WSXファイルをMP3に変換 〔フリーのマルチメディアエンコーダーMediaCoder〕
この記事は、ネットラジオで使われているWSX形式のデータをMP3形式に変換する方法を淡々と解説するものです。過度な期待はしないでください。あと、WSXデータのダウンロード方法については触れませんので、そのあたりのことはここの情報を見やがって下さい。

フリーのマルチメディアエンコーダーMediaCoder
はじめに
この記事の内容は2009年2月15日時点の情報です。最新バージョンでは異なる可能性があります。
以下、フリーのマルチメディアエンコーダーMediaCoderのインストール、設定、変換方法を説明してあります。利用環境の違いで、記事中とは異なる画面が表示されたり、異なる動作をする可能性もありますが、あらかじめご了承下さい。また、お約束事項ですが、ソフトのダウンロード、インストール等は各自の責任で行って下さい。
MediaCoderのダウンロード
①MediaCoderの公式サイトに行きます。ここで上部のメニューにある「DOWNLOAD」をクリックします。(図1-1)

図1-1 MediaCoderの公式サイト TOPページ
②ダウンロードのページが表示されます。(図1-2)

図1-2 MediaCoderの公式サイト ダウンロードページ
ページの中央に「MediaCoder Full Edition」という見出しがあり、その下に
MediaCoder 0.6.2 (current developing version)
MediaCoder 0.6.1
MediaCoder 0.6.0
という3つのリンクが見てとれます。上にあるものほど新しいバージョンで、「0.6.2」が最新です。基本的にどれでも良いのですが、ここでは「0.6.2」をダウンロードすることにします。
③図1-2の「MediaCoder 0.6.2」をクリックすると、それをダウンロードするページが表示されます。(図1-3)

図1-3 MediaCoderの公式サイト 0.6.2ダウンロードページ
このソフトには32bit版と64bit版がありますので、お使いのPCの仕様にあった方を選択してください。
Windows XP/2003/2000/Vistaであれば32bit版、Windows XP/2003 x64 Edition等であれば64bit版になります。ここでは32bit版のダウンロードを例に話を進めます。
④図1-3の「32-bit (x86) Get Full Installer」をクリックすると、ダウンロードサイトの選択ページが表示されます。(図1-4)

図1-4 MediaCoderの公式サイト ダウンロードサイトの選択ページ
画面中央にダウンロードサイトの候補がいくつか表示されていますが、基本的にどれでもかまいません。ここでは説明の都合上、一番上の「Auto choose a nearest mirror」を選択します。
⑤図1-4の「Auto choose a nearest mirror」をクリックすると、ダウンロードお礼のページ(図1-5-1)が表示され、しばらくするとファイル保存ダイアログボックス(図1-5-2)が現れます。<br>

図1-5-1 MediaCoderの公式サイト ダウンロードサイトの選択ページ

図1-5-2 ファイル保存ダイアログボックス
(Firefox3の場合、IEでは多少異なります)
このファイル保存ダイアログボックスで、インストーラー(MediaCoder-0.6.2.4270.exe)を任意のフォルダ(例:デスクトップ等)に保存してください。
なお、MediaCoderは頻繁にバージョンアップを繰り返しているため、ダウンロード時期によってはビルドバージョンが異なっている可能性があります。
インストール
①先ほどダウンロードしたインストーラーを起動します。(図2-1)

図2-1 MediaCoderインストーラー 初期画面
「Next」ボタンを押してください。
②ライセンス同意画面に切り替わります。(図2-2)

図2-2 MediaCoderインストーラー ライセンス同意
ライセンスを読み、同意できるのであれば「I Agree」ボタンを押して下さい。
③プログラムのインストール先を選択する画面が表示されます。(図2-3)

図2-3 MediaCoderインストーラー インストール先設定
デフォルトのインストール先は C:¥Program Files¥MediaCoder になっています。ここでは、デフォルトのままインストールするものとして話を進めますので、そのまま「Next」ボタンを押します。
④コンポーネントの選択画面が表示されます。(図2-4)

図2-4 MediaCoderインストーラー コンポーネント選択
ここも設定は変えず、デフォルトのまま「Next」ボタンを押します。
⑤インストーラーがプログラムをコピーし終わると、インストール完了画面が表示されます。(図2-5)

図2-5 MediaCoderインストーラー インストール完了
「Finish」ボタンを押して、ウィンドウを閉じてください。
「View referral page」にチェックが入っていると、ブラウザが関連ページ(広告ページ?)を表示するので、見たくない場合はチェックを外してから「Finish」ボタンを押してください。
MediaCoderの起動
①正常にインストールが完了していれば、デスクトップ上にMediaCoderのショートカットアイコンが表示されている筈です。(図3-1)

図3-1 デスクトップ上のMediaCoderアイコン
このアイコンをダブルクリックして、MediaCoderを起動します。「スタートメニュー」の「プログラム」→「MediaCoder」→「MediaCoder」からも起動できます。
②起動中画面(図3-2-1)が表示され、同時にブラウザが起動されてMediaCoderのサイト(図3-2-2)が表示されます。

図3-2-1 MediaCoder起動中の画面

図3-2-2 ブラウザに表示されるMediaCoderサイト(スタートページ)
この時点では、MediaCoderはタスクトレイに表示されるだけで、デスクトップ上には現れません。使用するためには、ブラウザに表示された「Strart MediaCoder」を押す必要があります。
これがウザイ場合は、「次の起動時にこのページを表示しない」をチェックしてから「Strart MediaCoder」を押してください。次回以降の起動ではMediaCoderが直ぐに起動されるようになります。
また、ブラウザには告知ページ(図3-2-3)も表示されますが、ざっと目だけ通しておきましょう。このページはMediaCoderの動作には影響が無いので、見た後は閉じてかまいません。

図3-2-3 ブラウザに表示されるMediaCoderサイト(告知ページ)
③「Strart MediaCoder」を押すと、MediaCoderのGUI画面(操作画面)が表示されます。(図3-3)
GUI画面はブラウザの下(裏側)に隠れて表示されることがあるので、もしデスクトップ上に見当たらない場合は、ブラウザを最小化するなどして確認してください。

図3-3 MediaCoder GUI画面
ご覧のとおり、デフォルトのGUI画面は全て英語表記になっています。まずはこれを日本語化しましょう。
日本語化
①日本語化するには、「Options」メニューの中から「User Interface Language」を選び、更にその中にある「Japanise」を選択します。(図4-1)

図4-1 MediaCoder 日本語化
②すると、プログラムの再起動を促すメッセージダイアログボックス(図4-2)が表示されます。

図4-2 MediaCoder メッセージダイアログボックス
「OK」ボタンを押し、ダイアログボックスを閉じます。その後、MediaCoderをいったん終了させてください。MediaCoderを終了するには、ウィンドウ右上にある「×」ボタンを押します。
③デスクトップにあるMediaCoderアイコンをクリックする等して、MediaCoderを再起動します。

図4-3 日本語化されたMediaCoder
一部、英語表記の部分が残ってますが、大部分のメニューが日本語化されているのが分かります。(図4-3)
出力フォルダの設定
①続けて、変換したファイルを出力するフォルダを指定します。

図5-1 MediaCoder 「出力フォルダ」の設定
画面の右上にある「出力フォルダ」の横にある「...」ボタン(フォルダ選択ボタン)を押してください。(図5-1)
②フォルダ参照ダイアログボックスが表示されます。(図5-2)

図5-2 MediaCoder フォルダ参照ダイアログボックス
出力先は、お使いのPC環境に合わせて、適当と思われるフォルダを選択してください。選択が済んだら、「OK」ボタンを押して、このダイアログボックスを閉じます。なお、ここでは説明の都合上、「H:¥Radio¥」を選択したものとして話を進めます。
③MediaCoderの「出力フォルダ」に、②で選択したフォルダが表示されていることを確認してください。(図5-3)

図5-3 MediaCoder 「出力フォルダ」の設定
出力先フォルダが表示される箇所は前述の右上だけでなく、「Generic」タブの中にもあります。どちらも同じ内容になっていますか?もし「Generic」の方が正常に表示されていない時は、いったんMediaCoderを終了させ再起動してみてください。大概の場合、これで正常に表示される筈です。
その他の初期設定
①次に、残りの初期設定を行います。画面の中央にある「オーディオ」タブをクリックしてください。(図6-1)

図6-1 MediaCoder 「オーディオ」タブ(初期表示)
この段階では特に何もしませんが、内容だけ確認してださい。
②「オーディオ」タブの右隣にある「ビデオ」タブをクリックしてください。(図6-2)

図6-2 MediaCoder 「ビデオ」タブ(初期表示)
③「モード」の右に「ビデオを有効にする」というチェックボタンがありますが、これを外してください。(図6-3)

図6-3 MediaCoder 「ビデオ」タブ(設定変更)
変換元が「Windows Media」系ファイルの場合、オーディオファイルであってもビデオファイルに変換されることがあり、念のためビデオ変換機能は無効化しておきます。
以上で、変換前の準備は全て完了です。
WSX→MP3変換
①変換する元データ(WSXファイル)を選択します。MediaCoderは複数ファイルを選択できますが、ここでは説明の都合上、単数ファイルの変換に絞って説明します。

図7-1 変換元ファイルの追加
画面左上にある「ADD..」アイコンをクリックして、「ファイルの追加」メニューを選択します。(図7-1)
②ファイルの追加ダイアログボックスが表示されるので、変換するWSXファイルを選択します。(図7-2)

図7-2 ファイルの追加ダイアログボックス
なお、ここまでの操作は、リストボックスにWSXファイルをドラッグ&ドロップしても同じです。
③リストボックスに②で選択したWSXファイルが表示されます。(図7-3)

図7-3 変換元ファイルの表示
④リストボックス内のWSXファイルを選択すると、右側にそのファイルのプロパティ(内容)が表示されます。

図7-4 ビットレートの変更
この例の場合、WSXのビットレートは64kbpsなので、デフォルトの変換設定(128kbps)では無駄に容量が増えてしまうため、64kbpsに下げます。(図7-4)
この変更は任意なので、やらなくても特に問題はありません。必要に応じて実施してください。
⑤「Start」アイコンを押します。(図7-5)

図7-5 変換開始
⑥変換中は、右側に統計情報のウィンドウが表示されます。(図7-6)

図7-6 変換中
⑦変換が終了すると、その旨を知らせるメッセージダイアログボックスが表示されます。(図7-7)

図7-7 変換終了メッセージダイアログボックス
「OK」ボタンを押して、このメッセージダイアログボックスを閉じてください。
⑧MediaCoderのリストボックスを見ると、変換元ファイルの「状態」が「Done」となっているのが分かります。(図7-8)

図7-8 完了すると「状態」が「Done」に
以上でWSX→MP3変換は終了です。出力先フォルダにMP3ファイルが生成されていることを確認してください。あとはデータをMP3プレイヤーに放り込めば、お気に入りのネットラジオ番組をいつでも聴けます\(^O^)/
今回はWSXをMP3に変換する方法だけをとりあげましたが、MediaCoderは数多くの動画、音声フォーマットに対応したソフトです。自分が知る限り、この手のソフトの中では最強かと。MediaCoderの詳細に関しては、下記のMediaCoder@Wikiを参照してください。色々なヒントが載っていますよ。
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関連サイト
■ MediaCoder - more than a universal audio/video transcoder (公式サイト)■ MediaCoder @Wiki (MediaCoder Wiki)
■ 槻ノ木隆の「BBっとWORDS」 その87「WMVのこれまで」 (Impress Watch)
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