[アニメ感想] To LOVEる-とらぶる- OVA2 「リトと美柑」 （コミックス第14巻・DVD付き予約限定版）

商品構成

DVD付き予約限定版ということで、単行本14巻（限定版仕様）とDVDが箱詰めされています。外箱のイラストは美柑とヤミちゃん。

コミックス14巻（DVD付予約限定版）パッケージ

DVDケースは普通のトールケースで、ジャケットイラストはキャラクターデザイン・総作画監督の岡勇一さんの描き下ろし。単行本（限定版仕様）と同じレイアウトになっています。なお、ジャケットの裏面（紙の裏側）は真っ白（DVDの取説のみ）で、ブックレットの類は封入されていませんでした。

原作コミックス第14巻の表紙、裏表紙は以下のとおり。単行本の奥付をみると「アニメDVD付き予約限定版」と印刷されています。通常版To LOVEる-とらぶる 14 (ジャンプコミックス)[AA]の表紙は、限定版の外箱と同じイラスト（美柑＆ヤミちゃん）が使われています。

 

内容紹介＆感想

DVDのタイトルメニューは次のとおり。ごく平凡なチャプターメニューがあるだけで、特典映像の類は入っていません。

DVDタイトルメニュー

主要スタッフとあらすじはDVDジャケットから引用しておきます。

監督：加戸誉夫／脚本：長谷見沙貴／キャラクターデザイン・総作画監督：岡勇一／絵コンテ・演出：太田雅彦

ドタバタを繰り返すリトとララの姿が、今日の美柑にはなぜか少し気に障る。二人に掃除・洗濯の邪魔をされ、さらには着替え中の姿をリトに見られてしまい、美柑の苛立ちは最高潮に！　ついに家を飛び出してしまう。慌てて追うリトとララだったが！？　その頃、街を歩く美柑は、リトと過ごした幼い頃の出来事を思い出していた・・・・・・。

今回のお話はサブタイトルから分かるように、リトと美柑の心の交流を描いたハートウォーミング・ストーリー。構成的にはTo LOVEる-とらぶる 9 (ジャンプコミックス)[AA]収録のトラブル73『不機嫌？ご機嫌？』がベースになっていて、そこにTo LOVEる-とらぶる 12 (ジャンプコミックス)に収録されているトラブル104『兄妹』の一部がアレンジして挿入されています。また、尺の都合でアニメオリジナル要素も追加されていますが、沙姫お嬢様が大活躍！美柑たんと沙姫お嬢様が大好きな人にとっては、一粒で二度美味しいエピソードですよ。

キャラクターデザインはOVA1と同じで、TVシリーズよりも瞳が大きく幼い印象。特に今回メインの美柑は全くの別人ですね。これは慣れるしかないでしょう。

オープニング

OP映像はOVA第1弾『リト、女になる』と同じです。乳の揺れ方が半端ないです♥

Aパート

冒頭シーンは美柑の回想。トラブル73『不機嫌？ご機嫌？』の終盤にある１コマを膨らませて、幼い日の雪降る公園での思い出を印象的に描いたものです。ピアノのBGMも郷愁を誘い、切ない感を引き立てていますね。

そして、リビングのソファで目覚めた美柑の前で、リトとララのドタバタ劇がスタート。原作では「マジカルキョーコのショーに行く行かない」で言い争いになっていますが、アニメでは「かき氷を食べる食べたくない」に変更されています。

サブタイトル表示後のシーン。階段の掃除をしている美柑とリビングでTVを見ているリト。するとそこで電話のベルが鳴り響きます。美柑に促されたリトが慌てて駆け寄ると、受話器を取ったララが若奥様気取りで電話に応対中。しかもよく見ると、ララは裸エプロン姿ではありませんか！あられもない姿で迫ってくるララに、リトは思わず赤面。バケツに足を突っ込んでしまい、大騒ぎに・・・。

ララの裸エプロン姿はトラブル104『兄妹』から持ってきていますが、シチュエーションは異なります。原作では横乳とか乳首とか見え放題なんだけど、アニメでは自重した模様。至極残念・・・(´･ω･`)

バケツの水をこぼしてびしょ濡れになったリト。洗濯機で服を洗う羽目になりますが、ここでも問題が発生。ララがデビルーク特製のダークマター洗剤を使ったため、洗濯機が置かれた着替え室は紫色の泡だらけに。更にその影響で、脱衣かごに入っていた美柑のブラが、リトの頭へ降ってきてさあ大変。ブラを手に取りまじまじと眺めているリトに、美柑が大激怒です。そして、着替え室を追い出されたリトとララはリビングへ。ペケも交えて、美柑は反抗期ではないのかという話題になり・・・。

美柑のブラの騒動はトラブル104『兄妹』の中盤、ペケの推論はトラブル73『不機嫌？ご機嫌？』の序盤をアニメ化したものですが、シチュエーションや推論の中身は異なります。

美柑のことが心配になったリトは、美柑の部屋へ。ところが、ここでお約束の展開が待ち受けていました。シャワーを浴び、バスタオル１枚で部屋に戻った美柑。ブラを装着しかけたところで、リトがノックもせずに突然ドアを開けやがったのです。一度ならず二度までもの出来事に、美柑は怒り心頭。リトを部屋から叩きだし、着替えを済ませると、「もう放っておいてよ！」と言い放ち家を飛び出してしまいました。

このシーンもトラブル73『不機嫌？ご機嫌？』ですね。原作ではブラではなくカットソーになっているので、珍しくエロさアップ。パンツをはく際に両手でくいっと引っ張ったり、ブラの装着の仕方にスタッフの意気込みを感じます。(`∀ﾟ)bｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ！

怒りにまかせて家を飛び出したものの、特に行く宛も無い美柑。うつむきながら商店街のアーケードを歩いていましたが、ドラッグストアの店頭で懐かしのマスコットを発見します。そして、そのマスコットをめぐる、リトとの幼い日の出来事を思い出し・・・。

一方その頃、美柑を探すため街に出たリトとララは、ショッピングモールの店頭で水着姿の沙姫お嬢様、凛、綾と遭遇。なんでも、ここは天条院グループのショッピングモールで、今日は10周年記念セールを開催しているらしい。凛曰く、沙姫様自らイメージガールとなってPRをしているとか。そして、唖然とするリトをよそに、ララは美柑のことを尋ねますが、沙姫お嬢様からは「この店の中に」という返事が・・・。どうやら、お嬢様は『美柑』ではなく『蜜柑』を連想した模様です。いかにも「To LOVEる-とらぶる-」らしいベタな展開。だがそれがいいｗ

このシーンはアニメオリジナルです。麗しの沙姫お嬢様を登場させてくれて、ありがとう！長谷見先生！！

店の中で美柑の姿を探すリトとララ。偶然居合わせた唯が二人を呼び止めますが、そこに沙姫お嬢様が再登場。「そう簡単に『みかん』の所には行かせませんわ」と言い、なぜか勝負することに。この強引な展開は、さすが「To LOVEる-とらぶる-」ですなｗ

で、肝心の美柑はというと、大通りのベンチに座って、しょんぼり黄昏モード。たまたま、その姿を見かけたヤミちゃんが心配して声を掛けますが・・・。

はい、このシーンもアニメオリジナルです。ラッキースケベ要員の唯と、美柑の友達であるヤミちゃん（パンツ丸見え）を出したり、サービス満点。いやがおうにも、Bパートへの期待が高まります。

Bパート

アイキャッチは全裸ハイソックス、開脚で椅子に跨る美柑たん。これはエロい！.ヽ(≧▽≦)ノ.

お話の方はというと、突然現れたヤミちゃんに、美柑が心の内を打ち明け始めます。それを聞いたヤミちゃんは「自分の感情の中の寂しさの一つかもしれない」と諭し、更に「美柑もまだまだ子供ですね」と続けます。的を射た指摘に心撃たれ、ようやく笑顔が戻った美柑。

ここもアニメオリジナル。リトが美柑を発見する迄、オリジナルシーンが続きます。このシーンに関しては、原作では相談すべき相手（ヤミちゃん）が出て来ません。なので、こっちの方が美柑の感情の移り変わりが分かりやすいですね。

一方、ショッピングモールでは、沙姫お嬢様の天の一声で焼き肉対決がスタート。再び裸エプロン姿となったララと、自称“焼き肉クイーン”の沙姫お嬢様の焼き肉対決。勝負の内容は、二人が焼いた肉をリトに味見させ、どちらが美味いかを競うもの。先攻は沙姫お嬢様でしたが、塩胡椒を掛けすぎイマイチ。ただ食べられるだけまだマシだった模様。何しろララの作った焼き肉は見るからに激辛で、口に入れたら火を噴く有様。辛さに耐えきれず、リングの上を駆け回るリトは、水を差し出した唯を目がけて特攻。そして、唯を押し倒したかと思うと、お約束どおり乳を揉むラッキースケベが発動！怒った唯は、パンツ丸出しでリトを蹴り上げますが・・・

蹴飛ばされた弾みで、リトの頭がマヨネーズを直撃。チューブから勢いよく飛び出したマヨネーズは、沙姫お嬢様、凛、綾の全身をべちょべちょに。更に、リトが沙姫お嬢様に近付こうとしたところ、リング上にこぼれたマヨネーズに足を滑らせ、お嬢様のナイスバディへダイブ！その際、ビキニのブラトップをひん剥いてしまい、お嬢様の豊満で美しい乳が露わに！！「To LOVEる-とらぶる-」の天丼エロは健在なり！！！・・・と思ったけど、なぜか乳首がマヨネーズに覆われていてがっかりorz

お嬢様を辱めた罪で、凛と綾にボコボコにされたリト。けっきょく勝負は引き分けとなり、リトとララへ再び店内へ。ところが、沙姫お嬢様の言っていた『みかん』が『蜜柑』であったため、リトは脱力。とんだ時間のロスでしたｗ

ショッピングモールを後にしたリトとララ。二手に分かれて街中を走り回り、蜜柑を探すことに。しかし、蜜柑はなかなか見つからない。そんな中、リトは春菜とバッタリ遭遇。春菜によると、美柑を駅前のベンチで見かけたという。リトが事情を話したところ、春菜は「ひょっとして寂しいのかも」と、美柑の気持ちを推し量る。

春菜に礼を言ったあと、リトは駅前はダッシュ。美柑を発見し、家出のゴタゴタを謝罪する。そして、二人で街中を散歩したり、アイスを食べたりと、兄妹二人の楽しい一時を過ごすことに。

このシーンでは、原作に登場しない春菜をリトに会わせることで、妹の気持ちを代弁させているのでしょう。春菜の出番も確保でき、上手い構成だと思います。リトと美柑の散歩はトラブル73『不機嫌？ご機嫌？』から持ってきていますが、ララの尾行シーンはカットされていますね。

夕暮れが迫る中、思い出の公園に来たリトと美柑。そこで、ブランコに座った美柑の口から、「私たちは血の繋がった兄妹じゃない」という衝撃の告白が！リトは愕然するが、すぐに美柑の冗談であったことが判明。胸をなで下ろすリトと、「今日怒らせたお返しだよ」と屈託のない笑いを浮かべる美柑。そして、幼い日の雪の日の出来事を思い出す二人。

このシーンの舞台設定はトラブル73『不機嫌？ご機嫌？』から、美柑のセリフ―「血の繋がった兄妹じゃない」のくだりはトラブル104『兄妹』から持ってきています。ただし、「結婚できる」というセリフは、衝撃度をアップするためにアニメで追加されたものです。

リトと美柑の兄妹の会話を、公園の物陰から聞いていたララ。美柑が語る楽しかった雪の日の思い出に反応し、発明品「こんこんスノーくん」を取り出して公園に雪を降らせます。美柑は季節外れの雪に驚くが、それがララの心遣いであることに気付き心の中で礼を述べ、リトに対しては「今日はありがと・・・お兄ちゃん」の一言を贈ります。

ところが、その夜に問題発生。所詮ララの発明品はララの発明品でした。兄妹の心の絆を深めたララの心憎い演出でしたが、「こんこんスノーくん」が降らせた季節外れの大雪で街は大混乱に陥ってしまいましたとさｗ

発明品による降雪とオチはトラブル73『不機嫌？ご機嫌？』で、「ナナとモモに会いたくなっちゃった」というララのセリフはトラブル104『兄妹』から。ベタだけど、なかなか綺麗にまとまっているOVA第2弾でした。

エンディング

ED映像もOVA第1弾『リト、女になる』と同じ。ララと春菜ちゃんの百合百合した映像♥

まとめ

いい話だな～。美柑たん好きには堪えられないエピソードですね。さすが長谷見先生です。.ヽ(≧▽≦)ノ.

だがしかし、OVA第1弾ではうっすらと見えていた沙姫お嬢様の乳首が、今回は全く見えないというのは一体どうしたことでしょうか？昨今の事情で美柑たんの乳首が見えないのは致し方ないことと思います。でも、沙姫お嬢様の美しい桜色の乳首が見えないのは非常に残念・・・。

OVA第3弾（To LOVEる-とらぶる-15巻DVD付予約限定版 (ジャンプコミックス)[AA]に同梱）は、To LOVEる -とらぶる- 考察さんの記事によると「エロエロ大爆発」らしいので、このOVA第2弾で溜まった欲求不満が大爆発できそう。実は発売日に買ったんだけど、まだ見てないんですよｗ

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  （リンク先：To LOVEる -とらぶる- 考察さん）

関連サイト

■ TBSアニメーション 「To LOVEる」公式ホームページ
■ To LOVEる.com
■ To LOVEる -とらぶる- （Wikipedia）

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