[マンガ感想] みなみけ 第135話 「マジな」
ヤングマガジン2009年No.43に掲載されている「みなみけ」第135話『マジな』の感想です。
マンガの内容に触れています。未読の方はご注意ください。
「みなみけ」第135話
あおり文

編集さんが書いた扉ページの「あおり文」に、コハル先生のFriends Final Live ~Graduation~参戦告知が!そういえば、ヤンマガNo.13の目次ページには、今年2月1日に開催された「みなみけ!5の2!歌祭りだょ!放課後大爆発!!」の観戦コメントが掲載されてましたね。(下記参照)
「みなみけ」「5の2」合同ライブ最高でした! (「ヤングマガジン」No.13の目次コメントから)
ストーリー&感想
扉絵にも描かれているように、今回はヒトミちゃんが久々の登場。第124話 『好み』以来なので11話振りですね。また、ヒトミちゃんが出るということで、もはや彼女と一蓮托生ともいえる、意中のクラスメイト=ナツキも登場。こちらは第132話 『それ いきましょう』以来となります。
お話の方はというと、ハルカ姉さまが入手した映画チケットが各所で思わぬ波紋を呼ぶというもの。そして、その涙のチケットの第一の受難者となったのは硬派なシャイボーイ、ナツキ。彼には、歓喜の極みから失意のどん底への急転が待ち受けていました(笑)。

高校の廊下で、ハルカとバッタリ出くわしたナツキ。ハルカから「映画とか好き?」と尋ねられ、とりあえず「わりと」と答えたところ、映画のチケットを手渡されましたが・・・。

ナツキは、その映画チケットをハルカからのデートのお誘いと勘違いしたもよう。映画の内容も聞かず、即座に「行くっス」と返事をしたものの、教室に戻りしげしげと眺めると、そこには「イマコイ」なるタイトルが・・・。しかし、ナツキは無類の映画好きというわけでもなく、どんな映画なのかさっぱりわかりません。

そんな折り、1年の教室にやって来たマキがヒトミちゃんを呼び出し、映画のお誘いをかけます。その映画のタイトルは「イマコイ」。偶然二人の会話を耳にしたナツキが聞き耳を立てると、その映画は「恋愛のかなり泣ける話らしい」とのこと。
ハルカから映画デートに誘われたと思い込み、しかもそれが「恋愛の泣けるマジなやつ」ということで、ナツキは愕然(内心大喜び?)。そして、改めてチケットを眺めますが、ここで意外な事実に遭遇。嬉しさを押し殺した驚愕の表情が、みるみるうちに困惑の表情へと塗り替えられ・・・。

一方、マキのお誘いを「そういうの興味ないっスね―」と断ったヒトミちゃん。マキが帰った直後、ふとナツキの方を見ると、そこにはうちひしがれ悲しい目をしたナツキの姿が・・・。
「瞳を見ればヒトミはわかる」のキャッチフレーズ(第124話 『好み』の柱文)は伊達じゃありません(笑)。

心配するヒトミちゃんをよそに、ナツキはどこか遠い目をしながら、突然こう語りかけます。「ヒトミ お前 映画好きか?」
そんな唐突な質問に対して、とりあえず「まあわりと」と適当に答えるヒトミちゃん。するとナツキはヒトミちゃんにチケットを手渡し、それを受け取ったヒトミちゃんはデートのお誘いと勘違いして赤面。ナツキに向かってただ一言、「行く」と告げ、まるで先刻のハルカとナツキをなぞったような展開に・・・。

その日の下校途中、南家マンションに立ち寄ったヒトミちゃん。カナとチアキを前にして、映画に誘われたことを報告。相手のことを知りたがるカナを軽くあしらいつつも、映画のタイトルは超本気の「イマコイ」ということで、ヒトミちゃんのノロケが爆発。
一方、タイトルを知ったカナの反応は「あーこれ恋愛のかなり笑えない話だ!」。マキの説明―「恋愛のかなり泣ける話」―をカナ流に言い換えるとそうなるようです。まあ、確かに矛盾はしていません(笑)。

ところがここで意外な事実が発覚します。ヒトミちゃんがカナに見せびらかしていたチケットが2枚重なっていたのです。湿気とか静電気で紙同士がくっつくことがよくありますが、どうやらそれが起きたもよう。
で、カナの指摘を目の当たりにした、ヒトミちゃんの反応はというと・・・。「なんだあいつ変な奴だな。人を誘うときは相手に1枚渡して自分の分はとっておくだろ?」 これは決してボケなどではなく、心底そう思っての発言。さすが勘違い少女のヒトミちゃんですな(笑)。
一方のカナ。さすがにツッコミを入れることもできず、『これって誘われたわけじゃなくて・・・誰か誘って行けということなのでは?』 そう心の中でつぶやきます。その横に居たチアキもモノローグこそ無いものの、何やら察した眼差しに・・・。

「そういえばあいつ、ものすごく悲しい目してたけど・・・・・・」 ふと思い出したように、チケットをもらった時の状況を話すヒトミちゃん。
『その相手も気になる女の人からこのチケットをもらったのでは?』 ヒトミちゃんの一言で、このチケットを巡る悲しい歴史を推し量るカナ。チアキも哀れみの眼差しをヒトミちゃんに向けますが、そんな中、ある事実を思い出しました。曰く、「そのチケット、ハルカ姉さまもどこからかもらってこなかったか?」
そして、ため息顔になったチアキたちをよそに、ハルカ姉さまはヒトミちゃんににお茶を出して第135話は終了。けっきょく、ハルカ姉さまが、どこからチケットを入手したのかは不明でしたが、個人的な予想は下記のとおり。
予想 | キャラ | 理由 |
× | 保坂 | ハルカと話したことのない保坂がチケットを渡せる筈がない。 |
× | マキ | ヒトミちゃんを映画に誘っている時点でありえない。 |
△ | アツコ | 肯定できる要素も無いが、否定できる要素も無い。 |
○ | 速水 | 速水のことなので、何か企んでチケットを渡した可能性がある。 |
△ | タケル | 元カノのレイコにチケットを渡そうとしたが、それを果たせずハルカへ。ただ、チアキが「どこかからもらってこなかったか?」と言ってることを考えると、タケルでない可能性もありそう。 |
△ | トウマ | 灯台もと暗しということで、「みなみけ」にありそうな感じ。 |
◎ | 第三者 | ハルカがナツキにチケットを渡す際、笑顔であったことを考慮すると、第三者(商店街の福引きの景品とか、近所の人)にもらったと見るのが一番妥当かも。 |
ヤンマガ表紙&次回掲載号

ヤングマガジン2009年No.43(表紙)
本屋やコンビニでヤンマガNo.43を探す際には、山本梓ちゃんの表紙が目印!
次回の「みなみけ」はヤンマガ10月5日発売号(No.45)に掲載されます。
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関連サイト
■ みなみけ おかえり (StarChild 公式)■ みなみけ おかえり (テレビ東京 公式)
■ みなみけ (Wikipedia)
Amazon.co.jp
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