[マンガ感想] みなみけ 第134話 「自己PR」

別冊少年マガジンの告知

9月9日（水）に発売される別冊少年マガジン創刊号[AA]に、桜場先生の新作マンガ「そんな未来はウソである」が掲載されます。巻末予告を見ると、キャッチコピーに「超能力少女×超能力少女！」と書かれていますね。「×」は超能力少女同士の「戦い」を意味するのか、それとも「ガチ百合」を意味するのか・・・。たぶん前者でしょうけど（笑）。

《2009年9月11日・追記》
「そんな未来はウソである」第1話の感想記事は、下記のリンクからどうぞ。

第134話 ストーリー＆感想

小学生女子、もうバイトの心配！？  （扉絵の柱文）

編集さんが書いた柱文にあるとおり、今回はバイトのお話。といってもバイトそのものではなく、バイト面接の予行演習。カナが面接官となり、内田たちに本番さながら（？）の模擬面接を行おうとしますが・・・。

南家のリビングに集まったカナ、チアキ、吉野、内田の４人。マキとアツコが一緒にバイトをしていることが話題にあがります。バイトには面接が付きものということで、自己PRが苦手な内田は今から心配なようすです。そして、そんな内田の苦手意識を克服するため、カナが面接官役をやることに。

「みなみけ」原作でバイトの話題が出るのは、おそらくこれが初めて。アニメでは「みなみけ」第13話や「みなみけ～おかわり～」第8話、「みなみけ おかえり」第9話で保坂がバイトしていましたが、それらの描写はアニメオリジナルです。アツコとマキのバイトに関しては、次回以降に描かれそうな予感がします。

それと、カナがアツコのことを「アツコさん」と「さん」付けで呼ぶのも、これが初めてです。みなみけ 4 (ヤングマガジンコミックス)[AA]収録の第69話『思いがけない』および第76話『いくよ』では「アツコ」と呼び捨て。みなみけ 6 (ヤングマガジンコミックス)[AA]収録の第105話『扱い』では「アツコ先生」と呼んでいます。

閑話休題。お話の方はというと、チアキがカナの発案に待ったをかけます。カナが面接官にふさわしい人間かどうか、チアキが面接して確かめるというのです。

いかにも上から目線のチアキらしい言動に、一同（　ﾟдﾟ）ﾎﾟｶｰﾝ。内心では「じゃあチアキは面接官にふさわしいんだ・・・」と思いながらも、誰もツッコミを入れようとしません（笑）。

そんな感じで、チアキが面接官となってカナの面接がスタート。志望理由、バイト経験、通勤時間・勤務時間等の一般的な質問をすっ飛ばして、いきなり「自己PR」を求めるチアキに対して、カナの答えは「美少女です」の一言。意外や意外、カナには自分が美少女であるという自覚があったもよう（笑）。

一方、それを聞いた面接官のチアキは「ちょっとわかりにくいですね―」と、事務的な反応。普段の彼女なら「バカ野郎」とツッコミを入れるところでしょうが、今は完全に面接官役に徹しているようです。

そして、「もう少し具体的にわかりやすい美少女だといいんですけどね・・・」とカナにアドバイス。するとカナは、面接の途中であるにもかかわらず、ここでいったん席を外します。

しばらくして戻ってきたカナは、それはそれは「わかりやすい美少女」に変身していました。ノースリーブのワンピースを着て、さらさらロングヘアー、言葉遣いもお嬢様風に変身。

カナ超絶キャワワ♥ ギャップ萌えとは正にこのこと。カナはやればできる子（いい意味で！）。

出オチともいえるカナの美少女モードですが、チアキの下した判定は合格。理由は「わかりやすい」の一言。まあ確かにわかりやすいけど、チアキの脳内設定では、萌え系コスプレアルバイトの面接ということなのでしょうか（笑）。

この後、面接官はチアキからカナにバトンタッチ。カナは美少女モードのままで内田の面接に臨むことに。違和感ありまくりなカナの美少女喋りに、内田は早速ツッコミを入れますが、カナは完全にスルーしやがります。そしていよいよ内田の面接とあいなりましたが、ただでさえ自己PRが苦手な内田。カナの美少女面接官っぷりに、しどろもどろとなり涙目に（笑）。

内田はちゃぶ台に突っ伏し、面接は中断。しかし、カナは美少女モード全開で、いっこうに元に戻る気配がありません。そんなカナにチアキはツッコミを入れようとせず、吉野は相変わらずのノーリアクション。いったいいつまで続くんだ？と思っていたところ、玄関のベルが鳴り藤岡が登場。リビングに入った藤岡は、カナの美少女っぷりを目の当たりにして赤面。ワンピースの胸元が気になるのでしょうか（笑）。

一方、そんな純情少年の胸中など一切おかまいなしに、カナは藤岡を面接することに。「我が家を訪れた動機はなんでしょう？」と、唐突に尋ねます。状況を理解できない藤岡は、「カナに電話で遊びに来いと誘われて・・・」と当たり障りのない回答をしますが、今度はそれを聞いたカナが赤面。「誘うだなんて私がまるではしたない娘のように・・・」と、口元に手を当て、恥じらい表情を浮かべたものだから、さあ大変（笑）。

藤岡がカナを呼ぶ時の呼称が名字ではなく、下の名前になってますね。しかも「カナ」（「南カナ」を含む）と呼んでいるコマが３箇所もあります。編集さんが見落としたとも思えないので、この呼称変更は意図的なものかもしれません。この夏休みの間に、二人の間に何かあったのでしょうか。それともみなみけ 4 (ヤングマガジンコミックス)[AA]収録の第64話『呼べッ』でのカナの言いつけを今頃になって思い出したとか（笑）。ちなみに、第111話 『それって』では、ヤンマガ掲載時に「カナ」だった呼称が、単行本化の際に「南」に修正されています。（参考：[コミックスレビュー] みなみけ 第6巻 （通常版））

2010年8月7日 追記
藤岡のカナ呼称問題について再検証してみました。詳細は下記リンク先の記事で。
■ みなみけ（原作） 藤岡のカナ呼称問題に関する考察

驚いた藤岡はチアキに理由を尋ねますが、そのチアキもまだ面接官を続けていたもよう。チアキは藤岡の質問を一切受け付けず、ヒントを一つ与えるだけ。曰く、「自己PRとは自分が何を考えている人間なのか伝わればいいのではないだろうか」。しかし、チアキの大上段に構えたサジェスチョンを聞いた藤岡は、ますます困惑顔に・・・。

更にその直後、カナから自己PRを要求され、いまだ状況も飲み込めず追い詰められていく藤岡。そんな彼の口から咄嗟に出たのは「オレは！いつもの南カナが好きだ！」という、聞きようによっては爆弾発言ともとれる言葉でした。そして、それを聞いた周囲の反応は四者四様。面接官モードのチアキは特に反応無し。カナは（　ﾟдﾟ）ﾎﾟｶｰﾝ。吉野は相変わらずの笑顔。他人の恋に敏感な内田は頬を紅潮させて、ワクワク顔に。内田キャワワ♥

ところが、そんな藤岡の遠回しな告白に対して、カナはまたしても勘違い。美少女モード終結のきっかけを欲していたカナにとって、藤岡の言葉は正に渡りに船。待ってましたとばかりに、いつものカナに戻り、今度は藤岡が（　ﾟдﾟ）ﾎﾟｶｰﾝ。けっきょく一途な恋心は報われなかったけど、カナのボケを止めるなんて、そうそうできることじゃないぞ（笑）。

ヤンマガ表紙＆次回掲載号

本屋やコンビニでヤンマガNo.41を探す際には、ミスマガジン2008グランプリの桜庭ななみちゃんの表紙が目印！

次回の「みなみけ」はヤンマガ9月19日（土）発売号（No.43）に掲載。
シルバーウィークのため、発売日が前倒しされていますのでご注意あれ！

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■ [マンガ感想] みなみけ 第133話 「言っちゃった」
■ [マンガ感想] みなみけ 第132話 「それ いきましょう」
■ [マンガ感想] みなみけ 第131話 「絶対計画」
■ [マンガ感想] みなみけ 第130話 「忘れてた」
■ [マンガ感想] みなみけ 第129話 「慣れるな」
■ [コミックスレビュー] みなみけ 第6巻 （通常版）
■ [アニメ感想] みなみけ べつばら （コミックス第6巻・DVD付き初回限定版）
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■ [アニメ感想]　みなみけ　第１３話

関連サイト

■ みなみけ おかえり （StarChild 公式）
■ みなみけ おかえり （テレビ東京 公式）
■ みなみけ （Wikipedia）

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