は明らかにプロ。室戸の部屋から走り去る犯人の影を追う先で玲二が見たのは死んだはずのエレンの姿だった。
(P.739の柱文から)

左:室戸殺害現場から逃走したエレンによく似た女(P.736)
中:玲二から懐中時計をプレゼントされるキャル(P.745)
右:ワイズメルを射殺し、インフェルノと梧桐組を牽制するクロウディア(P.760)
今回のお話はアニメでいうと第14話 「監視」のラスト、第15話 「再会」の全編、第16話 「告白」のAパートに相当。具体的にあげると、次のエピソードです。
- 梧桐組の室戸殺害現場から立ち去った謎の女
- クロウディアのカウンタースナイプ命令
- キャルへのクイズと現場下見
- キャルに懐中時計をプレゼントする玲二
- 玲二 vs ランディ
- インフェルノと梧桐組の会見の最中に撃ち込まれた銃弾
- ワイズメルを射殺するクロウディア
- 偽装工作のため、500万ドル入りケースをワイズメルの別荘へ運ぶ玲二
ただし、オリジナル要素が入っていたアニメに対して、このマンガ版はほぼ原作ゲーム準拠。アニメのエレンは室内にゲパードM1を設置して超長距離狙撃を敢行していましたが、マンガではゲーム同様、ビルの屋上から狙撃しています。狙撃任務の終了後、ゲパードM1を持ち上げて立つ後ろ姿(特にきゅっとしまった小尻)がエロ可愛い♥
なお、原作ゲームにある梧桐大輔と藤枝美緒の電話シーンは、アニメと同じくバッサリ削除されています。ページ数の都合で端折られたのか、あるいはアニメに合わせてゲーム第2章の終盤で描かれるのか、そのどちらかでしょう。また、今回のラスト(P.764~765)では、玲二が500万ドル入りケースをワイズメルの別荘に放り込んでいますが、その現場をサイスの手下らしき人物が盗撮しています。実は、こういった描写は原作ゲームにはありません。
ゲームに出て来た盗撮写真は、①室戸殺害現場でナイフを握っている玲二、②ビルの屋上から狙撃している玲二の2枚だけで、ワイズメル別荘での盗撮写真は出て来ません(ちなみにアニメでは①のみ)。これは久々のマンガオリジナル展開ですね。客観的に見ると、マンガ版の盗撮写真の方が玲二を追い込むという意味では決定的と言えそう。室戸殺害現場やビルの屋上の写真は、まだ申し開き出来る余地があります。しかし、500万ドル入りケースの行方は、玲二以外の誰も知らないことなので、釈明するのは難しいでしょう。なかなか上手い改変だと思います。
Phantom~Requiem for the Phantom~公式コンプリートブック 告知

公式コンプリートブックの告知(P.736)
タイトルページ(P.736)の片隅にアニメの公式ガイドブック、「Phantom~Requiem for the Phantom~公式コンプリートブック」の告知が印刷されていました。発売日は2009年11月6日(金)、価格は2,310円(税込)とのこと。詳細はメディアファクトリーの商品情報ページをご覧ください。
《2009年11月7日・追記》
公式コンプリートブックを買ってきました。内容については下記のレビュー記事で!
■ Phantom~Requiem for the Phantom~公式コンプリートブックを買ってきた
次号予告

次号予告ページ
次号「コミックアライブ2010年1月号」は11月27日(金)発売!
表紙&巻頭カラーは「ささめきこと」です。
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■ [フィギュアレビュー] バンダイ ニトロプラスコレクション ファントム-PHANTOM OF INFERNO- アイン
■ [フィギュアレビュー] バンダイ ニトロプラスコレクション ファントム-PHANTOM OF INFERNO- ドライ
■ ニトロプラスの「ファントム」がTVアニメ化決定
関連サイト
■ 月刊コミックアライブ オフィシャルサイト (メディアファクトリー公式)■ ニトロプラス10周年記念 ファントムプロジェクト「ファントム」 (TVアニメ公式)
■ ファントムシリーズ (ニトロプラス公式)
■ Phantom -PHANTOM OF INFERNO- (DVD VIDEO GAME公式/デジターボ)
■ ファントム-PHANTOM OF INFERNO- (PS2版公式/プリンセスソフト)
■ Phantom -PHANTOM OF INFERNO- (Wikipedia)
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