三四郎雑記2nd

[アニメ感想] Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」

第20話 「故郷」

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」

アニメや原作ゲームの内容に触れています。ネタバレにご注意ください。

あらすじ

第20話のあらすじはテレビ東京・あにてれ Phantom~Requiem for the Phantom~から引用しておきます。

ただ終わりだけを求め、全てを諦めた様子の玲二。そんな玲二にエレンは、これまで自分を生かし続けていたものが何なのかを打ち明ける。それは、命を助けられたあの日・・・玲二の「生き延びろ」という言葉だった。
負傷したアインとの唯一残っている約束のために・・・。玲二は彼女と共に生き続ける道を選ぶ・・・。
あれから2年後―、長い逃亡生活を経て、二人は日本に身を隠していた。夢のように平穏な日々、普通の若者の様に高校にも通い、このまま過去を忘れて生き続けて行く・・・、そのはずだった。だが、夢の終わりは唐突!・・・忘れていたはずの銃声が玲二を現実に引き戻すことに・・・。

ストーリー&感想

今回からゲームの第3章(日本編)に突入です。第1章~第2章が、ほぼ共通ルートの一本道であったのに対して、第3章は「選択肢」によるシナリオ分岐が多くなっています。そのためか、第20話を見る限りシナリオの構成(順番)やキャラのセリフ等を変更していて、腐心の跡が見受けられました。詳細は後述しますが、ここではゲームとアニメの流れの対比表を掲載しておきます。

原作ゲーム アニメ
早苗が玲二を連れ出す

屋上で美緒の告白
エレン登場

エレンが玲二に美緒の正体を明かす

礼拝堂でエレンと玲二の会話
(この半年間で玲二が変わった云々)

玲二が美緒に告白の返事(承諾 or 断る)

玲二は美緒または早苗と下校
(直前の返事で一緒に帰る相手が異なる)

通学路の途中でドライ登場
美緒または早苗のアクセサリーを撃つ

横浜中華街でインフェルノとチャイニーズマフィアの抗争事件

アパートに戻った玲二がインフェルノの追っ手(ドライ)が来た件を
エレンに告げる、玲二に背後から抱きつくエレン

横浜でのドンパチに怒った志賀がサイスに抗議

サイスが篠倉学園にやって来る

(中略)

早苗の策略で玲二と美緒がデート
そこにドライ登場
早苗が玲二を連れ出す

屋上で美緒の告白
エレン登場

玲二が美緒に告白の返事(友達から)

玲二はエレンと一緒に下校

美緒の自宅に集まった早苗と比呂乃
美緒ママ登場

玲二と美緒のデート

インフェルノの追っ手が登場
美緒のアクセサリーを撃つ

デートは中断、玲二は礼拝堂へ向かい
追っ手の件をエレンに報告

エレンが玲二に美緒の正体を明かす

アパートに戻った玲二とエレン
玲二に背後から抱きつくエレン

翌朝、登校シーン

校門前にインフェルノの追っ手が登場
その正体がキャルであることが判明

初登場の窪田早苗(小説版では久保田早苗)役は水橋かおりさん、稲田比呂乃・役は豊口めぐみさん。真下監督の美少女ガンアクションシリーズは、過去作品のキャストを登用するケースが多々あるので、これは意外でした。ただ、お二人ともキャラにマッチしていて、なかなかいい感じです。

あと、今回からドライが登場したので小ネタを一つ。アイン=ダウナー系ドライ=アッパー系のキャラですが、これは「エヴァンゲリオン」の綾波アスカを模したそうです。「美少女ゲームの臨界点+1」(発行人:東浩紀氏)のニトロプラスロングインタビューの中で、原作者の虚淵玄氏ご自身が語っています。ちなみに、クロウディアはミサトだとかw

美少女ゲームの臨界点+1
「美少女ゲームの臨界点+1」(発行:波状言論、2004年12月)
東浩紀 ところで、『ファントム』のヒロイン、アインとドライは最初から「綾波とアスカ」という設定で考えたのですか?
虚淵玄 ええ、あらためて考えるとベタベタですよね。ドライは赤いし、量産型は出てくるし、そのうえ上司のお姉さんは車好きだし(笑)。
 クロウディアはミサトですか!それは気づかなかった!
虚淵 身も蓋もない(笑)。
 それで、綾波とアスカだとどっちが好きなんですか?(笑)
虚淵 やっぱり綾波ですね。アスカの位置づけが僕にはいまいちよくわからないというか。わからないことはないんだけど、「おふくろさん」に対するカウンターではないか?という思いがあるくらいで、あんまり深く考えていません。
「美少女ゲームの臨界点+1」(P.12~13)から引用

アバンタイトル

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」

玲二とエレンがインフェルノから逃亡して2年が経過していた。二人は日本の高校に、偽りの身分を使って潜入し、平穏な学生生活をを送っていた・・・。そんなある日の放課後。教室の片隅で居眠りしていた玲二を、クラスメイトの早苗の不意打ち攻撃が襲った。彼女は何か相談があるらしく、屋上に来てほしいと言う。

〔高校の設定について〕
玲二やエレンの通う高校(篠倉学園)は、ゲームのナレーション(テキスト)によると八王子市郊外にあり、校舎は小高い山の中腹に建っているという設定です。今でこそ男女共学校ですが、以前は聖・篠倉女学院という名称で、全寮制のミッション系女子高でした。エレンがよく訪れている礼拝堂は、その時の名残らしいです。

〔季節について〕
ゲームの季節設定は2年生の3月。あと1ヶ月で3年生に進級という時期です。夕方、日が陰ると屋上に冷たい風が流れるといったナレーションもあり。アニメでも桜の花が咲いてましたね。

〔早苗の不意打ちについて〕
居眠りしていた玲二を、早苗がゲンコツで不意打ちしますが、ゲームではカバンを使い背中を叩いています。また、玲二は早苗の不意打ち攻撃に気づいていて、わざと大声を上げて叩かれています。玲二曰く、「背中に目があると思われるよりマシ」とのこと。

〔早苗の相談について〕
早苗が玲二に相談するのは、実はこれが初めてではありません。洋楽マニアの早苗は、帰国子女という触れ込みの玲二に、ちょくちょく歌詞の翻訳を頼んでいる(半ば強制?)らしいですw

新オープニング

新オープニングの映像はともかく、曲のミスマッチ感は宇宙をかける少女のレベルじゃねぇぇぇぇええええ!!ソラカケもそうだったけど、これってOPとEDが逆じゃない?

Phantom~Requiem for the Phantom~ 新オープニング映像
クリックでサムネ画像を表示します

マスケラを被っていて素顔は見れませんが、OPにはツァーレンシュヴェスタン(数字ねーちゃんズ)が全員登場。とりあえず、髪型で6人を判別しておきます。

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」
ツァーレンシュヴェスタン

前回の次回予告で疑問に思っていた件は、このOPを見た時点で解決しました。校舎の廊下に私服の生徒が大勢いるので、この高校には正式な制服が無いんですね。何を着て登校しても自由なので、エレン、美緒、早苗、比呂乃のセーラー服がバラバラなのでしょう。

Phantom~Requiem for the Phantom~ 新オープニング映像
生徒の服装は自由

ところで、玲二を追い掛けているこの男子生徒は誰?ゲームにはクラスメイトの男子キャラは出て来なかったので、アニメのオリキャラなのか、それとも単なるオープニング要員なのか・・・。

Phantom~Requiem for the Phantom~ 新オープニング映像
玲二を追い掛ける謎の男子生徒

2009年8月17日・追記
アニメ公式サイトによると、OPの男子生徒は茂木篤志となっている。

Aパート

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」

早苗に連れられ校舎の屋上来た玲二。そこに居たのは、隣のクラスの藤枝美緒。美緒は玲二に好意を寄せていて、、早苗が告白の機会を与えるため、玲二を連れ出したようだ。そして、突然の美緒の告白。予期せぬ出来事に、返答に窮する玲二。するとそこにエレンが現れる。親友(エレン)の登場に気が動転し、その場を去る美緒。エレンは、美緒を追うよう玲二に促す。教室にいる美緒を見つけた玲二は、一緒にいた早苗を追い払い、告白の返事をすることに。そして、玲二の返事は「友達から」というありきたりなものであったが、デートの約束を交わせた美緒は大喜びだった。

美緒の屋上での告白シーンは、ほぼ原作ゲーム準拠。ただ、美緒が屋上を去り、エレンと玲二の二人だけになった以降の展開には変更が加えられています。

〔玲二が早苗の名字を間違えた件〕
玲二が早苗の名字を「藤原」と間違っていましたが、これはゲームと同じ。ただ、間違えたのは1回だけです。

〔エレンの反応〕
ゲームでは、美緒が屋上を去った後、エレンの態度が豹変します。トーンを落とした声で「大変だったわね」と言い、玲二が自分の気配に気づかなかったことに触れ「鈍ったわね玲二」と言うのですが、アニメではキャピキャピしたままですね。まあ、どこで誰が見ているのか分からないので、アニメのエレンの態度の方が正解かもw

〔構成の変更①―玲二とエレンの会話―〕
アニメの玲二は、屋上からそのまま2年生の教室へ向かっていますが、この辺の構成(順番)はかなり変更されています。ゲームではこの直後、エレンが美緒の正体(梧桐組・組長の娘)を話し始めます。そして、玲二とエレンは礼拝堂に向かい、そこでお互いの変わり様について触れたりしますが、アニメではなぜかBパート(アパートのシーン)に移動。なお、エレンに促された玲二が、美緒のいる教室へ向かう展開は同じです。

〔玲二の美緒への返事〕
ゲームでは承諾する断るの二択なのですが、アニメでは「お友達から」という無難な内容に変更。選択肢によってシナリオが分岐するゲームに対して、アニメではそれが出来ないので、この変更は致し方ないでしょう。

〔構成の変更②―下校シーン―〕
前述の選択肢で承諾するを選ぶと、美緒と一緒に下校。一方、断るを選ぶと早苗と一緒に帰ることになるのですが、アニメではエレンと帰宅。ちなみに、ゲームの下校シーンでは、ドライが登場するのですが、その辺りの構成も大幅に変更されています。(詳細は後述)

〔アニメオリジナル〕
教室に稲田比呂乃が来た部分、玲二と美緒のデートの約束(※)、美緒の自宅のシーンはアニメオリジナルです。また、美緒の母親のキャラ設定(絵)はゲームにはありません。

※デート自体はゲームにもありますが、それは早苗の策略によるもの(詳細は後述)。

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」

翌日。玲二と早苗は電車の乗って街へ出かける。商店街を歩きながらウィンドーショッピング、美術館での絵画鑑賞といった定番のデートコースを巡り、公園へ足を向ける二人。しかし、そこにまさかのインフェルノの追っ手が現れる。追っ手は大型バイクに跨った女性。そして、警告のためなのか、サイレンサー付きの拳銃で美緒のバッグに吊されていたアクセサリーを撃ってきた・・・。

このシーンは、ゲームがベースになってはいますが、かなり構成をいじっています。

〔デートに関して〕
玲二と美緒のデートシーンは、原作ゲームではもう少し後に登場します。内容も異なっていて、ゲームはこんな展開です。

早苗が洋楽CDの買い出しに行くことになり、玲二を無理矢理付き合わせることに。
(玲二は帰国子女ということなので、たびたび洋楽の歌詞の翻訳をさせられている)

約束の時間(翌日の午後1時)、玲二が待ち合わせ場所(駅前)に行くと、そこには美緒の姿が・・・。

しかし、美緒と一緒にいたという早苗の姿はどこにもなく、いくら待っても戻ってこない。

美緒の手には二人分の映画のチケットがあり、それを見た玲二は早苗の策略をようやく理解。

二人で映画鑑賞、その後、喫茶店へという定番のデート

ところが、喫茶店にキャル(ドライ)がやって来て、美緒は帰宅。その後、玲二が余計なことを言って
キャルの怒りに油を注いでしまう。

まあ、どちらにせよ、早苗の掌の上で踊らされていたという点は共通していますがw

〔玲二の両親の設定〕
アニメでは両親は事故で他界したことになっていましたが、ゲームでは香港に赴任中という設定。香港に電話をすれば、吾妻姓を名乗る両親が応対することになっています。もちろん、その両親は偽物で、9ヶ月前に華僑の手引きで日本人の身分(戸籍)を買い取った際のオプション。その身分の買い取りには、例の500万ドルの一部を使ったそうです。

〔アクセサリーの狙撃に関して〕
ドライがサイレンサー付きの拳銃(9mmパラベラム弾)を使いアクセサリーを撃つという展開は、ゲームにもあります。ただし、それが描かれているのは玲二と早苗のデートのシーンではなく、美緒が告白した当日の下校シーンです。

下校のちょっと前、玲二は美緒に告白の返事をするのですが、そこで選択肢が二つ登場。承諾する断るの二択です。「承諾する」を選ぶと、玲二と美緒は一緒に下校することになり、その途中、バイクに跨ったキャル(ドライ)に遭遇。その際、ドライがサイレンサー付きの拳銃(9mmパラベラム弾)で、早苗の通学カバンに吊されていたアクセサリーを撃ちます。一方、もう一つの選択肢「断る」を選ぶと、玲二は早苗を一緒に帰ることになり、その途中、ドライと遭遇。ドライにより、早苗のショルダーバッグに吊されたアクセサリーを撃たれ、粉々にされてしまいます。

〔舞台設定に関して〕
前述したとおり篠倉学園のある場所は八王子郊外なのですが、あの近辺には非電化の単線鉄道はありません。アニメは架空の場所という設定なのでしょう。車両のカラーリングは近鉄電車っぽいですねw

Bパート

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」

美緒とのデートを中断した玲二は、高校の礼拝堂へ向かう。そこにはエレンがいた。玲二がインフェルノの追っ手が現れたことを告げたところ、エレンは美緒を逃亡の切り札とする案を口にする。美緒は梧桐組・組長の娘だというのだ。現在、梧桐組はインフェルノの傘下となっているので、万一の場合は美緒を盾にするつもりらしい。

〔このシーンの構成について〕
前述したとおり、美緒が梧桐大輔の娘である件は、屋上のシーンの直後に語られています。「陸路でメキシコからペルー」云々という玲二のモノローグも、その屋上のシーンの中のもの(「オセアニア経由」の部分が「パラオ経由」に変更されていますが)。玲二とエレンの会話の内容(「この国に来て本当にあなたは変わった」等)も、その際のものでゲーム準拠です。

玲二がエレンに、インフェルノの追っ手が来たことを告げるシーンは、ゲームでは美緒の告白があった日の夕方。場所は礼拝堂ではなく、二人の暮らすアパートです。会話の内容(「告解がまだだから」、「この半年、あなたの笑顔」云々)は、ほぼゲーム準拠。

〔梧桐大輔と美緒の関係について〕
アニメ内のエレンのセリフから、異母兄妹という設定になっていましたが、ゲームでは「異母」であるとは明示されていません。逆に、同じ母親であるかのような印象を受けますね。その根拠は下記のとおり。

  • ゲームのエレンは、「異母兄妹」であるとは一言も言っていない。
  • 美緒には二人の兄がいて、次男の宗介(そうすけ)は5歳で死亡。梧桐組内部の抗争で誘拐され、殺害された。それがもとで、美緒の母親は梧桐海典(組長)と縁を切った。(次男は美緒の母親の本当の子供か?)
  • 長男の大輔は、自分の人生を決められる歳になっていて、梧桐組に残り父方の姓を名乗ることになった。(わざわざ、「父方の姓」と言っているので、大輔も美緒の母親の実子っぽい)

〔サイスによる梧桐組の調査〕
エレンが語っている内容は、概ねゲーム通りです。ただ、サイスがアメリカで持ち逃げされたコカインの行方を調べていて、日本で出所不明の麻薬が流通していることに気付き、梧桐組に辿り着いた件。エレンが日本の暮らしに慣れている(日本語が話せる)のは、サイスと共に日本で身を隠していた頃の経験の賜物である件が端折られています。

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」

翌朝、通学路を登校する美緒、早苗、比呂乃。三人の会話から、玲二がデートの途中で急用を思い出し帰ったことが窺える。デートの予定表を組んだ早苗は大きな声を出しで残念がるが、その直後、目の前に玲二の後ろ姿を発見。カバンを振り上げて、玲二の背後から襲いかかろうとするが、寸前のところで玲二にかわされた挙げ句、右手を掴み上がられてしまった。そんな玲二の様子を見て、訝しがる美緒―「なんだか違うの・・・玲二さんの雰囲気が」。

これ以降のシーンは全てアニメオリジナルです。アバンの部分で端折られていた、玲二の能力(背後からの不意打ちへの対処)が描かれていますが、尺かせぎにしか見えませんw

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」

小走りで校門に急ぐ玲二であったが、その視界をDUCATI 916に跨った女性ライダーの姿がよぎった。昨日、玲二の目の前に現れたインフェルノの追っ手だ。そして、そのライダーが右手に握っていた懐中時計を開くと、「賛美歌517番 Jesus is Calling」のメロディーが奏でられ始めた。驚く玲二を前にして、バイクから降り、フルフェイスのヘルメットを脱ぐインフェルノの追っ手。すると、閉じ込められていた金髪が流れ落ち、エメラルドグリーンの瞳が玲二を睨み付ける。2年前に死んだ亡霊、キャルとの再会であった・・・。

このシーンもアニメオリジナル。個人的には間延びした印象を受けたので、キャルとの再会はゲームの方がいいかなぁ。

新エンディング

Phantom~Requiem for the Phantom~ 新エンディング映像
クリックでサムネ画像を表示します

なんというシュールでオサレな演出!!さすが真下監督!!!

次回予告

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」

次回のサブタイトルは『憤怒』。予告映像を見る限り、ゲーム第3章にあるドライとエレンの対峙、横浜中華街でのインフェルノとチャイニーズマフィアの抗争等が描かれるみたいです。ドライのタイマン勝負(オルゴールを合図にした銃の早撃ち)は果たして見れるのか!?

銃器チェック

第20話に登場した銃器を鑑定しておきます。何かお気付きの点がありましたらコメントください。m(_ _)m

ツァーレンシュヴェスタンの銃

OP映像の中でツァーレンシュヴェスタンのみなさんが持っている銃。映像にエフェクトが掛けられていて、銃の作画も小さくて分かりにくいので、鑑定はかなり適当ですw

ゼクス(Sechs)とズィーベ(Zieben)のサブマシンガン

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」
ゼクス(左)とズィーベ(右)のSMG

ゼクスとズィーベのSMGは、マズル周辺の形状やハンドガード一体型のバーティカルフォアグリップがあるのでH&K MP5K(クルツ)と思われます。

フィーア(Vier)の拳銃

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」
フィーアの銃

フィーアの右手に握られているオートは、グリップの形状、ポートおよびスライドリリースの位置等を見るとワルサーP99っぽいけど、P99には無いハンマーらしきものが描かれている点が気になります。左手のリボルバーはマテバ オートリボルバー。ゲームにも登場します。

2009年8月16日・追記
右手の銃はSIG P226またはSIG P228ではないかというご意見をいただきました。P99のスライドリリースのように見える部分が、SIGのテイクダウウンレバーだとすると、SIGの可能性が高そうです。

フェンフ(Funf)の拳銃

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」
フェンフの銃

右手のオートは、バレルやスライド、フレイム先端の形状等からL.A.R. GRIZZLYのロングバレル・モデルかな?左手の大型オートは、どっからどう見てもIMI デザートイーグルです。

ゼクス(Sechs)の拳銃

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」
ゼクスの銃

右手のオートは、雰囲気的にコルト・ガバメントまたはそのクローンモデル。かなり当てずっぽうです。左手の方はベレッタPx4か?どことなくポリマーフレームっぽい雰囲気が漂っているし、スライド後部(ハンマー周辺)のシルエットが似ているような気がするので。

2009年8月16日・追記
ゼクスの右手のオートは、正面から見たシルエットや、リコイルスプリングガイドが見えていることからワルサーP99という説もあります。

ズィーベ(Zieben)の拳銃

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」
ズィーベの銃

右手のシルバー・リボルバーは、シリンダーやエジェクターロッドシュラウドの形状、ベンチレイテッドリブが無い点などからS&W M29の4インチモデルか?左手の方は非常に難しいですね。この画像から分かるのは、オートであること、ビーバーテイルらしきものがあること。あと、スライド天面が凸凹している点ぐらい。少なくともグロックではないことは確かですw

2009年8月16日・追記
右手のリボルバーはS&W M19のステンレスモデルM66の可能性が高そうです。左手のオートは、S&WつながりだとするとS&W M39シリーズあたりでしょうか。

アハト(Acht)の拳銃

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」
アハトの銃

アハトの右手に握られているのは、その特異な形状からルガーP08でしょう。ゲームではサイスのコレクションの一つにもなっています。左手のオートは、ハンマーやスライドストップらしきパーツが描かれていますが、この角度からだと鑑定は厳しいですね。ズィーベの左手の銃同様、少なくともグロックではないでしょう。

2009年8月16日・追記
右手のP08はサイスのコレクションなので、左手のオートもサイスのコレクションの一つで、第10話 「終幕」にも登場したUSSR製のIZHEVSK MP433 GRACHあたりかもしれません。

ノイン(Neun)の拳銃

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」
ノインの拳銃

右手のオートは、スライド先端のシルエットや、スライド後部の溝が垂直に掘られている点、更にトリガーの形状からしてコルト・ガバメントまたはそのクローン。ただ、ガバメントだとするとゼクスの右手の銃と被ってしまいますね。いや、ゼクスの方がガバメントでない可能性の方が高そうですけど。左手のオートは、スライド上部が大きく切り取られているのでベレッタM92シリーズのどれか。

玲二とエレンの銃

玲二とエレンのアパートの机の中に、①リボルバーと②オートがありました。

Phantom~Requiem for the Phantom~ 第20話 「故郷」
玲二とエレンの銃

①バレル先端部分しか見えませんが、エレンの愛銃であるコルト・パイソンの4インチバレルと思われます。

第14話にも登場しているSIG SAUER P226。ゲーム第3章の当該シーンでは、ベレッタM92FS、コルト・パイソン、コルト・ガバメントの中から選びます。

キャプチャ画像の中に弾が3つありますが、パイソンやP226では使用できない.45ACPに見えるのですが、気のせいでしょうかw

2009年8月16日・追記
SIG P226には9mmパラベラム以外にも.40S&W.357SIGのモデルがあります。

関連記事

アニメ感想記事は直近の5話分だけリンクを張ってあります
■ [アニメ感想] Phantom~Requiem for the Phantom~ 第19話 「約束」
■ [アニメ感想] Phantom~Requiem for the Phantom~ 第18話 「対決」
■ [アニメ感想] Phantom~Requiem for the Phantom~ 第17話 「真相」
■ [アニメ感想] Phantom~Requiem for the Phantom~ 第16話 「告白」
■ [アニメ感想] Phantom~Requiem for the Phantom~ 第15話 「再会」
■ [コミックスレビュー] ファントム~Requiem for the phantom~ 第1巻 (MFコミックス アライブシリーズ)
■ [マンガ感想] ファントム・コミックアンソロジー (角川ドラゴンコミックス)
■ [マンガ感想] ファントム~Requiem for the phantom~ 第6章 (コミックアライブ2009年9月号)
■ [マンガ感想] ファントム~Requiem for the phantom~ 第5章 (コミックアライブ2009年7月号)
■ [マンガ感想] ファントム~Requiem for the phantom~ 第4章 (コミックアライブ2009年6月号)
■ [マンガ感想] ファントム~Requiem for the phantom~ 第3章 (コミックアライブ2009年5月号)
■ [マンガ感想] ファントム~Requiem for the phantom~ 第2章
■ [マンガ感想] ファントム~Requiem for the phantom~ 第1章
■ [フィギュアレビュー] バンダイ ニトロプラスコレクション ファントム-PHANTOM OF INFERNO- アイン
■ [フィギュアレビュー] バンダイ ニトロプラスコレクション ファントム-PHANTOM OF INFERNO- ドライ
■ ニトロプラスの「ファントム」がTVアニメ化決定

関連サイト

ニトロプラス10周年記念 ファントムプロジェクト「ファントム」 (TVアニメ公式)
■ Phantom~Requiem for the Phantom~ (TV東京・あにてれ)
■ 月刊コミックアライブ オフィシャルサイト (メディアファクトリー公式)
ファントムシリーズ (ニトロプラス公式)
Phantom -PHANTOM OF INFERNO- (DVD VIDEO GAME公式/デジターボ)
ファントム-PHANTOM OF INFERNO- (PS2版公式/プリンセスソフト)
Phantom -PHANTOM OF INFERNO- (Wikipedia)
ファントム -PHANTOM OF INFERNO- シリーズ 銃火器データベース (MEDIAGUN DATABASE)

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三四郎.
Posted by三四郎.

Comments 4

There are no comments yet.

samir

アリプロのブログによるとOPのミスマッチはわざとだそうですよ。
まぁあの絵に明るい曲が載ったら終盤の展開と合いませんしねぇ・・・。
http://aliproject.jp/blog/archives/50.html

2009/08/15 (Sat) 20:11

三四郎.

◆samir さんへ
> アリプロのブログによるとOPのミスマッチはわざとだそうですよ。
> まぁあの絵に明るい曲が載ったら終盤の展開と合いませんしねぇ・・・。

情報ありがとうございます。m(_ _)m
アリプロのブログを読むに、このミスマッチOPは、やはり真下監督の
オサレ演出の一環だったんですね。

2009/08/15 (Sat) 20:38

長男

いやあ、高校生のフリ?をしている元ファントムのお二方、演出とはいえ、あのギャップに戸惑わずにはいられませんでしたw
まさに計画通り?ww

しかし、たった2年でキャルは成長しすぎだよなぁ、とも思ってしまいますねw
今16歳と仮定すると、出会った頃は14歳くらいだった、ということでしょうか。

>銃器チェック

OPの量産型ファントムの皆さんの銃を鑑定、ちょっと骨が折れますね、これは…(;´Д`)

フィーアの右手はSIGじゃないでしょうか?
薄らとスライドの凹凸のラインが見えますよね、ハンマー露出っぽいのと、マガジンフロアーのカタチとか、P226か228あたりかな?という気がします。

ゼクスの右手、こちらがP99ではないでしょうか。
正面から見ると、四角ではなく6角形ぽく、リコイルスプリングガイドが見えているところ、このくらいしか決め手になるようなことは無いんですが…。
左手は完全にお手上げですw確かに全体的な形状はPx4っぽいですよね、カナン?ww

ズィーベの右手のリボルバーは、色々と候補がありすぎますねw
M19、M66、M27、M28、M29、etc…
縮尺的な印象から、LフレームのM29にしては小さい気がしないでもないので、KフレームのM19のステンレスモデルのM66ではないか?という気がします。
右手は完全にお手上げですねorz
強いて言えばCZ?という感じがしますが、全くわかりませんw

アハトの左手は、何でしょうね、これは?w
全体的なシルエットから、サイスも使っていたロシアのMP433系列かな?という感じがするかなぁ…くらい?w

>キャプチャ画像の中に弾が3つありますが、パイソンやP226では使用できない.45ACPに見えるのですが、気のせいでしょうかw

いちお、P226に.40S&Wのモデルはあるので、それかもしれませんw
しかし、このシリーズは、タマの塗りが、ブレットが銀というか鉛色のが多いですよね、一般的な銅のジャケットのタマありましたっけ?

2009/08/16 (Sun) 13:17

三四郎.

◆長男さんへ
> いやあ、高校生のフリ?をしている元ファントムのお二方、演出とはいえ、あのギャップに戸惑わずにはいられませんでしたw
> まさに計画通り?ww

DVDの映像特典とかで、ドライが転校してくるという展開があったら面白そう。
その時は、サイスも英語教師として赴任してきたら言うことなしですw

> しかし、たった2年でキャルは成長しすぎだよなぁ、とも思ってしまいますねw
> 今16歳と仮定すると、出会った頃は14歳くらいだった、ということでしょうか。

「憎しみと嫉妬だけで、貴女も美しくバストアップ!」というキャッチコピーで
サイスは豊乳セミナーを開催するべきですw

> OPの量産型ファントムの皆さんの銃を鑑定、ちょっと骨が折れますね、これは…(;´Д`)

ですよね~

> フィーアの右手はSIGじゃないでしょうか?
> 薄らとスライドの凹凸のラインが見えますよね、ハンマー露出っぽいのと、マガジンフロアーのカタチとか、P226か228あたりかな?という気がします。

なるほど。そう言われて観察してみると、P99のスライドリリース兼マニュアルセフティのように
見えるパーツは、SIGのテイクダウウンレバーに見えてきました。

> ゼクスの右手、こちらがP99ではないでしょうか。
> 正面から見ると、四角ではなく6角形ぽく、リコイルスプリングガイドが見えているところ、このくらいしか決め手になるようなことは無いんですが…。

手元にあるマルゼンP99と同じ角度で見比べましたが、ゼクスの右手の銃はフレイムの先端が
P99にしては細いような気がします。どちらにせよ、このアングルだと判定は厳しいですね^_^;

> 左手は完全にお手上げですw確かに全体的な形状はPx4っぽいですよね、カナン?ww

なんか、この左手の銃は引っ掛け問題のような気がしてきました。
カナンを意識してPx4と思わせておいて、実はスタームルガーP95だったとかw

> ズィーベの右手のリボルバーは、色々と候補がありすぎますねw
> M19、M66、M27、M28、M29、etc…
> 縮尺的な印象から、LフレームのM29にしては小さい気がしないでもないので、KフレームのM19のステンレスモデルのM66ではないか?という気がします。

そうなると、M66の4インチですかね。

> 右手は完全にお手上げですねorz
> 強いて言えばCZ?という感じがしますが、全くわかりませんw

S&WつながりでM439とかM52という線もありそうw

> アハトの左手は、何でしょうね、これは?w
> 全体的なシルエットから、サイスも使っていたロシアのMP433系列かな?という感じがするかなぁ…くらい?w

アハトの銃を仮にサイスのコレクションつながりだとすると、USSR製の
可能性もありそうですね。MP-443かMP-446あたりでしょうか。

> いちお、P226に.40S&Wのモデルはあるので、それかもしれませんw

SIG=9mmという印象が強く、.40S&Wは完全に失念してました。^_^;

> しかし、このシリーズは、タマの塗りが、ブレットが銀というか鉛色のが多いですよね、一般的な銅のジャケットのタマありましたっけ?

銅のジャケットは記憶に無いですね。
銅の色をアニメ塗りで出すのは難しいのでしょうかw

2009/08/16 (Sun) 22:04
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