[アニメ感想] 宇宙をかける少女 第7話
第7話 「神々の闘い」
アニメの内容に触れています。未見の方はご注意ください。
あらすじ
第7話のあらすじはあにてれ 宇宙をかける少女から引用しておきます。
レオパルドの前に突如月面からあらわれたネルヴァルコロニー。秋葉達は高嶺を助けるためにQTアームズに乗り込んだものの、ネルヴァルの冷気攻撃にやられネルヴァルの内部へと落下していった。秋葉は意識を失っていたいつきを助け出すが、そこに巨大な顔の形をしたネルヴァルの頭脳体が現れた。さらに、アレイダとそれを追ってきた高嶺も駆けつける。高嶺はレオパルドの反物質砲のトリガーを引くよう秋葉に命令する。
秋葉は凍結したレオパルドコロニー内に戻るが自身も冷気にやられてしまう。その頃、獅子堂家の総帥権を守姫から移譲された風音の決定により、各コロニーのミラーを利用し宙域より太陽エネルギーがレオパルドに照射された。その光によって解凍されたレオパルドは反物質砲を放つ。しかしネルヴァル頭脳体はアレイダと共に爆発から逃れ、新たなに登場したブレインコロニー、クサンチッペに収容され消え去った。そして、レオパルドコロニー内に集まる一同。事態の真相について知りたい秋葉に対し風音は、「あなたは、レオパルドと共にネルヴァルと共に戦う運命なの」と、言い放つのだった。
ストーリー&感想
アバンタイトル

地響きとともに月面から現れたネルヴァル。そして、秋葉やいつき達がそれを呆然と見つめている隙に、アレイダは高嶺を連れて逃走。
一方、レオパルドは月面上空で巨大構造物と対峙するも、最初は誰だか分からなかった様子だ。
レオパルド「僕は、おまえのような醜い奴のことなんか知らん!」
ネルヴァル「無理もない・・・貴様の裏切りでボディーを失ったからな」
レオパルド「!・・・おまえ、ネルヴァルなのか?」
ネルヴァル「直視せよ、レオパルド。この醜いボディーこそ、貴様の犯した罪の証!」
元々はネルヴァルと同じ志(人類の支配?)を持っていたレオパルドであるが、(第5話)で語っていた「あいつ」(おそらく「秋葉の夢の中の女性」=「先代の宇宙をかける少女」=「秋葉の関係者」)に惚れて反旗を翻したってことか?なんかベタな話だけど、このアニメならありそうw
Aパート

ICPのお偉いさん三人衆の命令で、聖アルテミス更生センターの様子を探りに来たブーゲンビリア&ミンタオ。月の管制官から軌道上を離れるように勧告されるが、ICP公安部の捜査特権を盾に譲らない。典型的な虎の威を借る狐さんキャラですな。だがそれがいい!
しかし、突然目の前に巨大構造物2体が現れ、バトルを始めたものだからさあ大変。「なんじゃこりゃぁぁぁあああああ!!」と目を見開き絶叫をあげるミンちゃん。少しちびっていそうです。それに対して、意外と冷静だったのがブーちゃん。巨大構造物の近くを航行しているいつきのQTアームズを発見します。

レオパルド「僕には、噛みつかれて喜ぶ趣味など無い!」
ネルヴァルに噛みつかれて怒るレオパルドだけど、噛みつかれる部位によっては喜びそう。アッー!!www
噛みつき攻撃の後のコロニー落としにもワロタ。どっからどう見てもプロレス技のバックドロップ。脚本家はプロレス好きのガンヲタとみた。そして、プロレス技の後は冷凍攻撃。レオパルドが「また凍らされてしまう」と言っているので、以前にも同じことがあったのでしょう。
一方、その様子を見ていたいつきにもピンチが到来。ブー&ミンのQTアームズに後方から抱きつかれ、更にネルヴァルの冷気に触れたことにより2機とも凍結。コントロールが効かなくなってしまった・・・。

いつきのピンチに気付いた秋葉とほのかは、いつきのQTアームズを追い掛け何とか静止させることに成功する。しかし、その際、冷気に触れたことで自分たちもまさかの凍結。そのままネルヴァルの内部へ落下してしまった。
前のシーンで、ほのかが「普通の氷じゃない」と言ってたけど、一休さん桜による解析結果を聞くと、確かに普通の氷じゃないw
ネルヴァルは、局所宇宙の多世界解釈に基づく
水素と酸素分子の偏在に対する
シェーンブルク補正により、
氷の時間的安定同位体の存在確率を確定。
これは同時にベドノルツ効果による
位相の転移現象を引き起こし、
その結果として時間的安定同位体は理論上、
無限大の強度を持つんだぁ。
シェーンブルク補正という物理用語は聞いたことがないんだけど、SF小説とかに載っているネタなのだろうか?

獅子堂宗家に到着した風音。いかにもな建物の中で、獅子堂宗家の長老(?)たちと面会を果たす。
獅子堂宗家の人物(左)「ついに現れたか、あの呪わしい過去・・・」
獅子堂宗家の人物(右)「ネルヴァル」
風音「すでに月にて自らの再建を始めています」
獅子堂宗家の人物(左)「戦いの時はやって来た。獅子堂は再び立ち上がり、人類の敵を討つ。風音、おぬしに獅子堂家の全統帥件を委譲する」
人類の敵・ネルヴァルが活動を再開すると、それを阻止すべく獅子堂が立ち上がるという構図らしい。ちょうど「ガメラ」(平成三部作)で、古代に作られた人類滅亡兵器のギャオスが目覚めると、それに呼応して対ギャオス用の生物兵器・ガメラが甦るのと同じですな。
そんでこの後、全統帥権の委譲の証として、人形の中から現れたナビ人(守姫)が風音に渡されましたが、このナビ人にも何か裏がありそう。人形の顔が割れたのは、この映画が元ネタでしょうねw

凍結したブー&ミンのQTアームズは月面に落下。
ブー「神凪いつきは雪女だったんだ!」
ミン「やっぱり怪奇課っていうのはオカルトの巣ね・・・」
といったバカなことを言っているので、とりあえず無事な様子。そして、ICPのオッサン三人衆に状況報告をします。
ミン「巨大構造物と聖アルテミス更生センターらしき物体が・・・とっくみあいの大喧嘩を・・・何言ってるのあたし」
ブー「しっかりしてミンちゃん!これは現実だよ!」
もちろん、オッサン三人衆はそんなこと信じるわけもなく、月の司令部に情報提供を要請。しかし、返ってきた答えはミンちゃんと同じもの。百聞は一見にしかずで、目の前で起きている映像をそのままICP本部へ送ればいいじゃん!!

宗家から戻った風音。集まった評議会のメンバー(エル、叔父・叔母夫婦)に、長老からの許しが出たことを伝える。宗家から預かったナビ人(守姫)を見た叔父さんが
「それが神楽様の・・・」
と言っているので、秋葉の夢の中に出て来る女性と何らかの関係があるのでしょう。普通に考えれば、神楽のゴーストを封じ込めた特別なナビ人ってところかな?

ネルヴァルの内部に落下した秋葉、ほのか、いつき。こちらも全員無事だった模様。ところが、そこにネルヴァルの頭脳体が出現し、秋葉の腰にあるモノを見て
「レオパルドの黄金銃か。ではお前が“宇宙をかける少女”」
と言いやがります。突然、キモいタコ型マシンが出現して唖然とする秋葉。そして、「ネルヴァル!」とつぶやき、歯を噛みしめて怒りを露わにするほのか・・・。ここでAパート終了です。
敵のボスらしきキャラが直々にお出ましってことは、やはりラスボスは他にいるってことなのか?
Bパート

ネルヴァルは、ほのかを見るなり
「ほぉ、“イグジステンズ”の生き残りだな。いまだ健在とは・・・」
と重要なキーワードをさらりと言ってのけます。この後、怒りに我を忘れたほのかは、QTアームズでネルヴァル頭脳体に特攻をかけますが、横から出て来たアレイダにより返り討ちに。そして、アレイダはタキオン・ソードを振り上げて秋葉達の方へ向かってきやがりました。危うしヒロインの皆さん!
と、ここで秋葉達のピンチを救うため、高嶺さんが颯爽と登場。アレイダを払いのけ
「ここは私に任せてレオパルドに戻りなさい!ネルヴァルを倒せるのはレオパルドのソウル・シャウツだけよ!!」
と言い、秋葉達にレオパルドに戻るよう命じます。高嶺の口から、レオパルドのことが出て来たので驚く秋葉。しかし、説明を聞いている余裕はなく、秋葉達はレオパルドのもとへ。一方、高嶺はアレイダと一騎打ちになり、互角に渡り合っております。前回の戦いが、まるでわざと負けたかのような強さです。でも、相変わらずスカートの中は見えません。ええ、見えませんともorz
そんで、高嶺が懐から取りだした笛を吹くと、月面からQTアームズらしき機体が出現。更に
「復讐を待ちて数えし月暦(つきごよみ)。来る逢瀬になきし刃よ」
という呪文(?)を唱えると、それに呼応して2本の剣が射出。タキオンソードの使い手・アレイダvs二刀流の高嶺の戦いに突入します。この辺りは「舞-乙HiME」っぽいですね。タキオンソードを固体の剣で受けとめていますが、ガンダムのビームサーベルとヒートホークの関係みたいなものと思われます。とりあえず、細かいツッコミは無しの方向でw

QTアームズに搭乗しネルヴァルの内部から脱出した秋葉たち。ソウル・シャウツのトリガーを引くために、秋葉はレオパルドの中へ。だがしかし
レオパルド「このまま僕のキャノンが撃てると思うんじゃないぞ・・・ゴールデンオーブが縮こまって」
ということで、肝心の○玉が寒さで萎縮して、発射できない模様。秋葉が人間ゴールデンオーブウォーマーになって、金○を擦ってやればいいじゃん!視聴者の大部分は、そう思ったはず。もっとも、その前に秋葉も瞬間冷凍され、再び夢の世界に誘われてしまいましたがw

一休さんのトンチ桜の天才頭脳は、レオパルドの危機を救う方法を導き出した様子。その方法とはソロモン攻略戦で活躍したソーラ・システム。ちょ、桜もガンヲタだったのかよw
そして、桜のインスピレーションを受けた風音は、直ちに防衛行動を開始。宗家から預かったナビ人(守姫)を使いアブソリュート・ブレイクスルー・コントロールを起動し、カークウッド日照管理局のシステムをハッキング。
「アイ・ハブ・コントロール!」
と守姫が叫ぶや、日照管理用ミラーの焦点はレオパルドに合わさり、レオパルドを覆い尽くしていた氷結を一気に解凍。ゴールデンオーブも金色の輝きを取り戻し、秋葉も夢の世界から戻って、レオパルド・キャノン発射の準備完了。
ところで、守姫の中の人は神楽と同じ中原麻衣さんっぽいね。これで、神楽のゴーストが封じ込められている可能性が更に高くなったかな?かな?

陽の光を浴び、○玉は復活、砲塔は屹立したけど、レオパルド・キャノンを撃つためには回頭する必要がある。ところが図体がデカイので小回りがきかず、スラスターを全開にしてもなかなか射出口をターゲットに向けることができない。
レオパルド「僕のような偉大で巨大な漢は、うはぁははははは!細かいことは気にしないのだ!!」
そんな負け惜しみを言っている間にも、ネルヴァルは巨大な氷塊を生成。それをレオパルドにぶつけようと、大きく振りかぶりやがりました。

迫り来る巨大氷塊。しかし、レオパルドの回頭はまだ終了せず、もはやこれまでかと思ったその瞬間、またしても救世主・高嶺姉様が登場。QTアームズの長大なソードで、ネルヴァルの氷塊を一刀両断。まるで伝説の富野アニメに出て来るイデオン・ソードのような破壊力だw
氷塊が真っ二つになったことで、その向こうにいるネルヴァルは丸見え状態に。秋葉は、このチャンスにすかさず黄金銃のトリガーを引き、波導ガンレオパルド・キャノンを発射。屹立した巨大な棒の先端から放出された反物質エネルギーは、そのままをネルヴァルを直撃。遠目にはそのまま対消滅したかに見え、レオパルドは
「やった、やったぞ!僕は過去の因縁を乗り越え、ついに名実ともに最強となったのだぁ!!」
と勝利の高笑いをあげましたが・・・。

「相変わらず短絡的なのね・・・」
とレオパルドを小馬鹿にしながら、女性声でしゃべるコロニーが突如出現。クサンチッペと呼ばれたこのコロニーは、ネルヴァルを迎えに来たという。レオパルドは、ネルヴァルが宇宙の藻くずとなったことを伝えようとするが、それを遮るようにネルヴァルの声が聞こえてくるではないか!どうやらパーツが完全に揃っていないため、ソウル・シャウツの威力がまだ完全ではないようだ。ネルヴァルは
「焦らずともよい。いずれまた会えよう・・・息子よ」
という言葉をレオパルドに投げかけると、クサンチッペと伴に立ち去ってしまった。
「コロニー(人工知能)なのに親子って何!?」とツッコミを入れたくなるが、まあそれはとりあえず置いといて、敵のボスが主人公(それに準ずるキャラ)の父親というのは、古くは「スターウォーズ」、更にそれをリスペクトした「銀河鉄道999(映画版)」があります。ただ、親子であるという事実が明かされるのは、一般的にラスト付近と相場は決まっています。それに対して「宇宙をかける少女」の場合、1クール目の中盤(第7話)でこの設定を明かしています。かなり珍しい展開ですが、親子関係以上の、更に込み入った設定があるのかもしれません。

場面が変わり、月の管制センターにエミリオが到着。アブソリュート・ブレイクスルー・コントロールの件を説明しに来たらしい。前回の話で月に行くと聞いた時には、戦闘面で活躍するのかと予想していただけに、これは意外だった。劇中では獅子堂ファウンデーション評議委員と名乗っていたけど、獅子堂評議会の中では対外交渉の役割を担っていそうだ。ただ、こういうキャラほど裏で何をやってるのか分からないんだけどねw
同じ頃、レオパルド・コロニーの街頭では、秋葉が桜からレオパルドのパーツ(ゴールデンオーブウォーマー)を受け取っていた。秋葉が出撃する前に渡していれば、レオパルド・キャノンはすぐに撃てたんじゃ・・・というツッコミは言わないでおこう。ただ、○玉全体を覆い尽くすサイズだと思っていたので、あの小ささには期待を裏切られた感じがする。小さくするなら、もう少しこうエロいオモチャのような形にして・・・バキッ!!☆/(x_x)
この後、トホホな状態のブー&ミン、スール学園の生徒会長たちの描写が挿入。ブー&ミンはどうでもいいとして、カレーの妖精がエミリオに詳しい事情を聞くと言ってるけど、このさり気ないカットの中にも何か裏がありそうだ。

レオパルド・コロニーはカークウッド宙域に移動。高嶺を含む関係者一同が路面電車の中で待機していると、風音と理事長先生が到着。そして、理事長や風音が語った真実は、秋葉を仰天させるものでした。
理事長「ネルヴァルと接触したんだってね、秋葉ちゃん。あれが私たちの敵。そして人類の敵よ」
風音「ネルヴァルを倒すために巨大な権力を与えられた超法規権力機関、それが私たち獅子堂評議会。そしてあなたはレオパルドと伴にネルヴァルと戦う運命なの」
秋葉は驚いていたけど、視聴者的には「ふーん」って感じですな。今後は
- 神楽と秋葉の関係
- 神楽とレオパルドの関係(“宇宙をかける少女”の意味)
- 神楽と守姫の関係
- レオパルドとネルヴァル、クサンチッペの関係
- 獅子堂一族の過去
を主軸にして、そこに
- いつきの過去
- ほのか(イグジステンズ)の過去
- 生徒会の連中とエミリオの関係
が絡んだ話になるんでしょう。なんだか急に真面目な展開になりそうだけど、次回予告映像を見る限り、バカっぽい話になりそうなで一安心w
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関連サイト
■ 宇宙をかける少女 (アニメ公式)■ そらかけ情報局 (サンライズ)
■ あにてれ 宇宙をかける少女 (テレビ東京)
■ 宇宙をかける少女 (Wikipedia)