【Aチャンネル】TV放送版・BD版 比較レポート(第5巻 PART1)
『Aチャンネル』TV放送版とBD版の比較(第5巻)です。BD第5巻も変更箇所が多いため2回に分けてレポートします。
はじめに
比較したのは下記の三つのバージョンです。『Aチャンネル』はアニマックスでも放送されましたが、録画していないためチェックできません。
- TV放送版(TBS)
- BD版
- TV放送版(TOKYO MX)
記事中のキャプチャ画像は、作画や字幕などに違いがある場面の代表的なカットです。
TV放送版とBD版の比較(BD 第5巻 PART1)
BD第5巻には第9話『プレゼント Abstract art』、第10話『炭酸 Act up』の2本が収録されています。今回のレポートでは第9話の調査結果だけを掲載します。
また、画像点数が多いため、変更箇所の目印は一部を除いてTV放送版(TBS)のキャプチャ画像にだけ入れてあります。面倒なのですみません。BD版・TV放送版(TOKYO MX)の画像と見比べればすぐ分かると思います。
第9話『プレゼント Abstract art』
第9話では17ヶ所の違いが見つかりました。
ナギの眼鏡①
アバンタイトルの登校シーン。ナギがユー子に「怖くないのか?」と言って立ち止まったカットです。
TV放送版 (TBS) |
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眼鏡のレンズが透明 | |
BD版 | ![]() |
眼鏡のレンズが光っている | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
眼鏡のレンズが光っている(BD版) |
TV放送版(TBS)ではナギの眼鏡レンズが透明で目が見えるため、おどろおどろしさがありません。
ナギの眼鏡②
ナギが「ハロウィンって言ったらお化けだろ」と言い、ユー子を脅すカット。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
眼鏡のレンズが透明 | |
BD版 | ![]() |
眼鏡のレンズが光っている | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
眼鏡のレンズが光っている(BD版) |
一つ前のカットに合わせて、このカットも眼鏡レンズが光るように修正されました。
鬼頭先生の背景がズレている
鬼頭先生が校門前で「おはようございます!」と叫んでいるカット。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
鬼頭先生の背景の中心が左にズレている | |
BD版 | ![]() |
背景のズレが修正された | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
背景のズレが修正された |
鬼頭先生のアブストラクト背景が左にズレているため修正されました。撮影工程の単純ミスと思われます。
ユー子の青ざめ顔
Aパートの教室シーン。ユー子が「るんが作ったん?あのぬいぐるみ」と言っているカットです。
TV放送版 (TBS) |
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ユー子の青ざめ顔が縦線||||だけ (画面上部の地震速報は無視してください) |
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BD版 | ![]() |
青いグラデーションも掛けられた | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
青いグラデーションも掛けられた(BD版と同じ) |
TV放送版(TBS)のユー子は、縦線||||だけて青ざめ顔を表現しています。仕上げ工程の単純ミスかな。
ナギの瞳
放課後の教室シーン。ナギがトオルのリュックサックに付いてる『ぬいぐるみ』を見て驚いているカット。
TV放送版 (TBS) |
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ナギの瞳がベタ塗り | |
BD版 | ![]() |
虹彩と瞳孔に塗り分けられた | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
虹彩と瞳孔に塗り分けられた(BD版と同じ) |
これも仕上げ工程の単純ミスでしょうね。
トオルの漫符の色
ナギの態度にトオルがイラッときたカット。
TV放送版 (TBS) |
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漫符が水色 | |
BD版 | ![]() |
漫符が黄色 | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
漫符が黄色(BD版と同じ) |
トオルの頭上に出た漫符の色が変更されました。水色より黄色の方が目立つし、イラッとした感じも表せますからね。
画面に差し込む光、モブキャラの有無
Bパートの商店街のシーン。 ナギとトオルが商店街を通って るんちゃんの家へ向かう際、挿入されたカットです。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
アーケードから差し込む光が無い 画面右下に女性のモブキャラがいる |
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BD版 | ![]() |
画面全体に白っぽい光が追加された 画面右下の女性のモブキャラが消去された |
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TV放送版 (TOKYO MX) |
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画面全体に白っぽい光が追加された 画面右下の女性のモブキャラが消去された (BD版と同じ) |
TV放送版(TBS)にはアーケードから差し込む白っぽいソフトな光がありません。また、画面右下に薄紫色の服を着た女性(モブキャラ)が描かれています。
本屋の背景がズレている
ナギが本屋で立ち読みしているカット。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
背景が下に寄りすぎている | |
BD版 | ![]() |
背景が適切な位置に修正された | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
背景が適切な位置に修正された(BD版と同じ) |
TV放送版(TBS)では背景画の位置が下に寄りすぎているため、本棚や天井が低く見えます。
生卵の白身の色①
るんちゃん宅のキッチンのシーン。るんちゃんがユー子に生卵の片手割りを披露するカットです。
TV放送版 (TBS) |
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生卵の白身の色がグレー | |
BD版 | ![]() |
白身が白っぽい色になった (るんちゃんの目の下の白身で比べると分かりやすい) |
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TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
白身が白っぽい色になった(BD版と同じ) |
最初 見間違いかと思ったけど、キャラの肌や服の色は同じなので、白身の色が変更されたもよう。
生卵の白身の色②、計量カップの縁
生卵の片手割りに失敗したカット直後のカット。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
![]() |
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生卵の白身がグレー、計量カップの縁が細い | |
BD版 | ![]() |
![]() |
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白身が白っぽい色になり、計量カップの縁が太い | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
![]() |
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白身が白っぽい色になり、計量カップの縁が太い(BD版と同じ) |
このカットでは白身の色だけでなく、計量カップの縁も変更されています。これと同じアングルは卵割りを始める前にもありますが、軽量カップの縁に差異はありませんでした。
生卵の白身の色③
生卵の片手割り失敗で、呆然となった るんちゃん。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
生卵の白身の色がグレー | |
BD版 | ![]() |
白身が白っぽい色になった | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
白身が白っぽい色になった(BD版と同じ) |
るんちゃんの手に付着している白身も薄く塗り直されていますね。
生卵の白身の色④
生卵の片手割り2回目に挑戦するが、またしても失敗。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
生卵の白身の色がグレー | |
BD版 | ![]() |
白身が白っぽい色になった | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
白身が白っぽい色になった(BD版と同じ) |
変更されているのは白身の色だけで、黄身の色は同じです。
生卵の白身の色⑤
片手割り3回目も、お約束の失敗。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
生卵の白身の色がグレー | |
BD版 | ![]() |
白身が白っぽい色になった | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
白身が白っぽい色になった(BD版と同じ) |
ここも変更されたのは白身の色だけ。
劇中歌の字幕フォント
劇中歌『オカシナ時間』が流れるシーンです。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
字幕フォント:ライラ DB | |
BD版 | ![]() |
字幕フォント:FCイーマ 407 | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
字幕フォント:ライラ DB |
何度も書いているとおり、TV放送版(TBS・TOKYO MXの両方)は ライラ DB (フォントワークス)、BD版は FCイーマ 407(富士通ミドルウェア)です。
ユー子の赤面範囲
ナギがユー子にホットケーキを食べさせようとするカット。
TV放送版 (TBS) |
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ユー子が鼻先まで赤くなっている | |
BD版 | ![]() |
赤くなっているのは頬だけ | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
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赤くなっているのは頬だけ(BD版と同じ) |
TV放送版(TBS)のユー子は、いくらなんでも赤くなりすぎぃ!百合的な興奮状態に見えますぞ。
ナギの口の大きさ
ナギがホットケーキを完食して「おなかいっぱいだよ~」と言った直後のカット。
TV放送版 (TBS) |
![]() |
ナギの口が大きい | |
BD版 | ![]() |
口が小さくなった | |
TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
口が小さくなった(BD版と同じ) |
実際に「おなかいっぱいだよ~」と言ってみると分かりますが、TV放送版(TBS)の口は大きすぎます。
次回予告の長さ
次回予告の長さが異なります。
TV放送版 (TBS) |
BD版 | TV放送版 (TOKYO MX) |
![]() |
![]() |
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TV放送版(TBS)は次回予告が15秒、BD版・TV放送版(TOKYO MX)は30秒です。それぞれのナレーションは次のとおり。
TV放送版(TBS) 15秒
ミホ「このサブタイトルは何なのかしらね?飲み物?」
ユタカ「知ってるくせにボケるとか悲しくないですかー」
ミホ「こーゆーのはお約束なの」
ミホ・ユタカ「次回『Aチャンネル』、『炭酸』」
ユタカ「次は『ユタカとトオルン』でお願いします」
ミホ「却下」
BD版・TV放送版(TOKYO MX) 30秒
ユタカ「このサブタイトルは何なんですかね?」
ミホ「うーん、飲み物?」
ユタカ「知ってるくせにボケるとか悲しくないですかー」
ミホ「うるさいわね!こーゆーのはお約束なのよ」
ユタカ「ユタカ常々思うのですが、そろそろサブタイトルで『ユタカ』ってのがあるべきではないかと」
ミホ「絶対話がもたいないと思うんだけど、それ」
ミホ・ユタカ「次回『Aチャンネル』、『炭酸』」
ユタカ「じゃあ『ユタカとトオルン』」
ミホ「だから、私を入れて三人にしなさいってば!」
以上の内容についてチェック漏れ等がありましたら、この記事のコメント欄でお知らせください。次回の記事ではBD第5巻の残りをレポートします。
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関連サイト
■ まんがタイムきららWeb (芳文社)■ Aチャンネル 公式サイト (アニプレックス)
■ Aチャンネル TV番組公式サイト (毎日放送)
■ Aチャンネル (Wikipedia)
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