[アニメ感想] 宇宙をかける少女 第17話
第17話 「友達の輪」
アニメの内容に触れています。未見の方はご注意ください。
あらすじ
第17話のあらすじはあにてれ 宇宙をかける少女から引用しておきます。
木星の影響で強力な電磁波により危機一髪の秋葉達。しかしその時、突然桜の帽子が喋り始めた。ゆぴたんと名乗るその者の指示に従って危機を脱出した秋葉達は、リングステーションを発見する。かつて異星人と人類の交流センターとして機能していたそこに「えにぐま」が移されていたらしい。中を探すが、秋葉が夢で見たその場所に、えにぐまは既に存在しなかった。一旦えにぐまを諦め、エネルギーの蓄電システムを利用してハイパージャンプをしようとするが、レオパルドがコロニーと接続できなくなったことを知る。
レオパルドが動けないのであれば、とベンケイをリングステーションと接続させた秋葉達は、ハイパージャンプを開始する。一方、学園コロニーにはナミが降り立っていた。過去にトラウマの原因のひとつを作ったマドカ達と遭遇したナミは、プリマヴェーラの力でマドカ達を箱の中へと放り込む。ニーナの命令で学園コロニーに潜入していたブー・ミンは、その映像を記録しニーナの元へと戻る。その後を付けニーナ達がいるジャニスステーションへ降り立つナミだったが、同時にそこへハイパージャンプをしてきたレオパルドが姿を現した。
ストーリー&感想
アバンタイトル

▶ 17話にして新キャラ登場
木星の軌道上。コロニー全体が強力な電磁波に覆われ、大ピンチの秋葉たち。しかし、イグジステンズのサイコウェーブ攻撃を受けたレオパルドは、トラウマを引きずり復調せず。秋葉の強い要請を受けても、エネルギー切れとうそぶき、まるでやる気無しの状態だ。そうこうしているうちに重力異常も発生し、コロニーは木星に落下し始める。
秋葉はQTアームズでコロニーを押し戻すことを提案するが、いつきは「またそんな思いつきで」と待ったをかける。どうやら、前回の口喧嘩はまだ尾を引いている模様。「だったらどうしたらいいの?!このままじゃ、みんな死んじゃうんだよ!」という秋葉の叫びが虚しく響くだけで、誰にも為す術が無い。
そんな最中、どこからともなく「あの・・・いい考えがあります」という聞き慣れない声が聞こえてきた。秋葉たちは周囲を見渡すが、それらしい人影は見当たらない。それもその筈、声の主は何と桜の帽子だったのだ!
ここしばらくシリアス展開が続いていたソラカケだけど、久々にバカっぽい展開( ・∀・)キタコレ!! どっからどう見てもぬいぐるみにしか見えないけど、まさか言語を話す高等生物だったとは!そう言えば時々、手らしきものが動いていたけど、あれは今回の伏線だったのか。いや参ったやられた。ほのかのネコミミ帽子にも何か秘密があるのだろうかw
Aパート

▶ 獅子堂評議会 異星人 ゆぴたん
突然現れたぬいぐるみキャラ。その名も「ゆぴたん」。秋葉たちに手渡した名刺を見ると、獅子堂評議会に所属する異星人らしい。ゆぴたんによると、今は800年に一度の大赤斑ハリケーンの年にあたり、電磁波や重力異常はその影響だとか。そして、この危機を脱するには、落下の加速を利用して横から推進力を加えるしかないと言う。一種のスイングバイみたいなものか。

▶ ベンケイ奮闘
木星の重力圏離脱のため、横からの推進力を担当することになったベンケイ。早速、自分のコロニーに戻り、スラスター推力を全開。しかし木星の重力は思いのほか強力で、落下を止めることはできない。奥の手である回転式ダークマター推進を試みるが、これもダメ。レオパルド・コロニーと衝突(アッー!!)したことで故障してしまったらしい。それを聞いた秋葉は、いてもたってもいられなくなり、QTアームズで出ることに。ほのかも秋葉を追ってQTアームズの格納庫に向かい、いつきも仕方なくそれに続くが・・・。

▶ 秋葉~獅子奮迅~
秋葉「こんな所で死んじゃ意味ないじゃん!」
生きることへの意志を言葉にした秋葉。獅子奮迅となり、微力なスターシルフで巨大なベンケイを押し戻そうと頑張る。そして、その横にはウィガールで駆けつけたほのかの姿も。一方、アークツージェイワンに搭乗したいつきは、秋葉とほのかに離脱を促すばかりで手伝おうとしない。その様子を見たほのかに「邪魔をするなら帰れ」と言われる始末だ。さすがの頑固者・いつきもこれにはカチンと来たらしく、一緒にベンケイを押すことになるが、肝心のベンケイの推力が足りず・・・。
▶ つつじ~人間五十年 幸若舞「敦盛」~
つつじ「人間わずか五十年。人生なんて夢、幻のようなもの。人も神も時が来れば等しく塵に還る」
ベンケイコロニー内で、唐突に「人間五十年」で有名な幸若舞の一節「敦盛(あつもり)」を舞い始めるつつじ。虎縞ビキニで扇子を持ち踊る様は、ベンケイではないが全く意味不明。「人間死ぬ前に1回くらい頑張りなさい」ということらしいが、単細胞のベンケイはその皮肉を聞いてヒートアップ。スラスター推力を更に振り絞る。
【参考】織田信長 人間五十年 敦盛(あつもり)
▶ 重力圏離脱
ベンケイ「火事場のクソ力とはこのことだ!」
どこにそんな余力が残っていたのか、そう叫ぶやベンケイのスラスターは虹色の輝きを増し、重力に抗い動き始める。そして、前方から近付いてくる隕石を巨大チェンソーで一刀両断。秋葉たちは何とか危機を脱することができた。まさにベンケイ様々だ。それに引き換え、レオパルドの役立たずぶりときたらもう・・・。

▶ ヒロインズ仲直り
ベンケイの活躍(と言うかつつじの煽り文句)のおかげで、木星の重力圏を脱出できた秋葉たち。当初、秋葉とほのかの無茶な行動を批判していたいつきであったが、ここにきて二人にに謝罪。一方、秋葉も口喧嘩の件を謝り、ほのかも全てを水に流して仲直り。災い転じて福となすとは、正にこのこと。個人的には、もう少し喧嘩が見たかったけどw
▶ プロキシマの冠
木星の軌道上に浮いている巨大なリング状の構造物。その正体は、ゆぴたんたち異星人と人類が密かに交流を深めるために作られたステーション。異星人の出島のようなモノだ。ゆぴたんによると、かつては華やかに交流が進んでいたにも拘わらず、双方のバブルが弾けて経営破綻したらしい。いかにもソラカケらしいバカっぽい理由だ。(←褒め言葉w)
ステーションの名称は「プロキシマの冠」。反乱軍(獅子堂評議会)の最後の拠点だったらしい。ゆぴたんは「ここに『えにぐま』を移動し、ネルヴァルの手から守って欲しい」という神楽の願いを受けてステーションを隠し、その後獅子堂家で世話になっていた事実も判明する。この件に関しては、秋葉はもちろんのこと桜も知らせれていなかったようだ。情報を小出しは、風音にはよくあることw
ゆぴたんから「えにぐま」のことを聞いたほのかは、突然ステーション内を駆け回り始める。秋葉もそれに続くが、けっきょく「えにぐま」は見つからず、代わりに第14話夢の中に現れた7つの太陽を発見する。
プロキシマの由来はプロキシマ・ケンタウリと思われ、ゆぴたんはプロキシマ星人っていうことかな?
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あと、宇宙空間に浮かぶ巨大なリングというとジーンシャフトを思い出すなぁ。ソラカケは過去のSFアニメへのオマージュが何気に多いね。

▶ 消えた「えにぐま」
いったんレオパルド・コロニーに戻った秋葉たち。ゆぴたん曰く「『えにぐま』は確かにあそこに移した」とのことだが、けっきょく影も形も見当たらなかったようだ。一方、夢の中で「えにぐま」を訪れた秋葉は、ほのかに「えにぐま」のことを尋ね、その輪郭がようやく明確になる。
ほのか「軌道喫茶『えにぐま』。私たち反乱軍がレオパルドの中に潜伏していた時に、拠点としていた場所。いつも音楽が流れていて、お気に入りの曲を書いてリクエストボードに貼るのが神楽の日課だった」
ほのかの説明の中にリクエストボードが出て来たため、秋葉は夢の中の神楽が言った「もしもの時はこれを見て」という言葉を思い出す。しかし、肝心の「えにぐま」が無いのでは、それ以上先に進むこともできない。今後の方針を尋ねるいつきに対して、ほのかは「えにぐま」の捜索を断念。カークウッドへの帰還を提言する。
▶ レオパルドの憂鬱
プロキシマの冠は7つの人工太陽とセットになっていて、エネルギーの蓄電機能があるらしい。そして、そのエネルギーが50年分蓄えられていて、これを利用すればハイパージャンプ数十回分のエネルギーを賄えることも分かり、秋葉たちは安堵する。
ところがここで問題が発生。それを聞いたレオパルドがハイパージャンプを拒否したのだ。8人の戦乙女による精神攻撃から立ち直れず、コロニーとの接続に恐怖心を抱いているようだ。ここしばらくレオパルドの異常言動が続いていたが、ほのかがそれを目の当たりにするのは今回が初めて。秋葉を悩ませていたレオパルドのワガママが、実はイグジステンズによる精神攻撃の結果であることが、ようやっと判明する。
ほのか「イグジステンズは元々ブレインを殺すために生み出された。本来の出力の十分の一でも、ブレインの精神に深い傷を、恐怖を植え付けることができる」
レオパルド「僕はただ・・・コロニーと接続できなくなっただけだ!」
それを聞いた秋葉たちはΩΩ Ω<な、なんだって――!!?状態となり、ここでAパート終了。
Bパート

▶ ブルーバード・モール~カークウッド難民キャンプ~
ブルーバード・モール内の医療施設。治療中のエル理事長の周りに集まり、事態の推移と今後の作戦を協議するエミリオ、そしてニーナ課長。エミリオの提案で自治会や避難民の代表を集めて話あうこととなり、エル理事長が暫定政府のリーダーに決定。おいおい、そんな大事なことを3人で決めていいのか?w
▶ ブー&ミン偵察任務へ
医療施設を後にしたエミリオとニーナ。二人の会話を聞く限り、ニーナはその昔、国家権力と一悶着あったらしい。おそらく、父親が政府の高官であることが関係しているのだろう。
昔話に花を咲かせながら歩いていた二人は、街角で不良にカツアゲされている生徒会メンバーに詰め寄られているブーゲンビリア&ミンタオを目撃。
時雨「学園にはまだ生き残っているやつがいる。助けださねぇと!」
ミンタオ「バカねぇ。行くのはいいけど、つけられたりしたらどうするの?」
どうやら、時雨たちはスール学園に取り残された生徒の身を案じているようだ。そして、その様子を見たエミリオはニーナに学園の状況確認を依頼。ニーナはブー&ミンに対してスール学園への潜入調査を命令。こうして、元・公安忍者のスキルを生かす任務を授かったブー&ミンであったが・・・。この後はお約束の展開が待ち受けておりましたw

▶ 月面防空総隊司令部~いよいよ動き出す風音~
月面防空総隊司令部に無理矢理入り込んだ風音。風音が獅子堂家の人間であることを知った司令官は、彼女を応接室へ。そして、第7話で起きた巨大構造物同士のプロレスの一件をとっかかりに、しばし談笑が続いた後、風音は要件を切り出す。
風音「足の速い船を1台、お借りできますか?」
そう言うが早いか、前屈み姿勢になって胸の谷間を強調し、司令を色仕掛けで誘惑する風音。ぷるぷると揺れる巨乳を見た司令官は赤面し、後は風音の言うがまま。司令はエミリオと知り合いになれたことも喜んでいたけど、もしかして両刀使いか?!アッー!!

▶ カークウッドへの帰還~ベンケイ大活躍~
使い物にならないレオパルドは放置して、ベンケイがカークウッドへのジャンプ(ワープ)を担当することになった。一方、カークウッド帰還作戦を立案したゆぴたんは、ねむねむモードでバダンキュー。久しぶりに長時間動いたことで、疲れてしまったようだ。そして、これが動くゆぴたんを見た最後であった(違w

▶ スール学園~ナミ vs ハルカ~
カークウッドのスール学園アイランド。校舎内に閉じこめられていたフリオをネネコは、排気ダクト(?)を通って何とか脱出に成功する。久しぶりに外の世界の空気を吸った二人だけど、そこで見たのはナミやイグジステンズに取り囲まれている生徒たちの姿であった。そして、その中にはナミをヒッキーに追い込んだマドカの姿も。
ナミ「世の中なんかね。あっという間に変わるのよ。そこから逃げてる奴らになんか、居場所なんて無いわけ」
マドカ「ぷっうふふふふあはははは(笑)ガキ!バッカじゃねーの!それで勝ち組になったつもり。それがこれからの流行りだって?だからあんたは薄っぺらなんだよ。昔っから。新しい世の中が何?所詮誰かの力を笠に着てるだけじゃん」
このやり取りの直後、ナミの怒りを買ったハルカは、プリマヴェーラでネルヴァルのエンブレムを刻まれて箱人間に。そして、その様子を陰から見ていたフリオとネネコも見つかってしまい大ピンチ。
この女同士の喧嘩は、秋葉やいつきの喧嘩とはレベルが違いすぎる。なかなか迫力があって良かったぞ!しかし、お子ちゃまなナミと比べると、マドカの方が一枚どころか二枚も三枚も上手ですな。モデルとしては後輩だけど、学年ではハルカの方が上という設定でしたっけ?けっきょく、ハルカは箱人間にされてしまったけど、ナミは試合に勝って勝負に負けたってところかな。
それと、ハルカたちを取り囲んでいるイグジステンズが8人居るように見えたんだけど、もしかしてあれが8人の戦乙女たちの中身とか?

▶ スール学園~偵察するブー&ミン~
スール学園に偵察カメラを潜入させ、ナミの狩りを目撃したブー&ミン。元・公安のくせに(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 状態。更に、怪奇課に拾われたくせに、モニター越しに見た事件を超オカルトだとびびって即行撤退だ。これはヒドイ。しかも、ネルヴァルの監視メカ(ドローン?)に見つかっているし、本当期待を裏切らないドジッ子キャラだよ。
▶ カークウッド首相官邸
初めての任務をこなしたナミは、首相官邸に帰還。ここで初めて、ネルヴァリスト幹部との面会を果たす。ネルヴァルはナミを指導局局長と紹介するが、彼女が獅子堂の四女であることを知った幹部たちは異論を唱え始める。それを聞いたナミは、反乱分子を箱詰めにしてきたことを報告し、更にマスターネルヴァルの援護射撃もあって、幹部たちは意気消沈。そして、この直後、クサンチッペが難民キャンプの在処を発見したことを告げてきた。いけ好かない幹部たちを牽制するため、ナミは難民キャンプを襲撃することを宣言し、出張ることに。

▶ 月面防空総隊司令部~出発する風音~
月面防空総隊司令部の司令官をうまく誑し込んだ風音。足の速そうな船に搭乗するや、すぐさま出発する。目指すは獅子堂評議会の秘密基地(反攻拠点)か?一方その頃、月面基地には風音の乗った宇宙船を見つめるネルヴァリストウーレ人民共和圏が送り込んだスパイの姿があった。その男は応接室での会話を含め、風音の一挙手一投足を監視していたらしい。いよいよ始まったわねw

▶ 包囲された難民キャンプ
スール学園の偵察から這々の体で戻ってきたブー&ミン。二人が録画した映像には、ネルヴァリストと成ったナミの姿が映し出されていて、エルやエミリオは愕然とする。そしてその直後、ブルーバード・モール内にそのナミの声が響き渡った。
ナミ「避難民たちに告ぐ」
驚いたエミリオ、ニーナ、ブー&ミンは外が見渡せるラウンジへ向かい、モールの周囲をネルヴァルの戦闘メカに完全包囲されていることを知る。お約束の展開で、偵察任務から戻る際、ブー&ミンがつけられていたのだ。
ナミ「こちらは新政府指導局。抵抗はやめて投降しなさい」
ミンタオ「うぉ!あれ!さっきのあの子」
ニーナ「あんたら、つけられたね!」
ブー&ミン「うぅぅぅぅうううう」
圧倒的な戦力差を前にして、為す術のないニーナたち。ところが、ピンチの後にチャンスあり。ここでまさかのレオパルド様&ベンケイ閣下の登場だ。突然ワープアウトしてきた巨大コロニーを見て、ナミは「黒い神様」とつぶやき第17話は終了。本当、毎回いいところで終わるよなぁ。
第17話のポイント
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関連サイト
■ 宇宙をかける少女 (アニメ公式)■ そらかけ情報局 (サンライズ)
■ あにてれ 宇宙をかける少女 (テレビ東京)
■ 宇宙をかける少女 (Wikipedia)