[アニメ感想] 宇宙をかける少女 第8話
第8話 「暗闇へのいざない」
アニメの内容に触れています。未見の方はご注意ください。
あらすじ
第8話のあらすじはあにてれ 宇宙をかける少女から引用しておきます。
レオパルド内部に湧いている温泉に入浴しくつろいでいる一行。秋葉が事件のいきさつについて問いただすと、ようやく風音は重い口を開ける。数十年前に試験的に作られた最初の人工知能搭載型コロニー、それがネルヴァルだった。ある時、ネルヴァルはコロニー内に住む人々を洗脳し反乱を起こす。その時にネルヴァルと戦ったのが、獅子堂評議会とレオパルドだった。長い戦いの末に、評議会は人々を救い出すことに成功するが、その際にネルヴァルは逃走していた。さらに秋葉が疑問を口にしようとしたその時、温泉の中から大きな首長竜が出現、レオパルドに装着するはずだった冷却装置を奪われてしまうのだった。
ストーリー&感想
アバンタイトル

風音「あなたはレオパルドと伴に、ネルヴァルと戦う運命ないの」
という前回ラストの風音のセリフからスタート。秋葉的にも視聴者的にも「?」なので、「早くその先を!」と思ったら、焦らし作戦ですかそうですか。
この後、風音はレオパルドの所へ案内するように要請するんだけど、案の定、ほのかはそれを拒否。この反応を見た風音は、自分たちは味方であることを示そうとして(?)守姫を見せる。守姫を一瞥したほのかは、無反応のまま風音の前を通り過ぎ、路面電車の運転席へ。そして、「今からレオパルドの所に連れて行く」とボソリ。ほのか的には、いつきと交わした約束があるので、レオパルドの所に向かうんだからね!そこんとこ勘違いしないでよね!といったところか(違
いつき「いろんなことが・・・謎がありすぎて」
ウル「考えすぎると、また目眩をおこすぞ」
このいつきとウル会話って、また自虐ネタですか?w
Aパート

▶ レオパルドとの対面
まさかのクサンチッペ出現にレオパルドは動転し、コロコロと回転中。するとそこに、レオパルド見物ツアーの御一行様が到着。あ、ダメですよ、桜さん!2階は立ち入り禁止エリアですよ!どこかの大臣みたいに、勝手に入ってもらっては困りますwww
一方、風音や高嶺たちは1階に入場。殺風景だ、空気がじめじめしている云々と散々な言いぐさ的確な論評をされております。そして、待ちに待ったレオパルドとの面会タイム。
風音「単刀直入に言うわね。私たちはネルヴァルと戦う戦略拠点を設けるために来たの。あなたは獅子堂評議会の管理下に入ることになります」
いきなりやって来て、有無を言わせない命令をする風音に対して、プライドの高いレオパルドは断固拒否。しかし、唐突に『獅子堂評議会』のことを思い出し、目の前にいる守姫の姿を見て、しどろもどろになるレオパルド。「か・・・」とか言いかけていたけど。神楽のことでしょう、きっと。それにしても、守姫って水戸黄門の印籠並みの力を発揮するなぁ。あと、風音が獅子堂評議会のことを「かつての反乱軍」と称していたけど、それについては後ほどのテコ入れシーンで説明があります。
この後、桜が見つけたレオパルドのコレクション(通販サイトのポイントカード、トイレットペーパーの芯、ペットボトルのキャップ)で一騒動。けっきょく、レオパルドとの交渉は失敗し、風音たちは出直すことに。しかしなんだ、レオパルドのコレクションって、「今日の5の2」のツバサやリョータのコレクションと変わらんねw
▶ 制御室でいい湯だな♨
レオパルドの怒りを買い、ギャグマンガ的に放り出された風音たち。とりあえず、活動拠点を設けるため、風音は聖地エニグマを候補に挙げる。しかし、それを聞いたほのかが断固拒否。ほのかというかイグジステンズにとっては何かいわくのある場所らしい。ところで、エニグマの元ネタってこれのことか?
空気を読んだ風音の計らいで、けっきょくエニグマ行きは中止となり、ほのかのパーツ取り付けに同行することに。そして、ほのかが向かった先はコロニー内の制御室。ところが、施設は制御室という名称とはほど遠い古代ローマの円形競技場みたいな外観で、中には温泉も湧いてやがります。
そんで、ゴールデンオーブウォーマーを設置するほのかを横目に、残りのみなさんは衣服を脱いで温泉へ入湯。風音先生の歴史講義が始まります。いったいどこからバスタオルが出て来たのか?という、細かいツッコミは無しの方向でw
風音「始まりは、今から半世紀前のこと。カークウッド外苑部の宙域に、実験を目的としたコロニー群ができたの。人間のより合理的な生活のために、自ら考え環境を整えていく人工知能搭載型コロニー。それがブレインコロニー。その中心となる第1号アイランドのコードネームはネルヴァル。運用は良好。そのデータをもとにいくつかのブレインコロニーが建造された。そして人口が100万人を超える頃、ネルヴァルは人類に反旗を翻した。ブレインたちは外部との交信を全て遮断して、住民達を閉じこめ支配した。閉じこめられた住民と人工知能の間で起こった内戦、これがネルヴァル事変。宇宙で暮らす人類がひた隠しにしてきた歴史の真実よ」
エル「その時、抑圧者ネルヴァルと戦った反乱軍が、今でいう獅子堂評議会とレオパルド」
風音「彼と評議会の英雄的な活躍で、生き残った人々は脱出することができたの。実験ストラクチャーは破壊されたけど、首魁であるネルヴァルは逃走したわ。捲土重来を期して多くのシンパ、ネルヴァリストを人類社会に潜伏させてね。再び現れるネルヴァルから人類を守る。それが獅子堂家の使命。なぜなら、ブレインコロニーの開発を主導したのは獅子堂財団なのだから・・・」
長いので箇条書き3行に要約しておきますw
- ブレインコロニー(人工知能搭載型コロニー)は、獅子堂財団が実験のために建造した。
- その第1号のネルヴァルが半世紀前に反乱し、その際に起きた住民との戦いがネルヴァル事変。
- 獅子堂評議会とレオパルドの活躍で人類は勝利したが、ネルヴァルは逃走。
あまりにも予想通りというか、ありがちというか・・・。まあそれはそうと、温泉に入浴しながら物語の背景を説明するという発想は新しい!イッツクール!!いかにもこのバカアニメ(←褒め言葉)らしいテコ入れだw
▶ 温泉に怪獣出現
風音先生の歴史講義が終盤にさしかかり、いよいよ「宇宙をかける少女」の秘密が明かされようとしていた正にその時。突然、温泉の中から巨大怪獣が出現し、ゴールデンオーブウォーマーの冷却装置を囓り取って逃走してしまった。まさかの怪獣出現に、秋葉はレオパルドに怒鳴り込みをかけるが、レオパルドは涼しい顔で「学名:クロコディリアスレオパルダス」と怪獣の名前を披露するだけ。
しかし、冷却装置を奪われたことを話すと、態度が一変。それもその筈。このまま放置すると、反物資炉が爆発的に臨界爆発するらしい。つまり、熱せられた○玉が大爆発するってことですね。これは一大事です。焦ったレオパルドは冷却装置の奪還を秋葉に命令。そして、怪獣の逃走先は熱循環システムの冷却パイルだと当たりをつけるが、肝心の地図が無いという。
レオパルド「人生は地図の無い旅なのだから・・・」
これはひどい言い訳。レオパル度数90!w
▶ 図書館では首無し甲冑出現
機転を利かせたイモちゃんの提案で、地図の手がかりを探しに図書館へやって来た秋葉たち。ゴシック建築の図書館の中はかなり広く、とりあえず三人で手分けして探すことに。

ホームレス人工知能 僕空。
なんじゃこりゃ?レオパルドの自費出版?読みたくねぇぇぇぇええええ!!
秋葉「そう言えば、ネルヴァル事変ってずっと昔のことなのに、何で知ってたんだろう、ほのかちゃん」
地図を探しながらの秋葉のモノローグ。さらりと言ってるけど、これってかなり重要なことなんじゃない?実はイグジステンズは歳をとらない種族で、ああ見えてもほのかは50歳を超えているという、いや~んな設定があったりしてw
この後、秋葉は図書館の奥に向かおうとするんだけど、突然、電気ビリビリが走ったかと思うと、前方から首無しの西洋甲冑が出現。このシーンの冒頭で秋葉が「お化け出そうだね」と言っていたけど、まさか本当に出るとは!!もう何でもありのだなぁ。さすが新感覚なんちゃってSFバカアニメ「宇宙をかける少女」!!バカアニメ好きにオレとしては実に嬉しいナイスな展開w
Bパート

▶ ナミ@獅子堂邸
獅子堂邸のリビングルーム。風音と秋葉がレオパルド見物ツアーに出かけているため、今朝はナミ一人しかいない。
ナミ「どこへ行ったんだか。まあ関係ないか。どうせ私なんか誰も・・・」
なんか、出番が少ないことを恨んだモノローグに聞こえなくもないけど、そんなことを考えながらコーヒーに砂糖を入れていたため、コーヒーカップの中に砂糖の山が出現しております。確か、これと同じことを第1話の冒頭でもやってたなぁ。
▶ 怪奇課出動!
図書館に出現した首無しお化けは、どうやら本物の悪霊だったらしく、いつき&ウルの怪奇課コンビが出動。悪霊の周囲に魔法陣スタンプを打ち込んだり、古今東西のあらゆる呪文・教典の圧縮音声を浴びせたりて悪霊を沈静化。更に霊との交信により、相手が失った首を探し求めていることが判明する。
おいおい、怪奇課って本当に幽霊とかの怪奇事件を扱っていたのか。てっきり、ICP内のショムニ部署だと思ってたよ!予想の斜め上を行くおバカな展開に、オラわくわくしてきたぞ!
▶ ごみだめで首探し&自分探し
秋葉たちが地図探しをしていることを知った悪霊は、首を見つけることと交換条件に地図を提供すると言う。○玉爆発の危機を回避するため、藁にもすがりたい秋葉たちは、それを承諾。ごみだめの中から悪霊の首を探すことになった。何という超展開w
秋葉「いつきちゃん、もう自分で選んだ仕事をしてるんだ・・・」
先刻、いつきが働く姿を目の当たりにした秋葉は、またしても自分探しモードに突入。更に、いつきから過去話(※)を聞かされ
秋葉「すごいな、いつきちゃんは・・・。それに比べてあたしは何も、何もない・・・」
とナミを上回る自虐っぷり。獅子堂家・自虐王選手権の開催希望!!w
※いつきの過去話 いつきが5歳の時、両親がテラアブダクション(一晩で数十万人の人間が消え失せる大規模な失踪事件)に巻き込まれた現場にいた。ところが誰もそれを信じてくれず、どうしてもそれを証明したいがため、特別奨学孤児の教育を受けた後、怪奇課に入った。 |
▶ 冷却パイルで二大怪獣大激突!
悪霊から地図をゲットした秋葉たちは、熱循環システムの冷却パイルに到着。クロコディリアスレオパルダスの子供が冷却装置を転がして遊んでいる姿が目に飛び込んできたが、なんだかんだで奪還に成功。ところが、撤収しようとした矢先、クロコディリアスレオパルダスの親が再登場。更に、タコのような新怪獣(後にレオパルドにより「学名:レオパルダオクトパーダ」と命名)も現れ、秋葉たちの間の前で二大怪獣の壮絶なバトルがスタート。
もう何が何やら。┐(´ー`)┌
秋葉「お化けはいるし、怪獣はいるし、レオパルドの中って・・・もぉぉぉどうなってるのぉぉぉぉおおお!!」
これもアバン同様、秋葉のセリフを借りたスタッフの自虐ネタですねw
▶ ミッションコンプリート
秋葉たちの無償の働きにより、冷却装置は元の場所に戻され、○玉大爆発の危機は回避。秋葉たちは、そのことをレオパルドに報告するが、掃除した部屋を足跡で汚してしまい、またしても外へ放り出されることに。
ほのか「なして?」
ここが今回最大の見所。TV放映版の温泉シーンなんて、しょせん飾りなんです。ちなみに、ほのかの口癖は今回が3回目と思われます(1回目は第3話、2回目は第6話)。
▶ 風前のふー
なんとかICP本部に戻ったブーゲンビリア&ミンタオ。しかし、QTアームズを大破させたり、訳の分からない報告(事実なんだど)をしたかどで、風前のふーに。やさぐれ状態に陥ったブー&ミンは、その名もやさぐれ横町コロニーで憂さを晴らそうとするが、そこに謎の巨大構造物が出現。コロニー内の電力は遮断され、二人の命運は本当に風前のふーにw
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関連サイト
■ 宇宙をかける少女 (アニメ公式)■ そらかけ情報局 (サンライズ)
■ あにてれ 宇宙をかける少女 (テレビ東京)
■ 宇宙をかける少女 (Wikipedia)