[マンガ感想] みなみけ 第124話 「好み」
2009年03月25日 公開
ヤングマガジン2009年No.17に掲載されている「みなみけ」第124話の感想です。
マンガの内容に触れています。未読の方はご注意ください。
第124話『好み』
え~ん、TVアニメが終わっちゃうよ~。来週で最終回だよ~。 (扉絵のあおり文)いよいよTVアニメ(第3期)も来週で最終回。そして原作マンガの方は、アニメでも大人気となったヒトミちゃんが久しぶりの登場です。

家事が忙しくてなかなか部活に顔を出さないナツキ。後輩の面倒見が良い保坂は、そんなナツキに対してある提案を持ちかけます。
「オレがお前の家族の食事の用意をしてやろう。お前が部活に打ち込めるようにな」
忘れかけている人も多いと思いますが、保坂は男子バレー部の部長ですw

保坂の行動力は相変わらずのようで、その日の夕食を弁当4人前という形で用意。早速、ナツキの前に差し出します。一方、それを見たナツキは、すかさず受け取りを拒否。まさかの展開に保坂は理由を問いますが、ナツキからはもっともな返答がw
「その弁当を受け取ってしまうと、誰かに何か良くない誤解を受けそうだからっス!」
味見を頼まれた第55話『スッキリおさめる』とは違い、今度の弁当は自分とその家族への贈り物。保坂ウォッチャーの速水ならいざ知らず、このシチュエーションを第三者が見たら確実に誤解します。アッー!!

しかし、保坂も部長という立場がある以上、後輩部員の障害を取り除くのは使命のようなもの。そう簡単には引き下がれません。そこで「良くない誤解」とは何のことかとナツキを追及します。それに対して、保坂に恩義を感じているナツキは
「それは言えません」
と言うのが精一杯。ナツキのこの言葉を聞き、保坂はそれ以上の詮索は中止し事態を収めようとします。ハルカ以外の人間に対しては、実に大人な対応です。ところが、その直後にナツキの口から
「あ そうだ、オレは家族に温かいものを食わせてやりたいので、帰ってちゃんと作りたいっス」
という身も蓋もない理由が出て来て、保坂は少なからず衝撃を受けた模様。ナツキは別段悪気があって言ったわけじゃないけど、保坂にしてみれば「弁当=冷たいもの」と受け取れますからね。一見平静を装ってますが、アップで描かれている保坂の顔を見ると、内心はかなり動揺しているような気がします。それが影響してか、この後の会話も微妙に噛み合わず
「だが いつでもオレを頼れ!」
と言い残し、保坂はナツキの前から撤収。けっきょく、4人分の弁当がどうなったのかは不明ですw
そういえば、第119話『いただこう』では温かい弁当を研究していたけど、あれはどうなったのでしょうか?

教室に戻ったナツキは
「メシ作ってくれる人がいれば楽なんだけど・・・・・・・・」
と自問し、制服の上にエプロンを着たハルカの姿を思い浮かべます。学校帰りにナツキの自宅に立ち寄り、料理を作るというシチュエーションなのでしょうか。ハルカの制服エプロンイイ.ヽ(≧▽≦)ノ それに、保坂の「気持ち悪い」妄想と比べたらナツキのこれは現実的で、トウマが絡めば1回くらいありそうな話です。
しかし、そこは硬派なナツキ。そんな妄想をした自分が許せかった模様。自戒の念を込めて右頬をギュゥウとつねり、妄想を断ち切ろうと必死ですw

右頬をつねっているナツキを、たまたま見かけたヒトミちゃん。
「ナツキのあの目は!大人っぽい女性に料理を作ってもらいたい目だ!」
ナツキの目に関しては、相変わらず素晴らしい洞察力の持ち主ですね。第103話『その目』で登場して以来、百発百中。恋する乙女に神様が授けた特殊能力としか言いようがありませんw
そんな感じで、ナツキの気持ちを知ったヒトミちゃんですが、お子ちゃまな彼女にナツキの願いを実現する力はありません。そこで、南家マンションを訪れて、ハルカにその方法を伝授してもらうことに・・・。ところが、ヒトミちゃんとハルカの会話を横で聞いていたカナが
「何!?大人っぽく料理する方法だと!?」
と叫び、いきなり話に介入してきやがりました。しかも、ヒトミちゃんの相談内容(「大人っぽくなる方法」と「料理が上手くなる方法」)を勝手に混ぜてやがります。このあたりの展開は、いかにも「みなみけ」らしいやりとりですね。

この後、ヒトミちゃんから間違いを指摘されたにもかかわらず、カナは「大人っぽく料理する方法」なら知ってると言い張ります。その方法とは
「はだかエプロン」
カナのこの発言を聞いたヒトミちゃんは赤面し、カナの左頬をギュウゥとつねって抗議の意志を示します。お子ちゃまなヒトミちゃんでも、裸エプロンの意味は知っていたようで何より。この話がアニメ化された際には、ヒトミちゃんの裸エプロン姿がイメージカットとして挿入されることでしょう。(*´Д`*)
一方、カナとヒトミちゃんのドタバタを見ていたハルカは、「急に料理が上手になるのは難しいので、その人の好みを聞いてみたら」という的確なアドバイスを与えます。それを聞いたヒトミちゃんは、目からウロコ状態になり、感心することしきり。さすがハルカ姉様!
しかし、またしてもカナのバカ野郎が
「相手の好みはひとつだけはっきりしてるね。『大人っぽい』」
と、横からチャチャを入れて来やがりました。その言葉を聞き一瞬フリーズったヒトミちゃんですが、カナの言わんとしていることが分かったのか、またしても赤面です。(*´Д`*)
さてさて、南家を訪れたヒトミちゃんは今回初めて描かれていますが、カナとヒトミちゃんが親しく話しているところを見ると、第103話『その目』以降に何度か訪れていたという裏設定がありそう。また、「大人っぽく」なる件に関しては第108話『希望の光が』でマキに相談していましたが、料理のこともあって今回はハルカの所に相談に来たのでしょう。

翌日の教室。ヒトミちゃんはハルカのアドバイスを実践しようと、さり気なくナツキに話しかけます。ところがその時、ナツキの脳裏にには、「いつでもオレを頼れ」という保坂の言葉が思い起こされていた模様。そしてその言葉を噛みしめた後、何かを決意したかのようにキッと見開かれるナツキの目。
「あ・・・・・・ナツキのあの目は!料理は自分でやるという固い決意!」
ヒトミちゃんが読み取ったナツキの意志。それは、保坂には頼らず、これからも自分で料理を作っていくという誓いのようなもの。保坂(´・ω・) カワイソス
ナツキの好みを聞きだそうとしたものの、予期せぬ展開にただただ呆然となるヒトミちゃん。逆にナツキから話しかけられ
「わ・・・・・・わたし、激甘が好きだ・・・・・」
と、しどろもどろになりながら、自分の食べ物の好みを告げることに。一方、ヒトミちゃんから唐突な話を聞かされたナツキは「?」と思いながらも、それを受けとめ第124話は終了。もしも、慌てふためいたヒトミちゃんが「お前、裸エプロン好きか?」と口走っていたら、また別の展開があったかもしれませんが、それをやらないのが「みなみけ」の面白さ。世は全てこともなしw

ヤングマガジン2009年No.17(表紙)と部分拡大
本屋やコンビニでヤンマガNo.17を探す際には、白ビキニを着たグラビアアイドルの表紙が目印!今回は「みなみけ」の作品名とキャッチコピーも印刷されてますよ。
次回の「みなみけ」はヤンマガ4月6日発売号(No.19)に掲載されます。
関連記事
■ [マンガ感想] みなみけ 第123話 「しまった」■ [マンガ感想] みなみけ 第122話 「できること」
■ [マンガ感想] みなみけ 第121話 「やる気」
■ [マンガ感想] みなみけ 第120話 「ほんの少し」
■ [マンガ感想] みなみけ 第119話 「いただこう」
■ 「みなみけ!5の2!歌祭りだよ!放課後大爆発!!」ライブレポートが掲載! Pick-up Voice vol.16を購入
■ [アニメ感想] みなみけ おかえり 第12話
■ [アニメ感想] みなみけ おかえり 第1話
■ [アニメ感想] みなみけ~おかわり~ 第13話(最終回)
■ [アニメ感想] みなみけ 第13話
関連サイト
■ みなみけ おかえり (StarChild 公式)■ みなみけ おかえり (テレビ東京 公式)
■ みなみけ (Wikipedia)
Amazon.co.jp
|
スポンサーサイト