[マンガ感想] みなみけ 第121話「やる気」
2009年02月11日 公開
ヤングマガジン2009年No.11に掲載されている「みなみけ」第121話の感想です。
マンガの内容に触れています。未読の方はご注意ください。
「みなみけ」第121話
皆さん、心の準備はいいですか?例の日はあと5日ですぞ!扉絵のあおり文にも書かれているとおり、今年もやって来ましたセントバレンタインデー!南家のリビングでは、カナが集まったお子供様たちを前にして、バレンタイン必勝講座を開設しています。

招かれた講師はバレンタイン17年連続出場のマキ先生。第105話『扱い』の講義では男の扱いのプロとして登場したものの、途中退場を余儀なくされたマキ先生。はてさて、今回はどうなることやら・・・。

マキ先生のありがたいお話を聞くことになった生徒は、内田、トウマ、チアキの三人。しかし、受講態度は三者三様で、異様に盛り上がる内田、様子見のトウマ、懐疑的なチアキといった状況です。そんな中、マキ先生は内田を指名し、「男はバレンタインデーに何を期待していると思いますか?」と意外とまともな質問を投げかけます。内田は「好きな人にチョコをもらうこと」と即答しますが、これはマキ先生的には不正解の模様。正確には「誰かにチョコをもらうこと」と、バレンタイン必勝の智恵を伝授します。さすがバレンタイン17年連続出場選手だけのことはありますw
ところが、それを横で聞いていたチアキが「よくわからない奴に急にチョコをもらったら怖くないか?」と素朴な疑問を口に。もっともなチアキのツッコミに対して、カナは「チアキはバレンタインに向いてないので放っておきましょう」とマキ先生に進言しやがりました。マキ先生からは特にお叱りはありませんでしたが、チアキは返す言葉もなくフリーズ。床に突っ伏し、そのままリタイアしてしまいました。

チアキが脱落したことで、残った受講生は二人。ここでトウマが沈黙を破り、「オレは昔から誰のかわからないチョコ食べていたから別に抵抗ないな―」とチアキの意見を真っ向から否定するかのような発言を行いました。カナが理由を尋ねると、兄貴たちが貰ってきたチョコのお裾分けを受けていたとかで、バレンタインは「男からチョコをもらう日だと思ってたな」と笑顔でさらりと答えます。アキラは女子が守ってあげたくなるタイプ、ナツキは端から見ている分にはかなりのイケメン、名無しの長男もメガネ萌え女子に人気がありそうなので、バレンタイン当日は、あのお茶の間がスゴイ数のチョコで溢れかえっているのでしょうw
一方、トウマの羨ましい体験を聞かされたカナは、「トウマは文化圏が違うので放っておきましょう」とマキ先生に進言。まさかの展開にトウマはショボーンとなり、チアキとの隣で床に突っ伏してしまいました。

自分の目の前で、二人の生徒が脱落していくのを見ていた内田。いきなり元気よく挙手したかと思うと、マキ先生に「今年の本命をあげる相手がまだ私の前に現れないのですが、どうすればいいでしょうか!」と真剣な顔でアホな質問をします。
これに対して、カナはマキ先生に進言するまでも無いと判断したのでしょう。手のひらを内田に向けると、何やらハンドパワーを送り始めました。「お前が王子様にチョコを渡そうとすると、白馬にチョコを食べられてしまう呪い」らしいです。ところが、内田はカナの冗談を真に受けて大きな悲鳴を上げると、そのまま床に突っ伏してしまいました。
三人が脱落するという予想外の展開に、一番驚いたのは張本人であるカナ自身。自分の軽率な行動で生徒全員のやる気が失せてしまい、このままでは当初の目論見が達成できないことに気付いたのです。

「『みんなでチョコ作ろう』からの『つまみ食い作戦』が台無しに・・・・・・」
カナとバレンタイン・チョコのエピソードというと、第27話『いっぱいもらった』(アニメではみなみけ~おかわり~第7話)、第100話『メインイベント』がありますが、どちらもチョコを食べることに主眼が置かれております。過去2回の話ではまんまとチョコにありつけたカナですが、今回は下手をすると1カケラも食せない可能性が高まってきました。自分が蒔いた種とはいえ、かなりヤバイ状況です。
そして、窮地の状況を打開するためにカナが思い立った案が、この場の雰囲気を盛り上げること。しかし、やっぱりカナです。決して言ってはならないことを、マキ先生に進言してしまいました。
「マキ先生!バレンタインの素敵な体験談を!」
これを聞いたマキ先生は先刻のチアキたち同様、完全にフリーズ。講義どころではなくなってしまいました。こうして、生徒だけでなく先生までもがリタイアし、「そして誰もいなくなった!」状態にw

カナが万策尽き始めていたところ、買い物に出掛けていたハルカ姉様が帰宅。しかもあの店のチョコを買ってきてくれました。多少の紆余曲折がありましたが、「まあ結局チョコ食えたからいいか・・・・・・」と終わり良ければ全て良しとするカナ。相変わらず現金な娘です。だがそれがいい!w
そんなこんなで、女子6人がこたつを囲みチョコの試食タイム。「これはなかなか」、「この店かあの店にしようか・・・・・・」、各自で色々なことを考えていると、突然玄関のチャイムが鳴り響きました。カナによると、藤原が来ることになっていたらしく、それを聞いたハルカとマキは大慌て。

ハルカは、その場にいた全員に食べかけのチョコを飲み込むように指示。マキはチアキに箱を隠すように命じ、まったりした試食タイムは、一転してドタバタ騒ぎに。
ところが、この状況を理解しているのはどうやら内田だけで、残りのカナとトウマ、チアキは「?」な状態。カナがそれとなく理由を尋ねたところ、マキ先生から「バレンタインの準備は男に見せないのがマナーでしょうよ!」というお叱りの言葉が・・・。それを聞き「なんかみんなやる気だね?」と率直な感想を述べるカナのコマで第121話は終了。2話連続で最終コマのセリフ=サブタイトルなオチでしたw
なお、玄関のチャイムを鳴らしたのが本当に藤岡だったのかどうかは不明です。少なくとも、藤岡は描かれていません。それと、玄関のチャイムが鳴った時に、カナは「多分藤岡!」と「多分」を付けています。これは、第106話『見てごらん』の中で「私はピンポンの押し方で誰だか分かる」と豪語して、見事に外れたことを意識してのものでしょうか?www

ヤングマガジン2009年No.11(表紙)
本屋やコンビニでヤンマガNo.11を探す際には、アッキーナの表紙が目印!
次回の「みなみけ」はヤンマガ2月23日発売号(No.13)に掲載されます。
関連記事
■ [マンガ感想] みなみけ 第120話「ほんの少し」■ [マンガ感想] みなみけ 第119話 「いただこう」
■ [アニメ感想] みなみけ おかえり 第6話
■ [アニメ感想] みなみけ おかえり 第5話
■ [アニメ感想] みなみけ おかえり 第4話
■ [アニメ感想] みなみけ おかえり 第3話
■ [アニメ感想] みなみけ おかえり 第2話
■ [アニメ感想] みなみけ おかえり 第1話
■ [アニメ感想] みなみけ~おかわり~ 第13話(最終回)
■ [アニメ感想] みなみけ 第13話
■ 「みなみけ」原作・第5巻(通常版&限定特装版)を購入
■ 「TV ANIMATION みなみけ ふぁんぶっく」を購入
■ [マンガ感想] 今日の5の2 (3話限定復活) 第3回 「イマサラ」
■ 今日の5の2 原作コミックス・OVA・TVアニメのキャラ比較
■ 今日の5の2 キャラクター呼称表 (原作コミックス版)
■ [アニメ感想] 今日の5の2 第13話 (最終回)
■ 今日の5の2 DVD 夏(初回限定版)を購入
■ 「TV ANIMATION 今日の5の2 おふぃしゃるふぁんぶっく」を購入
関連サイト
■ みなみけ おかえり (StarChild 公式)■ みなみけ おかえり (テレビ東京 公式)
■ みなみけ (Wikipedia)
Amazon.co.jp
|
スポンサーサイト