[アニメ感想] みなみけ おかえり 第13話(最終回)
第13話 「一緒だからね」
この記事はアニメと原作の内容を淡々と比較するものです。過度な期待はしないで下さい。あと、原作の内容にも触れているので、未読の方は注意しやがってくださいw
はじめに
第13話のあらすじ、主要スタッフはスタチャ公式サイトから引用しておきます。
脚本:小鹿りえ/絵コンテ:金崎貴臣、及川 啓/演出:及川 啓/作画監督:渡辺るりこ
夜中、チアキが目覚めた。その瞳には涙が滲んでいる。カナと離れる悲しい夢を見たのだ。
そのままカナのベッドに潜り込むのだった。翌日、チアキは珍しくカナにべったり。
食事中行儀悪いチアキだが、ハルカは「まあ、たまにはね」と微笑む。
そして、今度はカナが悲しい夢を見た。ハルカが帰宅するなり、カナはハルカに抱きつくのだった…
ストーリー&感想
なんというハートウォーミング・ストーリー!
原作とは全く異なるベクトルだけど、これはこれでいい話だな~
そしてラストは予想通りの保坂オチw
「みなみけ おかえり」もいよいよ最終回。今回は変則フォーマットの3本構成ですが、その全てが単行本に収録されているお話です。内訳は第4巻から1本、第5巻から2本。どの話も三姉妹中心のエピソードで、いかにも最終回用に残しておきましたといった感じ。演出的には、原作の雰囲気とはかなり異なる仕上がりですが、たまにはこういった展開もいいかも。作画の方は、すごい丁寧でしたね。前回の後半とは雲泥の差です。毎回このレベルで安定していれば・・・。
アバン
ストーリー
ある日の南家リビング。チアキがテーブルで勉強をしていたところ、対面に座っていたハルカが頬杖をつきながら深いため息をつきました。チアキが顔を上げてハルカを見ると、何やら深刻そうな顔つきをしています。ハルカの悩みの原因はカナに違いないと睨んだチアキ。カナが帰宅するなり「また何かやったろう」と厳しく問い詰めますが、カナからは「晩ごはんのメニューでも悩んでいるのかもよ」というそっけない返事が返ってきただけ。それを聞いたチアキはとりあえず批判の矛先を収めましたが、夕食のメニューを見てカナの見当違いであることが判明。怒ったチアキは寝入りばなのカナをに詰め寄りますが、今度は「朝ごはんのメニューかもしれないよ」と煙に巻かれてしまいます。
そして翌日。朝食は何の変哲もないジャムトースト。特に悩んだようなメニューではありません。しかも、ハルカはパンを囓りながらため息をつき、相変わらず悩み深そうな顔をしています。この状況から、カナが昨夜言った「朝ごはんのメニュー」説は敢えなく崩壊です。ことここに来てハルカの悩みの原因が他にあると悟ったカナですが、何を血迷ったのか、チアキに向かって「本当はお前が何か困らせることしたんじゃねーの」とボソリ。もちろん、チアキの反撃を食らったのは言うまでもありません。けっきょくハルカの悩みの原因は分からず、カナとチアキは放課後に落ち合って相談することに。
放課後。カナとチアキが公園のベンチに座り対策会議を開催。しかし、結論はなかなか出ない模様。一方その頃、南家マンションには内田と吉野が来訪中。ハルカの様子がおかしいことに気付いた内田は、単刀直入にその理由を尋ねましたが・・・。
原作との比較&感想
最終回の1本目は原作コミックス4巻に収録されている第81話『いや そんな』をアニメ化したもの。これを以て、原作4巻に収録されている全エピソードがアニメ化されたことになります。
原作との相違点は次のとおり。話の流れは原作そのままですが、物語中の季節が原作と異なっていたり、セリフ回しの細かい変更等が見受けられます。
①アニメではテーブルの上に冷たい飲み物が置かれていますが、原作絵には描かれていません。これは、ハルカの虫歯の伏線で、よく冷えた飲み物を飲んで歯がしみている状況を描いたものと推測できます。
テーブルの上の飲み物
②カナが学校から帰宅するシーンが挿入されています。原作にはありません。
帰宅したカナ
カナ「ただいま~。チアキ~出迎えとは大儀であった」
チアキ「カナ~大変だ」
③帰宅したカナとチアキの会話シーンで、セリフが追加されていたり、微妙に異なっていたりします(青字の箇所)。
原作の会話シーン
チアキ「おいカナ。ハルカ姉さまが何か悩んでるみたいだ」
カナ「ふ~ん。そうかぁ?」
チアキ「さてはお前また何かやったろう。さあ謝れ!」
カナ「うるさいな。ハルカだって悩みたい時もあるだろうさ。そっと悩ませてやろうじゃないの」
チアキ「お前な~」 カナ「朝ごはんのメニューでも悩んでるのかもよ?」
チアキ「でも・・・」
カナ「そんなに心配すんな」
チアキ「そ、そうだな」
④上記の会話シーンに、ハルカがリビングを出て行く描写が挿入されています。下図右のハルカ細すぎw
原作に無いリビングを出て行くハルカ
⑤料理中のハルカを見つめるカナのカットで、右手に持っているものが煎餅(おそらくリビングのテーブルの上にあったもの)に変更。原作では、ハルカが料理している揚げ物をつまんでいるように見える。
左:原作(揚げ物?)、右:アニメ(煎餅)
⑥食事シーンでセリフ追加(青字の箇所)。また、メインディッシュがクリームシチューに変更。
左:原作、右:アニメ
ハルカ「いただきます」
カナ&チアキ「いただきます」
カナ「違うか・・・」
ハルカ「ん?」
⑦カナがベッドで眠っているシーンで、チアキのセリフが追加(青字の箇所)。
左:原作、右:アニメ
チアキ「違ったじゃないかバカ野郎~」
カナ「朝ごはんのメニューかもしれないよ~」
チアキ「今度こそ本当だな?」
⑧翌朝の登校シーンで、三姉妹の制服が夏服に変更。原作は冬服です(ヤンマガに掲載されたのは5月末だから、冬服ギリギリですね)。また、このシーンではチアキのセリフも追加されています(青字の箇所)。
左:原作(冬服)、右:アニメ(夏服)
カナ「本当はお前が何か困らせることしたんじゃねーの」
チアキ「なんだと~!」
⑨高校の教室のカットで、ハルカの隣にアツコが座っています。原作ではハルカしか描かれていません。
左:原作、右:アニメ
⑩放課後の小学校の校門前のシーンで、原作には無いセリフが追加。また、ト書きも「学校終わり」から「放課後」に変更。
原作はセリフ無し
カナ「おーい!」
チアキ「遅かったじゃないかバカ野郎~」
カナ「じゃあ行くか」
チアキ「あゝ」
⑪カナとチアキが公園のベンチに座り、ジュースを飲みながら相談するシーンが追加。
追加された公園のシーン
⑫南家リビングのシーンでハルカの原作には無いハルカのセリフが挿入(青字の箇所)。
原作にはセリフ無し
内田「なんかね。チアキは用事があるから先に行ってろって」
ハルカ「そう・・・」
内田「カナちゃんもまだ帰ってないんだね」
ハルカ「(吉野にティーカップを手渡しながら)はいどうぞ」
⑬吉野のセリフから「ねぇ・・・?」が削除。吉野のセリフってよく削除されるなぁ~w
削除された吉野のセリフ
⑭カナとチアキが帰宅したシーンで、玄関の描写とチアキの挨拶(青字の箇所)が追加。
追加された帰宅シーン
カナ「ただいまー」
チアキ「ただいま帰りました」
⑮カナが泣きじゃくるチアキを諭すシーンで、セリフが削除されたり微妙に変更されたり。
原作のセリフ
- 「違うぞチアキ」→「それは違うぞ」
- 「ずっと」の部分が削除
⑯カナとチアキがリビングに入るシーンで、カナとハルカのセリフが追加(青字の箇所)。
リビングに入るシーン
カナ「よし!」
ハルカ「(カナたちに気付き)あら、二人ともおかえり~」
カナ「さあみんなでにらめっこだ!行くぞ~!」
⑰ラストシーンで、原作のサブタイトルにもなっているチアキのセリフ「いやそんな」が「あ、あれ・・・」に変更。直前に「いやそんなバカな」というセリフがあるので、くどいと思い削除したのでしょうか?もしそうなら、それこそいやそんなですよ。
⑱第11話のエピローグに引き続き、扉絵オチがスルー。
スルーされた扉絵オチ
Aパート
ストーリー
真夜中に突然目覚めたチアキ。額には汗、目には涙を浮かべ、何か怖い夢を見て飛び起きてしまったようです。日頃、大人びた言動をするチアキですが、そこはやっぱり小学5年生の女の子。枕を抱えて立ち上がると、隣のベッドで熟睡しているカナのもとへと歩を進め・・・。
そして翌朝、カナが目覚めると、布団の中にはチアキの姿が。とりあえずベッドから出たカナですが、その横にはチアキがピッタリと寄り添い片時とも離れようとしません。キッチンで朝食の用意をしていたハルカは、二人の様子を見てビックリ。理由を尋ねてみると、チアキが昨晩見た夢が影響しているらしく、その夢の内容は「買い物に行ったきりカナが帰らなくなる」というもの。「たまには、そういう日があってもいいんじゃない?」とハルカは微笑みますが、カナの身にしてみればいい迷惑。至近距離で生意気なことを言われ、たまったものでありません。カナはこの状況を何とかするようハルカに訴えかけますが、ハルカは「たまには」と繰り返すばかりで埒が明きません。そうこうしているうちに、ハルカはアツコ、マキと買い物に出掛け、カナはチアキと二人きりになり・・・。
原作との比較&感想
2本目は原作コミックス5巻に収録されている第101話『たまには』で、ストーリー展開は原作準拠。オチも同じです。原作のこの回は姉妹の絆をさらりと描いた良作ですが、アニメでは完全にハートウォーミングな話になってましたね。演出がちょっとベタすぎる印象を受けましたが、個人的にはこういった雰囲気は好きな方なので、上手くまとめてあったと思います。ただ、最後のオチは本来なら「くすり」と笑うところなんだけど、流れ的に浮いてしまっていて、どう反応していいのか困りましたw
アニメオリジナル要素は次のとおりです。
①カナとチアキの部屋の間取りが原作・アニメ1期と異なります。「みなみけ おかえり」は「みなみけ~おかわり~」の設定を引き継ぎ、カナとチアキが同じ部屋で、中央に間仕切りカーテンがあるという設定になっています。そのため、今回のように悪夢にうなされ目覚めたチアキが、部屋を出ること無く、すぐにカナの寝顔を見ることができました。仮に、原作やアニメ1期の設定でこれを描くとなると
チアキが襖を開けて部屋を出る
↓
隣のリビングルームに移動
↓
リビングと廊下の間のドアを開ける
↓
廊下に出る
↓
カナの部屋のドアを開ける
↓
カナの部屋に入る
という手順を踏む必要があります。
原作チアキの行動はコマ間で判断
ちなみに、原作ではこの描写が全て飛ばされていて、チアキの行動はコマ間で読むことになっています。
②カナが起きた直後のセリフが微妙に変更。(「あ?」→「あれ?」」)
原作のカナのセリフ
③ハルカ、カナ、チアキのの服装が半袖に変更されています。これはアニメの季節が夏になっているためです。原作の三姉妹が長袖なのは、この第101話がヤンマガに掲載されたのが3月上旬だから。
左:原作のハルカ、右:アニメ
④キッチンでの会話シーンで、チアキのセリフ「おはようございます」が追加。原作のチアキは無言なんだけど、これはチアキの心細さを表現しているので、この挨拶は不要だったのでは?
原作のチアキは無言
⑤カナのセリフが変更。(「いや それが」→「それが」)
原作のカナのセリフ
⑥朝食シーンでチアキのセリフの一部「なかなか進まなくて」が削除。
原作のチアキのセリフ
⑦カナがチアキを排除しようとするカットで、チアキのセリフが追加。
チアキ「なにするんだバカ野郎~!」
⑧ハルカが買い物に出掛けるシーンで、ハルカのセリフが微妙に変更。(「お昼までには戻ると思うから」→「夕方には戻ると思うから」)
原作のハルカのセリフ
⑨その直後、マキとアツコが登場。原作のハルカは一人で出掛けていますが、アニメでは三人で出掛けることに。(青字部分のセリフが追加)
マキ「ハルカ~早く!」
アツコ「ちょっとハルカを借りていくね」
カナ「行ってらっしゃい」
チアキ「行ってらっしゃいハルカ姉さま」
ハルカ「行ってきま~す」
マキ「ねえねえ、どこから行こうか?」
アツコ「ハルカは何か欲しいモノある?」
ハルカ「そうねぇ・・・」
⑩カナがTV番組を見るシーンが追加。原作にはありません。
カナが見ていてTV番組
カナ「なんだ・・・なにもやってないじゃん」
⑪リビングでカナがつぶやくシーンで、セリフが挿入。(青字の箇所)
原作のカナのセリフ
カナ「せっかくの休みなんだし、私もどっか行こうかな」
チアキ「お前はバカなんだから出かけようとするな」
⑫カナに寄り添って昼寝するチアキの描写が追加。原作ではコマ間で読むことになっているので、アニメならではの補完。使われているBGMの選曲もイイ.ヽ(≧▽≦)ノ.
カナに寄り添うチアキ♥
⑬帰宅したハルカのセリフが追加され、一部変更。(青字の箇所)
原作のハルカ
ハルカ「ただいま~。ごめんね遅くなっちゃって。うん?あら・・・まだ続いてたんだ」
⑭カナがハルカに抱きついた前後のシーンで、ハルカとカナのセリフが追加。(青字の箇所)
原作
ハルカ「どうしたの?ん?」
(カナが抱きつく)
ハルカ「ちょ、ちょっとカナ・・・」
(チアキが抱きつく)
ハルカ「え?カナどうしたの?」
カナ「う・・・・」
ハルカ「チアキ、何があったの?」
チアキ「ハルカ姉さまがトイレに行ったきり戻らない夢を見たそうです」
ハルカ「はあ?」
カナ「ハルカ~」
⑮原作の扉絵オチは作画レイアウトで使用されています。
左:原作の扉絵、右:アニメ
Bパート
ストーリー
七夕の前日。吉野と一緒に南家マンションに遊びに来ていた内田は、帰り際、カナに短冊を手渡します。小学校に飾る七夕用の竹に、願いの書かれた短冊を飾るとのことの。カナはやる気満々でペンを取り短冊に向かい、しばらく考えた末、最近気付いたある事柄を記入。そして「見るなよ」と言いながら短冊を内田に戻しますが、内田と吉野はこっそり拝見。そこに書かれている内容を見て、苦笑する二人。いかにもカナっぽい、バカ野郎な願い事が書かれていたのでしょう。
この後、カナは吉野と内田を送るついでにコンビニへ買い物に行くことに。その際、買ってくる商品を口に出しますが、そのうち「こじゃれたお菓子」と「菓子パン」はハルカにより却下。カナはふてくされて、そのまま買い物へ出発。その様子を見ていたチアキは呆れかえりますが、ふとカナの座っていた所を見ると短冊が1枚置かれていて、それには「私はもういらないので消えますよ」という書き置きらしい内容が。チアキとハルカはカナの悪い冗談だと思い、しばらく様子をみることにしましたが、いつまで待ってもカナが帰宅せず・・・。
原作との比較&感想
3本目も原作5巻に収録されているエピソードで、第83話『願い事とか』をアニメ化したものです。これにより、原作5巻収録エピソードのアニメ化がコンプリート。アニメのストーリーの流れは原作通りですが、今回は全3本構成のためか、尺かせぎや演出効果を狙ったオリジナル要素が数多く追加されています。
内容的には、2本目と同様にハートウォーミングな演出が強調されていますね。原作はギャグとは言わないまでも、勘違いコメディーを前面に押し出した展開で、特に姉妹愛を描いたようなエピソードではありません。まあ最終回なんだし、シリーズ構成的に「いい話」で締めるのは一向にかまいませんが、個人的にはもう少し淡々とした演出で見たかったかなぁ。
アニメオリジナル要素は次のとおりです。回想シーンがいくつも追加されていたり、まだアニメ化されていない原作話を小ネタ的に使っていたりもします。
①冒頭シーンにチアキとハルカのセリフが追加。(青字の箇所)
原作
内田「それじゃまた明日ねー」
カナ「おー」
チアキ「またなー」
ハルカ「気を付けてね」
②内田がカナに短冊を手渡すシーンで、内田とカナのセリフが追加。(青字の箇所)
原作
内田「カナちゃん!はい、カナちゃんも書いて」
カナ「え、何?」
吉野「七夕の短冊。うちの学校で一緒に飾るから」
カナ「お~」
③カナが短冊に願いを書く際、内田を牽制するシーン(2回目)が追加。
img src="https://blog-imgs-19.fc2.com/3/4/6/346zakki/cp090330-okaeri13-03d.jpg" alt="みなみけ おかえり 第13話(最終回)" />
内田を牽制するカナ(2回目)
カナ「見るなって言ってんだろ!」
内田「なんで~」
吉野「まあまあ」
カナ「よし!」
④カナがコンビニに出かける際、ハルカとカナの追加。(青字の箇所)
見送りついでにコンビニに出かけるカナ
カナ「じゃ、見送るついでにコンビニ行ってくるね」
ハルカ「よろしくねカナ。気を付けて行くのよ」
カナ「あゝ」
⑤カナが出かけた直後に、ハルカとチアキの会話シーンが挿入。
ハルカとチアキの会話
チアキ「まったく騒がしヤツだなぁ~」
ハルカ「まあカナだから・・・(笑)」
⑥カナがなかなか帰宅しない描写が挿入。原作では、時間の経過をコマ間で読み取ることになっているw
時間経過の描写
ハルカ「遅いねカナ」
チアキ「はい。どこをウロウロしてるんだカナのヤツ」
⑦チアキがカナの短冊に気付き、それをハルカに手渡すシーンでセリフが追加。(青字の箇所)
カナの短冊を手に取るチアキ&ハルカ
チアキ「ハ・・・ハルカ姉さま」
ハルカ「ん?な~にチアキ?」
チアキ「こ・・・これ」
ハルカ「なに?」
⑧「書き置き」を連想するシーンのセリフが、ハルカだけのセリフに変更。また、その直後にハルカとチアキの会話が追加。
原作のセリフ(前半はハルカ、後半はチアキ)
ハルカ「・・・書き置き?」
ハルカ「ま・・・まさかね」
チアキ「そ・・・そうですよ。だってカナだし」
ハルカ「そうよね」
チアキ「そうですよ」
⑨更なる時間経過の描写と複数の回想シーンが挿入。原作には一切無い描写なので、演出効果を兼ねた尺かせぎと思われます。
時間経過&ハルカの回想
ハルカ「こじゃれたお菓子くらい、認めてあげればよかった・・・」 (※)
チアキ「えぇ!ま、まさかそんなことで・・・」
※原作ではハルカが頭を抱えるシーンのセリフですが、アニメではここを含めて2回使われています。
チアキの回想
チアキ「カ、カナ・・・まさか本当に居なくなって」
:
チアキ「ハルカ姉さま。私のせいかもしれません」
ハルカ「うーうん!私のせいよ」
チアキ「だって、あんなに真剣に願い事書いてましたし・・・」
ハルカ「え?それがどうしてチアキのせいなの?」
ハルカとチアキの回想
ハルカ「カナ・・・」
:
カナ「お、チアキ。そんな所で寝てると風邪ひくぞ」
:
ハルカ「ちょっと!カナ!!」
カナ「ハルカ、すっごく美味いぞ」
:
カナ「あともうちょいだからな~」
ハルカ「可愛いじゃない」
チアキ「おい、どうなってるんだ?」
カナ「ふふ~ん!我ながら自信作だ」
チアキ「ん?」
カナ「お気に召しましたか姫?」
チアキ「何するんだ!」
カナ「何すんだよチアキ」
この回想場面で描かれているチアキのツインテールは、アニメ化が見送られた第53話『誰だっけ』からおつまみしたものです。
第53話のツインテール・チアキ
⑩ハルカが頭を抱えたシーンで、チアキのセリフ「ま、まさかそんな事で」が削除。また、その直後の会話シーンでセリフが追加。
原作
ハルカ「私はカナを探すから、チアキはこじゃれたお菓子買ってきて!」
チアキ「はい!ハルカ姉さま」
⑪帰宅したカナのセリフが追加。(青字の箇所)
原作
カナ「ただいま~。お待たせ~。牛乳と食パンだけ買ってきたよ~。いや~歩き回っちゃったよ。売り切れでさ、牛乳」
⑫カナが、ハルカ&チアキと見つめ合うシーンで、原作のフキダシに書かれている「?」が全て「あれ?」に翻訳。
原作
⑬明くる日の場面で、原作のト書きは「翌日」となっていますがアニメでは「次の日の夕方」に変更。また、原作には出て来ないトウマ、マコちゃん、藤岡が登場。
アニメ
⑭内田が短冊を取り出すシーンにセリフの微妙な変更、追加があります。
原作
内田「でも七夕の願い事に『お肉』と『うに』って・・・」
トウマ「なんだよ、それ?」
吉野「カナちゃんらしいよね」
カナ「あ!それって昨日渡したやつか」
⑮カナが謝罪するシーンで、「不注意で短冊重ねて書いたみたい」というセリフが削除されています。アニメなので動画を見ていれば分かりますからね。
原作
⑯原作のラストのコマに相当するシーンで、ハルカのセリフが変更(「じゃ3人で」→「じゃみんなで」)。また、カナのセリフも追加されています。(青字の箇所)
原作
ハルカ「じゃみんなでお菓子でも
チアキ「カナはお菓子見たくもないそうだ」
カナ「えッ。食べる、食べるよ~。いじわる~」
⑰単行本P.25に描かれている挿絵ネタがスルー。この後のアニメの流れに合わないし、そもそもこのネタを入れるのは脚本的に難易度が高そうw
スルーされた挿絵ネタ
ED&エピローグ
感想
今回のEDはエピローグを兼ねたもので、全てアニメオリジナルです。内容は3本目のエピソードの続き(南家マンションでの七夕パーティー)と、その後の日常を淡々と描いた、いかにも最終回っぽいもの。そして、「みなみけ」シリーズの不文律なのか、今期のラストも1期と2期に引き続き保坂オチでした。内容的にはいわゆる目覚めオチだったので、おそらく今回の2本目のエピソード(チアキとカナの悪夢)を意識したものなのでしょう。ただ、2本目とエピローグの間に3本目の話(七夕の話)が挿入されているため、オチとしはかなり間延びした印象を受けましたね。2本目と3本目のエピソードの順番を入れ替えていれば、もう少しインパクトがあった筈ですが、最後は七夕のエピソードで綺麗に締めくくりたかったのでしょう。分かりますw
ところで、タケルおじさん、プレーンヨーグルト、傍観者、三代目番長は?
「みなみけ おかえり」全13話・総括
「みなみけ~おかわり~」の失敗を受けてスタートした「みなみけ おかえり」。制作会社が同じということで正直どうなることかと思いましたが、全13話を通してみると作画以外は安定していたと思います。「みなみけ~おかわり~」で評価のハードルが下がってしまったので、多少甘口となりますが、見ていてそこそこ面白かったのは事実です。
ただ、原作の持つ魅力を100%引き出したかというと、そこはちょっと疑問ですね。「みなみけ おかえり」のスタンスは原作トレースなので、シナリオライターが原作の読み違いさえしなければ、そうそうあらは目立たない筈です。しかし、実際に放送されたアニメを見ると、明らかにそれは違うだろうという箇所が散見されました。また、アニメ完全オリジナル話も何本か作られましたが、図らずもそれによりキャラクターを捉えきれていないことが露呈。その最たるものが保坂でしょう。それから、作画に関しては波がありすぎましたね。良い回と悪い回のギャップが激しすぎです。
DVDは全巻買いますから、作画崩壊は絶対に修正してください > スタチャの偉い人
アニメ・原作対応表
「みなみけ おかえり」(第13話)放送時点での、原作とアニメの対応表です。アニメに関しては、原作全般または原作の一部を使用しているエピソードを掲載してあります。小ネタ的な使われ方であっても載せてあるので、同じ原作話数に複数のアニメが紐付けされています(小ネタ的に使用した回は斜体表記)。なお、アニメの完全オリジナル話は掲載していません。
黒:「みなみけ」
青:「みなみけ~おかわり~」
桃:「みなみけ おかえり」
原作 | アニメ | |||
巻数 | 話数 | サブタイトル | 話数 | サブタイトル |
1 | 1 | ホットケーキにしましょう | 1 | 南さんちの三姉妹 |
2 | お手紙 | 1 | 南さんちの三姉妹 | |
3 | おかしな事 | 2 | おかしな学校 | |
4 | 不満だらけ | 2 | おかしな学校 | |
5 | チリトリをしてください | 2 | おかしな学校 | |
6 | 点で勝負 | 3 | 玉蹴り番長再び | |
7 | やさしくしよう | 4 | 恋もよう | |
8 | バレー部に入ろう | 4 | 恋もよう | |
9 | 説明せよ | 2 | おかしな学校 | |
10 | がんばれよ | 5 | 海に行こうよ | |
11 | すごい好きだ | 3 | 玉蹴り番長再び | |
12 | 教えてやろう | 1 | 南さんちの三姉妹 | |
13 | 天才だもん | 2 | おかしな学校 | |
14 | たくらんでる | 3 | 玉蹴り番長再び | |
15 | 恥をかかせる気か | 5 | 海に行こうよ | |
16 | 脱ぎたくない | 5 | 海に行こうよ | |
17 | つきっきり | 9 | 三姉妹日和 | |
18 | 私たちのぶんは | 9 | 三姉妹日和 | |
19 | 似てないけど | 5 | 海に行こうよ | |
2 | 20 | なれなれしい | 6 | マコちゃん誕生 |
21 | 守らなくては | 8 | ほさか | |
22 | 姉らしい態度で | 12 | あったかい所 | |
23 | 仲良くしましょう | 4 | 恋もよう | |
24 | 玄関から来るサンタ | 12 | クリスマスとかイブとか | |
25 | はい おみやげ | 13 | 恋のからまわり | |
26 | ふじおかの意志 | 12 | クリスマスとかイブとか | |
27 | いっぱいもらった | 7 | 噛めば噛むほど甘くなるんだよ | |
28 | 無視してないか | 6 | マコちゃん誕生 | |
29 | 似合──う | 6 | マコちゃん誕生 | |
30 | 全開ですよ | 8 | ほさか | |
31 | あったかい所 | 12 | あったかい所 | |
32 | 明かそうぜ | 9 | 三姉妹日和 | |
33 | 当たるんだって | 5 1 |
出した茶碗は引っ込められない 年の初めの |
|
34 | 負けてしまえ | 9 | 三姉妹日和 | |
35 | 変わるもの | 7 | いろいろな顔 | |
36 | どんな関係? | 7 | いろいろな顔 | |
37 | おもしろい本 | 7 | いろいろな顔 | |
38 | 海に行くから | 8 | プールは別腹です | |
39 | 流してほしい | 6 | 流してほしい | |
3 | 40 | 意地をはってる | 10 | おとこのこ×おんなのこ |
41 | どっちだよ | 10 | おとこのこ×おんなのこ | |
42 | こんな日のために | 8 | ほさか | |
43 | 乾いてる | 10 | おとこのこ×おんなのこ | |
44 | フェスティバル | 3 | もてなしの夜、そっと出し | |
45 | 心にくい | 3 | もてなしの夜、そっと出し | |
46 | いいイメージ | 2 11 |
味は代々受け継がれていくもの いいイメージ |
|
47 | 気持ちだよ | 9 | 三姉妹日和 | |
48 | 出すヤツ | 10 | おとこのこ×おんなのこ | |
49 | 向こうの南さん家 | 11 | となりの南さん | |
50 | 法ですよ | 8 | 法ですよ | |
51 | 手は出しません | 11 | となりの南さん | |
52 | どうしたいんだよ | 10 | 態度には | |
53 | 誰だっけ | 13 | 一緒だからね | |
54 | あるべき秩序が | 4 | あるべき秩序が | |
55 | スッキリおさめる | 11 | となりの南さん | |
56 | かけちがい | 11 | となりの南さん | |
57 | ケンカでも | 3 | ケンカでも | |
58 | 待ってみたら | * | * | |
59 | 姫である | 8 | プールは別腹です | |
60 | この夏の | 8 | プールは別腹です | |
4 | 61 | 全然ダメ | 3 | ケンカでも |
62 | 来るのか | 9 | そろそろ苦しい?ひみつのマコちゃん | |
63 | オレの戦い | 9 | そろそろ苦しい?ひみつのマコちゃん | |
64 | 呼べッ | 11 | さすがにヤバクなってきました | |
65 | マジメだよ | 2 | 味は代々受け継がれていくもの | |
66 | 返せ | 6 | 流してほしい | |
67 | 確認して | 12 | あったかい所 | |
68 | どう思う? | 8 | 法ですよ | |
69 | 思いがけない | 10 | 花より団子のお年頃 | |
70 | 悪かった | 9 | そうか | |
71 | そうか | 9 | そうか | |
72 | お前か? | 1 | 温泉、いただきます | |
73 | うわっ | 1 | 温泉、いただきます | |
74 | 重要か? | 1 | 温泉、いただきます | |
75 | 当たったろう | 9 | そろそろ苦しい?ひみつのマコちゃん | |
76 | いくよ | 6 9 10 |
冷めてもあったか、ウチゴハン そろそろ苦しい?ひみつのマコちゃん 花より団子のお年頃 |
|
77 | 白いですが | 12 | もう一口が辛いのです | |
78 | 振り返る日 | 11 | さすがにヤバクなってきました | |
79 | 何者かを | 9 | そろそろ苦しい?ひみつのマコちゃん | |
80 | 態度には | 10 | 態度には | |
81 | いや そんな | 13 | 一緒だからね | |
5 | 82 | 生まれかわる | 12 | あったかい所 |
83 | 願い事とか | 13 | 一緒だからね | |
84 | 楽しくなる | 5 | 楽しくなる | |
85 | 隠すな | 6 | 流してほしい | |
86 | どうだった? | 11 | いいイメージ | |
87 | うつさせて | 6 | 流してほしい | |
88 | 見せてやれ | 4 | あるべき秩序が | |
89 | これは | 1 | 年の初めの | |
90 | オレでよければ | 7 | オレでよければ | |
91 | ありがとう | 3 | ケンカでも | |
92 | なにやってるの | 11 | さすがにヤバクなってきました | |
93 | かぜひくよ | 10 11 |
花より団子のお年頃 さすがにヤバクなってきました |
|
94 | 完璧だ | 7 | オレでよければ | |
95 | オレも 注)ヤンマガ掲載時は94話と同じ「完璧だ」になっていた |
2 | オレも | |
96 | これくらい | 2 | オレも | |
97 | 気を遣って | 9 | そうか | |
98 | 良かったなぁ | 1 | 年の初めの | |
99 | どう? | 11 | いいイメージ | |
100 | メインイベント | 11 | いいイメージ | |
101 | たまには | 13 | 一緒だからね | |
6以降 (予定) |
102 | オレと仲良く | 2 | オレも |
103 | その目 | 4 | あるべき秩序が | |
104 | 別のもの | 1 | 年の初めの | |
105 | 扱い | 8 | 法ですよ | |
106 | 見てごらん | 10 | 態度には | |
107 | 107です | 3 | ケンカでも | |
108 | 希望の光が | 4 | あるべき秩序が | |
109 | タヌキじゃないよ | 7 | オレでよければ | |
110 | あついね | 5 | 楽しくなる | |
111 | それって | 5 | 楽しくなる | |
112 | 鬼ごっこ | 5 | 楽しくなる | |
113 | 妖精 | 2 | オレも | |
114 | どこ見て | 7 | オレでよければ | |
115 | そろっちゃった | 7 | オレでよければ | |
116 | お願いが | 10 | 態度には | |
117 | 与える側 | * | * | |
118 | かもしれない | * | * | |
119 | いただこう | * | * | |
120 | ほんの少し | * | * | |
121 | やる気 | * | * | |
122 | できること | * | * | |
123 | しまった | * | * | |
124 | 好み | * | * |
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関連サイト
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■ みなみけ (Wikipedia)
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