【日常系あるある】仲良しグループの一員なのに二人きりになると気まずくなるシチュエーション
『ゆるゆり さん☆ハイ!』第11話で、結衣と綾乃が不意に二人きりになって話題に困るというシチュエーションがありました。日常系作品ではときどき見かけるネタなので、パッと思いつく範囲で他の作品をピックアップしてみたぞい。
はじめに
記事タイトルに【日常系あるある】と書きましたが、アニメや漫画の世界だけじゃなく、実際の日常生活でもありますよね。グループの一員として一緒にいることが多いのに、二人きりになると「いったい何を話したら…」というシチュエーション。なので、日常系作品のネタとして使われるのは、ごくごく自然なことだと思いますわ。
この記事では『ゆるゆり さん☆ハイ!』を観た後、すぐ頭に浮かんだ作品だけを取り上げています。自分は日常系作品は好きですが、手広く読んだり観たりしているわけではないので、探せば他にもあるかも。
ゆるゆり さん☆ハイ!
先述したとおり、この記事を書くきっかけになった話です。第11話『どうあがいても土壺』の冒頭エピソードで、船見結衣と杉浦綾乃が更衣室で二人きりになり、意外な展開を見せていました。
キャラの関係性
まずはキャラの関係性について。船見結衣と杉浦綾乃はクラスメイトで会話する機会は比較的多く、夏休みには ごらく部+生徒会メンバーで泊まりがけキャンプにも行ってました。ただ、「結衣と綾乃」の関係は「結衣と歳納京子」「綾乃と池田千歳」各ペアの親密度の域には達していないように見えます。
二人きりになった経緯
体育授業の後、南野先生が歳納京子と池田千歳に用具の片付け・鍵の返却を命じたため、結衣と綾乃は先に更衣室に行き、京子と千歳を待つことになりました。
二人きりになったときの反応
普段から顔を合わせることが多く、お互い普通に会話もするけど、すごい親しいというわけでもない結衣と綾乃。二人だけになると何を話せばいいのか分からなくなり、お互いにお互いを意識してしまいます。
気まずさ解消のためにとった行動
とりあえず間を持たせるため、無難な天気の話題から入ります。ところが意図しないダジャレ合戦となり、更に相手の反応を誤解して気まずさMAXに…。たった5分間の出来事なのに、本人たちにとっては異様に長く感じられる時間になったようです。
のんのんびより りぴーと
比較的最近のアニメなので、この作品を思い出した人も多い筈。第6話『ホタルと仲よくなった』の冒頭で越谷夏海と一条蛍が二人きりになる話が描かれていました。
キャラの関係性
越谷小鞠と夏海は姉妹。宮内れんげは昔から越谷家のご近所さん。蛍だけ東京から引っ越してきた転入組ですが、小鞠・夏海・れんげとは すぐに打ち解けています。
夏海はイタズラ好きのトラブルメーカー。姉の小鞠をからかうこともしばしば。蛍は普段はおとなしく、やや引っ込み思案ですが、スイッチが入ると子供っぽい一面も見せます。
二人きりになった経緯
公式サイトに、分かりやすいあらすじがあったので引用しておきます。
学期末の大掃除の日、越谷夏海は一条蛍と共に菜園の雑草取りと水やりの担当になった。夏海はふと、蛍と二人きりになることがほとんど無かった事に気付き、何を話せばいいのか分からなくなる。とっさに様々な話題を振る夏海だったが……。
二人きりになったときの反応
意外なことに陽気な夏海の方が二人きりを意識し始めます。蛍の方は、相手が小鞠ではなく夏海だったこともあり、この段階では いつもどおりの平常運転。
気まずさ解消のためにとった行動
夏海は無難なアニメの話題で二人きりの状況を乗り切ろう画策。ところがそれが災いし、蛍のテンションが妙に上がってしまい、いつもはトラブルメーカーの夏海があたふたする展開に…。
Aチャンネル
アニメ第2話『雨の日はお風呂 As rain fell』のBパートで、トオルとユー子が二人きりになる状況が発生しています。
キャラの関係性
ユー子は高2、トオルは高1で、上級生・下級生の関係ですが、ユー子は気弱な性格なのでトオルに「いじられる」ことがしばしば。
二人きりになった経緯
放課後、突然雨が降り出し、傘を持っていない4人は学校にいちばん近いナギの家まで走って行くことになります。案の定、全員ずぶ濡れになり、二人ずつお風呂に入るため、グーパーでペアを決定。るん&ナギ、トオル&ユー子という組み合わせになりました。
二人きりになったときの反応
奇をてらうことなく、気弱なユー子が焦りまくる展開。トオルの方は、追い込まれたユー子の心情を完全に把握しています。
気まずさ解消のためにとった行動
ユー子が特別に何かをするということはなく、トオルの「ユー子いじり」が冴え渡っています。部屋で二人きりになった時にはユー子が嫌いなホラーDVD『本当にあった怖い都市伝説』の鑑賞と気まずい沈黙の二者択一を迫り、二人で風呂に入った時は本当にユー子をいじってます。
森田さんは無口
『森田さんは無口』コミックス第6巻収録のSilence97に、三浦千尋と松坂花が放課後二人だけで寄り道するエピソードがあります。この話はアニメ化されていません。
キャラの関係性
千尋はちゃっかりした性格のイマドキの女子高生で、花はおっとりした性格の女の子です。2人とも森田真由・村越美樹を含む仲良し4人組の一員ですが、花は一番最後に加わったこともあり、他の3人に対して気後れを感じています(キャラの詳細については以前書いた記事をご覧ください)。
二人きりになった経緯
放課後、千尋が花に「帰りに駅ビルに行かない?」と誘い、花は二つ返事でOK。千尋は真由と美樹にも声をかけますが、あいにく2人とも都合が悪くて行けません。それを知った花は、千尋と二人だけで行くことに気後れして「明日にする?」と提案。ところが千尋は「二人で行こうよ」と言い、花は断る理由もなく一緒に行くことに。
二人きりになったときの反応
最初は2人きりの寄り道をドキドキしながら楽しんでいた花。ところが、千尋が中学時代の友達とばったり遭遇してから、状況は一変! 千尋の旧友は見るからにイマドキの女子高生といった感じで、花は気後れ感MAX状態となります。
気まずさ解消のためにとった行動
千尋が元気のない花に気づき、「無理に誘ってしまったのでは?」と勘違いして謝罪。それを聞いた花が自分の心情を正直に打ち明けます。その結果、花が勝手に卑屈になっていた自分を恥じ、千尋との距離が今まで以上にぐっと近くなる展開です。『森田さんは無口』は基本的に女子高生の日常系コメディなんだけど、原作では時々こういった重い話があるのですよ。
おわりに
今回とりあげた作品では、二人きりになったときの行動パターンを次の三つに分類できます。
- お互いに気まずくなり焦る (ゆるゆり さん☆ハイ!)
- 普段は元気なキャラが二人きりになったとたん焦る (のんのんびより りぴーと)
- 気弱なキャラが焦る (Aチャンネル、森田さんは無口)
『Aチャンネル』『森田さんは無口』はどちらも気弱なキャラの方が意識して焦っていますが、相手のリアクションは対照的です。『Aチャンネル』の方は、トオルがいつにも増して気弱なユー子を「いじる」展開。『森田さんは無口』は女同士の友情が深まっています。見方によっては『Aチャンネル』の方も、ユー子とトオルが親密になるきっかけになったとも言えそうですが。
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関連サイト
■ アニメ「ゆるゆり」スペシャルサイト (アニメ公式)■ ゆるゆり (Wikipedia)
■ TVアニメ『のんのんびより りぴーと』公式サイト (アニメ公式)
■ のんのんびより (Wikipedia)
■ Aチャンネル 公式サイト (アニメ公式)
■ Aチャンネル (Wikipedia)
■ TVアニメーション「森田さんは無口。」公式サイト (TVアニメ公式)
■ 「森田さんは無口」アニメーションDVD公式サイト (OVA公式)
■ 森田さんは無口 (Wikipedia)