[アニメ感想] Phantom~Requiem for the Phantom~ 第21話 「憤怒」
第21話 「憤怒」
アニメや原作ゲームの内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
あらすじ
第21話のあらすじはテレビ東京・あにてれ Phantom~Requiem for the Phantom~から引用しておきます。
忘れた事など無い、あのオルゴールの音色。亡霊を見て青ざめる玲二・・・。死んだと思い込んでいたキャルが、彼の前に立っていた・・・。
破られた約束に傷ついたキャルの心・・・。ひとりぼっちの少女の悲しみ・・・。そして自分を裏切った玲二に対する復讐だけを支えに、彼女はファントム・ドライへと変貌する。ドライが、玲二を狩り立てるつもりならば、戦いは避けられない・・・。だが、彼女の人生を狂わせたのは、他でもない自分・・・。果たして自分に彼女が撃てるのか?
玲二の苦悩は深い・・・。玲二の心中を察した江漣は、二人を戦わせてはならないとの思いに至る。そのためには、一刻も早く国外へ逃亡するか・・・さもなくば、玲二に代わり自らキャルを撃つしかないのか?! 3人のファントム(亡霊)は、本来持ち得ないはずの感情を交錯させる!
ストーリー&感想
第21話は原作ゲーム第3章の序盤にある、中華街での銃撃戦、玲二とサイスの再会、礼拝堂での江漣とドライの対峙までを描いていました。学食シーン等にアニメオリジナル描写が挿入されていましたが、ストーリーは概ねゲームどおりです。なお、ゲームでは今回の話の中にエレン/ドライルートと美緒ルートの分岐点(美緒フラグが立つ場面)があるのですが、アニメではそれを完全にスルーしていますね。マルチエンディングのゲームをアニメ化してるので、今後もこういった改変が多々ありそう。
個人的に気になるのは、美緒の扱いがどうなるのかという点。美緒は地味キャラですが、ヒロインの一人なのでどこかで活躍の場が与えられると思うんですよ。ゲームの美緒ルートには、美緒が身体を張って玲二を守るシーンがあり、たぶんその部分はアニメ化されるでしょう。そのシーンには志賀透の見せ場もあり、一石二鳥ですしw
Aパート

登校時間帯の校門前。玲二の前に突然現れたキャル。特に言葉を交わすこともなく走り去ったキャルを見て、玲二は礼拝堂に向かう。予期せぬキャルとの再会。動揺を隠せない玲二に、江漣は何があったのかを尋ねる・・・。
サブタイトル表示前のシーン。舞台がアパートから礼拝堂に変更されていますが、玲二が江漣にキャルのことを伝える描写はゲームどおり。ゲームの当該シーンでは二人が逃亡の算段を立てたりしますが、アニメではその部分を分割し、Aパートの最後に持ってきています。
〔時間軸・舞台の変更〕
アニメでは美緒とのデートの翌日、礼拝堂が舞台。一方、ゲームは玲二が美緒に告白された日の夜、アパートが舞台となっています。
〔両親、華僑への連絡〕
ゲームでは、玲二と江漣が両親(偽物、香港に赴任中という設定)に電話連絡するも応答がなく、逃亡の手助けをしてくれた華僑(フゥさん)も死亡という描写があります。アニメでは両親が死亡したことになっていて、華僑との関係もスルーされているため、この部分は端折られたもよう。なお、ゲームの電話シーンには、サイスの英才教育を受けた江漣は、英語・日本語・ドイツ語・ロシア語・広東語がペラペラという説明(ナレーション)があります。
〔玲二のセリフ〕
アニメでは「亡霊を見た」と言ってますが、ゲームでは「死人だよ」となっています。このセリフの後の「帰ってくると約束して」云々は、ほぼゲームどおりです。

中華街にある高級料理店。チャイニーズマフィアの徐建法が黄炎峰を招き、義兄弟の契りを交わす宴席を設けていた。インフェルノ傘下の梧桐組の依頼を受け、中華街の片隅で待機しているリズィ。目的は徐建法を亡き者とすることであったが、サイスの要請で黄炎峰も標的に加えられた。そして、リズィの手下が襲撃をしようとした矢先、突然バイクで現れたドライが店内に突入。激しい銃撃戦が始まった・・・。
高級中華料理店での銃撃戦はゲームにもありますが、ドライの暴走はアニメの方が派手です。細かい設定もいくつか変更されています。
〔中華街について〕
ドライが大暴れする舞台は、原作ゲームでは横浜中華街となっています。アニメでは背景に長安門が描かれているので、神戸の中華街(南京町)と思われます。この変更は地理的な要因を考慮したものでしょうか。ゲームの舞台(玲二の通う篠倉学園)は八王子市郊外の山間部にあり、横浜中華街とは40kmぐらい離れています。一方、神戸は山間部と中華街のある湾岸部が比較的近いこともあり、移動もスムーズだからとか?
〔チャイニーズマフィアと客人について〕 ※2009年8月24日一部修正
ゲーム内で宴を開催していたのも「徐」という北京系チャイニーズマフィアの首領です。アニメでは「徐建法」というフルネームが付けられ、西日本を地盤としたチャイニーズマフィアになっています。また、この宴会に招かれたのは北京系マフィアの「周」という人物で、「黄炎峰」ではありません。周はかつて新宿歌舞伎町で麻薬流通を掌握していましたが、梧桐組と巻き返しで市場を奪われ、同じチャイニーズマフィアの徐に泣きつくという構図になっていてます。義兄弟ということで、周は徐のことをを「徐大兄」と呼んでいます。
しかし、思わせぶりに登場した黄炎峰が、ただの雑魚キャラだったとは・・・。まあ、サイスの非情さを描くのに一役買っていたけど、こうなると同じアニメ・オリキャラの茂木の末路も悲惨なことになりそうw
〔リズィとサイスについて〕
アニメのリズィは車の中から手下に指示を出していましたが、ゲームでは車の中とは明示されていません。また、このシーンにはサイスは登場しません。なので、サイスを登場させるために、わざわざ車を用意したのでしょう。中華街の通りの片隅にリズィとサイスがいて、何やらこそこそした行動をとっていたら、いやがおうにも目立ちますから。なお、サイスの「ドライなら10秒」云々は、ゲームではドライのセリフで、この後の志賀が抗議するシーンで登場します。
〔リズィとドライについて〕
アニメではドライが作戦に乗り気でないことになっていましたが、ゲームでは、リズィがドライの作戦参加に乗り気ではありません。
〔ドライの乱入について〕
アニメではリズィの指示に従わず、突然現れてバイクで突入したドライ。一方、ゲームでは最初から料理店の斜向かいの雑居ビルの屋上で待機していますが、リズィの命令を無視していきなりアサルトライフルの掃射を始めます。そしてドライの無茶苦茶な行動で、中華街は大パニックに陥り、待機していたリズィの部下(グレゴーたち)も浮き足だってしまうという展開。ちなみに、ゲームのドライは店の中には入りませんし、味方を撃つようなこともしません。
なお、ゲームはテキスト(ナレーション)だけで状況説明をしていて、ドライの暴走を描いたCGは1枚もありません。なので、アニメの乱入劇は待ちに待った展開。銃弾回避率120%やオサレポーズは、まさにヤンマーニの再来ですが、真下監督にしては意外と地味でしたねw

難を逃れて裏路地に向かう徐建法と黄炎峰。しかし、ドライから逃げおおすことは出来ず、黄炎峰はあっけなく射殺されてしまう。一人残った徐の前で、懐から真鍮製の懐中時計を取りだしオルゴールの音を周囲に響かせるドライ。その曲が終わった時が銃を抜く合図。早撃ち勝負の始まりだ。徐々に緩慢になっていくオルゴールの曲調。そして、演奏が止まり、一発の銃声が鳴り響く。徐はトリガーを引くことことさえ出来ず、その場に崩れ落ちた。「アディオス、チャイニーズ・・・」―そう言い残し、その場を去るドライ。
懐中時計のオルゴールを使った早撃ちタイマン勝負は、ほぼ原作ゲーム準拠。大きく異なるのは、客人の「黄炎峰」の末路だけです。
〔客人の末路〕
アニメの「黄炎峰」は店の裏でドライに射殺されましたが、ゲームの「周」は店内で死亡。アニメのオリキャラとしては、多少なりとも見せ場を作ってもらえたようですw
〔タイマン勝負〕
アニメのドライは「ゲームは好きか?」と言い、いきなり懐中時計を取り出しましたが、ゲームでは銃を抜くタイミングを掴めない徐に「きっかけ」を与えるため、オルゴールの音色を使用しています。また、ドライの「あたしに勝てたら」云々という煽りセリフ、勝負の後に銃を捨てる描写はアニメオリジナル。
ちなみに、マンガ版ではオサレなタイマン勝負はスルーされています。

アパートに帰宅した玲二と江漣。玲二はキャルの人生をメチャクチャにしたことを悔やみ、江漣は逃亡の準備について触れている。一方、サイスとドライは街中のホテルに滞在中。昨日、ドライが玲二と接触したことにサイスが言及したところ、ドライは「連中はあたしの流儀で狩る」と言い放つ。
〔玲二と江漣の会話〕
玲二と江漣の会話は、今回の冒頭シーンの続きです。場所は原作ゲームと同じ、アパートに移っています。会話の内容も、ほぼゲーム準拠。ちなみに前回のBパートで江漣が玲二の背中を後ろから抱きしめていましたが、本来であれば、このシーンで描かれるべきものです。
〔ドライとサイスの会話〕
ドライとサイスの会話は、ゲームではホテルの地下駐車場。時間軸的には、志賀が中華街の大騒動を抗議しに来た
直後です。アニメでは視聴者サービスのためか、シャワーシーンを織り交ぜ、ホテルの一室に変更されています。ドライのセリフ―「連中はあたしの流儀で狩る」―は同じですが、ゲームのサイスは立場上ドライを叱責しています。ただ、そこはサイス=マスター。腹の中ではドライの行動を「これはなかなか見ものかもしれんな・・・」と面白がっていたりしますw
それにしても、このシーンで流されたBGMのスキャット(喘ぎ声)がエロ過ぎる。(*゚∀゚)=3
新アイキャッチ

Bパートのアイキャッチがドライに更新。背景の銃に関しては後述します。
Bパート

そして翌朝。登校中の玲二は校門の前で立ち止まり、昨日のドライとの一件を反芻している。そこに、美緒が登場し、二人は並んで校門をくぐる。ここ数日、玲二の様子がおかしいことに気づいた美緒は、それとなく尋ねる。そして、そんな美緒の晴れない心の内を見透かしたように、曇天の空からは雪が降り始めた・・・。
このシーンはアニメオリジナルです。ゲームにはありません。尺かせぎというよりも、曲がりなりにもヒロインの一人である美緒を出すために挿入されたと見るべきでしょうw

中華街での銃撃事件の後。高級料亭らしき一室に、梧桐組若頭の志賀、インフェルノのリズィとサイスが集まっていた。志賀は徐建法の抹殺に関しては礼を述べたものの、日本での派手な銃撃戦には厳重抗議。リズィは返す言葉が無い。志賀たちが退席した後、リズィは隣に座っていたサイスにかみつく。客人の手前押し黙っていたが、リズィも部下を失っていて、頭の中は怒りで一杯だったのだ。しかし、ドライの行動は焦りの現れ、すなわちファントムの称号を正当に受け継いでいないことへの苛立ちだと言うサイス。
〔志賀の抗議〕
中華街の大騒ぎに志賀が抗議する描写では、舞台や登場人物が変更されています。アニメでは梧桐組から3名(志賀と手下2人)、インフェルノから2名(リズィ、サイス)で、場所もどこかの料亭になっていましたが、ゲームではホテルの一室。梧桐組は志賀だけで、インフェルノ側はリズィが応対。サイスは同席していますが特にセリフはなく、ドライもその横にいてヘッドフォンで音楽を聴いているという構図。会話の内容はゲーム準拠ですが、志賀がドライについて言及するモノローグ、リズィの前で新聞を取り出して銃撃戦の記事を読み上げる部分はカットされています。
〔リズィの叱責〕
ゲームでは、志賀が帰った後、リズィがドライの行動を叱りますが、ドライは「あたし一人に任せないから」だと反論。更に「あの程度の連中なら10秒で皆殺しにできた」と言ってのけ、リズィ逆上させる始末。サイスが割って入って、その場は何とか収まりますが、リズィはマグワイヤに報告し指示を仰ぐと言明。それを聞いたドライはホテルを飛び出し、これが後々尾を引くことに・・・。
〔訪日の目的〕
アニメでは触れられていませんでしたが、今回の訪日の目的は梧桐組の援護ではなく、裏切り者ツヴァイの処刑。たまたま、志賀からチャイニーズマフィア殲滅の要請を受け、それを機に日本へやって来たという設定です。ドライが引き起こした大騒動でリズィは弱気になり、いったんアメリカへ引き上げようとしますが、サイスがそれに待ったを掛けるという展開。サイス曰く、「ツヴァイの抹殺は梧桐組とは何の関係もない、我々インフェルノの、言うなれば内務処理です」とのこと。
〔サイスのドライ評〕
サイスがドライの行動や能力について言及するセリフは、ほぼゲーム準拠ですが、「確かに私は洗脳の専門家だが、あのドライに関しては何の処理もしていませんよ。ここまで彼女を導いてきたのは彼女自身の感情です」の部分がカットされています。玲二とサイスの対面シーンで同じようなことを言うので、重複を避けたのでしょう。また、ゲームではサイスの説明を聞いたリズィが、「オマエがそうやって楽しそうにはしゃいでいる時は、何か胸くそ悪いことを企んでいる時なんだよ」と断言するセリフがありますが、尺の都合かリズィのキャラ設定の違いか、バッサリ削除されていますね。

高校の昼休み。クラスメイトの茂木の強引な誘いに負けた玲二は、二人で学食へ。ところが、学食にはしてやったりの顔をした早苗、その横には対照的に申し訳なさそうな顔した美緒の姿があった。茂木が玲二を誘ったのは早苗の差し金だったらしく、茂木自身も意中の江漣と一緒に食事が出来て嬉しそうだ。そして、同じテーブルで昼食をとり、玲二と美緒のデータの件等で盛り上がる玲二、江漣、早苗、美緒、茂木の5人。するとそこに比呂乃が登場。誰かに頼まれた封筒を江漣に手渡す。封筒の感触から中身が薬莢であることに気づいた江連。「後輩の頼み事」と言い残し、学食を後にする。江連の態度に不審を抱いた玲二は、美緒に詫びを入れその後を追うが・・・。
このシーンでは、アニメ・オリキャラの茂木が登場したり、玲二が美緒たちと学食で食事をしたりと、ゲームとは大きく異なりますが、ゲームで意図的に端折られていた学園モノっぽい雰囲気が出ていて却って自然かも。
〔玲二と美緒の会話〕
ゲームの玲二は地下にある購買に向かおうとし、教室を出たところで美緒とばったり遭遇。ここで選択肢が二つ出現し、すぐ学食へ行くを選ぶとエレン/ドライルートへ。しばらく美緒と話すを選択すると美緒ルートが確定します。前者を選んだ場合、玲二はそのまま購買(学食)へ向かうことになりますが、ションボリする美緒が可哀想。後者を選ぶと、美緒の特製弁当を食べることになって二人で屋上へ行くという展開に。こちらでは、打って変わって美緒の弁当CGを1枚回収できます。江漣と薬莢の件、サイスの来校の件は、どちらの選択肢を選んでも一緒です。
〔薬莢について〕
アニメでは比呂乃が封筒(中身は薬莢)を受け取り、それを江漣に手渡していました。一方、ゲームでは、教室内で江漣、早苗、比呂乃がきゃぴきゃぴした女子の会話(美緒に彼氏が出来た件)で盛り上がっていた際、いきなり窓の外から薬莢そのもの(9mmパラベラム)が投げ込まれるというシチュエーションです。もちろん、それに気づいたのは江漣だけで、江漣は「急用を思い出した」と言いその場を離れ、早苗と比呂乃は学食に行くという流れになっています。

江漣の姿を探し、中庭に出た玲二。そんな彼の前に、この場所にふさわしくない、場違いな人物が現れる。中庭のベンチに悠然と腰掛けていたのは銀髪の外国人、サイス=マスターであった。殺意を抱きながら近付く玲二に、サイスはこれまでの研究成果を淡々と独り言つ。まずは、純粋な殺意に支えられたツヴァイと、催眠で心を補強したアインの完成度の違いについて言及。次いで、憎悪というテーマについて模索し、完成した第3作、ドライについて論及する。玲二が「キャルに何をした!?」と問いただしたところ、サイスは何もしていないと言うが、キャルの憎しみを徹底して磨き上げたらしい。ほくそ笑むサイスを見て玲二の怒りは高まる一方であったが、彼の冷静な判断力が自制を促し、サイスに手を出すことはできない。そして、それを見透かしたようにサイスは玲二を煽り、ドライが江漣を狙っていることを仄めかすのであった。
〔サイスの来校〕
江漣の後を追った玲二がサイスにばったり遭遇というアニメの展開に対して、ゲームではサイスが早苗に声を掛け、玲二を呼び出してもらうというもの。サイスの依頼を受けた早苗は学食(or屋上)にいる玲二を見つけ出し、「向こうの学校で担任だったギュゼッペさんが来ている」と玲二に伝えます。そして、玲二は昼休みが終わるのを待ってから、中庭にいるサイスの所へ。サイスのセリフ(小手先の催眠で心を補強したアイン、純粋な殺意に支えれたツヴァイ、憎悪というテーマに模索したドライ等々)、および玲二のセリフはゲーム準拠となっています。

ステンドグラスの光に照らされる礼拝堂。江連がドライと会うために選んだ、人目につかない場所だ。案の定、その誘いに乗ってドライは江連の前に姿を現す。
ドライ「初めまして・・・アイン。それとも、元ファントムと呼んだ方がいいかい?」
その言葉を聞き振り返った江漣を、殺意に満ちた翡翠色の瞳が見つめていた。
〔江漣とドライの会話〕
このシーンは江漣とドライのセリフが、かなり絞り込まれていますね。ドライの「噂はかねがね聞いてるよ、アイン」とか、江漣の「近頃のファントムは相手に姿を見せるの?」といったセリフがスルーされています。もしかしたら、次回に回されたのかもしれませんが。
次回予告

第22話のサブタイトルは『激昂』。今回が『憤怒』(キリスト教の七つの大罪の一つ)だったので、溜まりに溜まった怒りを次回でぶちまけるってところでしょう。
予告映像を見ると、エレンの瞳にはファントム・エフェクトが掛かっているのに対して、ドライは特に変化がありませんねね。これは、薬や洗脳で生産された初号機と、自らの意志で暗殺者になった参号機の違いかな?
あと、2年前のキャルが登場しているので、もしかしたらコミックアンソロジーやファントム―ツヴァイ (角川スニーカー文庫)[AA]で描かれている暗殺者としての覚醒シーンが挿入されるのかも。ただ、テレ東規制や昨今の世間の風潮もあり、挿入されたとしても大幅に変更されそうな予感。
そして次回の最大の見所は、玲二を巻き込んだ壮絶な痴話ゲンカ。ドロドロした女の争いに、乞うご期待!
銃器チェック
第21話に登場した銃器を適当に鑑定しておきます。何かお気付きの点がありましたらコメントください。m(_ _)m
ドライのオート(その1)

ドライのオート(その1)
ドライが突入時に使っていたオートは、ベレッタ M93R。バレル先端のガス抜きスリットが左右合計6個あるので初期型でしょう。
この銃は第17話『真相』で梧桐大輔も使用していましたが、その際にはセミオートで射撃していました。いかにも銃器に詳しくない梧桐らしい使い方です。一方、今回のドライは3点バーストを使用していています(効果音もちゃんと3発になっています)。多人数相手のミッションということで、M93Rの3点バースト、しかも2丁拳銃。派手さと確実性を兼ね備えた、いかにもドライらしい銃のチョイスですな。
〔参考〕 ベレッタM93Rの3点バースト射撃
ドライのオート(その2)

ドライのオート(その2)
ドライがM93Rを捨てた後に取り出したオート。スライドやフレイムの先端形状、セイフティやスライドストップの位置等を見るに、FN ハイパワーかな?ハンマーの形状からMK-IIIでしょうか。早撃ちタイマン勝負の際は、ホルスターに収めてあってもハンマーが起きてますね。
〔参考〕 FNハイパワーMKIII (NOIR Vol.6[AA] 特典映像より)
ドライのオート(その3)

ドライのオート(その3)
左:アイキャッチ、右:次回予告
新アイキャッチと次回予告に登場したドライのオート。ゲームにも登場するS&W M39のバリエーションの一つで、ダブルカラムモデルのM59でしょう。ゲームやバンダイ製のトレフィグではシルバーモデルM5906です。
徐建法たちのSMG

徐建法たちのSMG
徐建法とチャイニーズマフィアの手下が使っていたサブマシンガン。どっからどう見てもイングラムM11でしょう。ゲームにも登場しています。
徐建法のオート

徐建法のオート
ドライとタイマン勝負した徐建法が使用していたオートは、スライド後部の形状や特徴的なハンマー等からトカレフ TT-33でしょう。
リズィの手下のオート

リズィの手下のオート
リズィの手下(グレゴー or パーカー)のオート。全体のシルエットやフレイム底部にあるシリアルナンバー・プレートからグロック17あたりでしょうか。
リズィの手下のSMG

リズィの手下のSMG
リズィの手下(その他大勢)が持っていたサブマシンガンは、特徴的なシルエットからIMIウージーと思われます。
玲二のオートと江漣のリボルバー

玲二のオートと江漣のリボルバー
前回は机の引き出しの中に入っていた玲二のオートと江漣のリボルバー。SIG SAUER P226(P226R)とコルト・パイソン(4インチ・モデル)です。P226の右に転がっている弾は「9mm」っぽいけど、画面中央にある大きめの弾はケースに特徴があるので「.44-40 WCF」の一種でしょうか?
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■ 月刊コミックアライブ オフィシャルサイト (メディアファクトリー公式)
■ ファントムシリーズ (ニトロプラス公式)
■ Phantom -PHANTOM OF INFERNO- (DVD VIDEO GAME公式/デジターボ)
■ ファントム-PHANTOM OF INFERNO- (PS2版公式/プリンセスソフト)
■ Phantom -PHANTOM OF INFERNO- (Wikipedia)
■ ファントム -PHANTOM OF INFERNO- シリーズ 銃火器データベース (MEDIAGUN DATABASE)
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